次期戦闘機の選定問題。
次期戦闘機、F35選定へ=防衛省
(時事通信) 2011年12月13日(火)14:03
防衛省は13日、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)に米ロッキード・マーチン社製のF35を採用する方針を固めた。F35は候補の3機種の中で、ステルス性などに優れた唯一の「第5世代」戦闘機。(同社提供)【時事通信社】
読売・時事・朝日 などが、政府・自衛隊は、F35 選定の方針と報道するが、
ひとり産経新聞は、
【米国防総省がF35の調達計画を2年延長させる見通しとなり
航空自衛隊の次期主力戦闘機の選定作業の見直しが必至だ。】
と伝えている。
これは、産経新聞が、米ボーイング社製の「FA18」の方を
応援しているという意味ではないと思う。
米国の軍事費の逼迫とも関係があるらしく、相当深刻な状況のようだ。
引続き、産経新聞によると、以下のようである。
【ステルス戦闘機 F35に多数の亀裂が見つかった のを受け、米国防総省がF35の開発調達計画を2年間遅らせる見通し となった。複数の国防総省関係者が明らかにした。同省の諮問機関「国防調達委員会(DAB)」が来年1月の会合で延長を決める方針。】
【F35の 運用開始は、当初の2017年から19年以降にずれ込むことが確実 となり、日本のFX調達計画も抜本的な見直しが迫られそうだ。
DABは、F35の開発遅延に関する米国防関係者の相次ぐ問題点の指摘を受けて開かれるものだ。】
【デンプシー米統合参謀本部議長は9日の講演で、機体に生じた多数の亀裂に加え、英国、イタリア、オランダなど欧州の共同開発国が受けた債務危機の影響で、調達計画がさらに遅れる 可能性を示唆した。】
【当初6500万ドル(約48億円)とみられた 調達費が「3倍近くになる」 (関係者)との見方がある。】
【運用試験の開始が「17年春にずれ込む」(ギルモア装備評価担当局長)との見方を示していたが、DABの決定により、19年以降に延期となるのは確実 だ。日本政府は16、17年度にそれぞれ4機ずつの導入を予定しているが、「共同開発国でもない日本が16年に導入できる可能性はほとんどゼロ」 (米関係者)とみられる。】
と、これだけ問題があるのに、
【防衛省は航空自衛隊が導入する次期戦闘機(FX)について、米ロッキード・マーチン社が製造主体の「F35」を選定する方向 で最終調整に入った。近く省内手続きを終えて一川保夫防衛相が最終決定するとともに、14日にも野田佳彦首相に報告する方針 】(朝日) で、
【16日 に安全保障会議(議長・野田首相)を開き、正式決定 する】(読売)
のだという。
だいたい今、被災地の再建に莫大な費用が掛かることが判っているのに
救援に使い様もない「戦闘機」を調達している場合ではないだろう。
「ヘリコプター」 なら、まだ使い回しができるかも知れないが・・・
F35=ロッキード・マーチン社提供 (朝日新聞Webより)
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F35、次期主力戦闘機に…最新ステルス機
(読売新聞) - 2011年12月13日(火)03:04
次期戦闘機、F35選定へ=第5世代機で「性能重視」―防衛省
(時事通信) - 2011年12月13日(火)14:03
次期戦闘機、F35選定で最終調整 米ロッキード社製
(朝日新聞) - 2011年12月13日(火)15:01
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F35、開発2年延長 米国防総省方針 日本16年導入困難
(産経新聞) - 2011年12月13日(火)08:00
F35開発延長 FX選定見直し必至 空白埋める代替案必要
(産経新聞) - 2011年12月13日(火)08:00
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F35、次期主力戦闘機に…最新ステルス機
(読売新聞) - 2011年12月13日(火)03:04
防衛省は12日、航空自衛隊のF4戦闘機の後継となる次期主力戦闘機(FX)について、米英豪など9か国が共同開発中の最新鋭戦闘機「F35」(開発主体=米ロッキード・マーチン社)を選定する方針を固めた。
16日に安全保障会議(議長・野田首相)を開き、正式決定する。2012年度予算案には4機分(概算要求ベースで計551億円)を計上し、将来的には約40機の配備を目指す。
選定作業を行っている防衛省と空自はF35の性能について、全方位の最新のステルス性に加え、地上レーダーやイージス艦などの情報を統合し、パイロットに伝えるネットワーク力に優れている点を高く評価した。
国内防衛産業との関連でも、米政府は日本政府に、共同開発国以外では例外的に機体に関する機密情報を開示することを表明済みで、国内企業が関与することができるため、技術基盤の維持に資すると判断した。
次期戦闘機、F35選定へ=第5世代機で「性能重視」―防衛省
(時事通信) - 2011年12月13日(火)14:03
防衛省は13日、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)に米ロッキード・マーチン社製のF35を採用する方針を固めた。F35は候補の3機種の中で、レーダーで捉えにくいステルス性や情報ネットワーク性能に優れた唯一の「第5世代」戦闘機。近く岩崎茂航空幕僚長が一川保夫防衛相に機種選定案を上申する。16日にも安全保障会議(議長・野田佳彦首相)で正式決定する運びだ。
今後30~40年の運用を想定する空自は機体の先進性が重要と判断。これを踏まえ、一川防衛相は13日午前の記者会見で「(機種選定が)最終段階を迎えたことは事実だ。選定に当たって、基本的に性能重視ということに尽きる」と強調した。
次期戦闘機、F35選定で最終調整 米ロッキード社製
(朝日新聞) - 2011年12月13日(火)15:01
防衛省は航空自衛隊が導入する次期戦闘機(FX)について、米ロッキード・マーチン社が製造主体の「F35」を選定する方向で最終調整に入った。近く省内手続きを終えて一川保夫防衛相が最終決定するとともに、14日にも野田佳彦首相に報告する方針だ。
選定作業ではF35に加え、米ボーイング社製の「FA18」、英BAEシステムズ社などによる「ユーロファイター」の3機種が最終候補になっていた。防衛省は(1)コックピットの操作性など性能面(2)メンテナンス面(3)価格(4)機体を国内生産できる割合――を細かく点数化。「性能重視ということに尽きる」(一川氏)という観点から、配点の多い性能面で高得点のF35が最有力になった。
性能面でF35はレーダーに映りにくいステルス性を備えた最新鋭の「第5世代機」であるとともに、高い運動性が重視された。電子戦や、地上や海上のレーダー情報と連動するネットワーク中心の作戦に適している点も高い評価を得た。
F35、開発2年延長 米国防総省方針 日本16年導入困難
(産経新聞) - 2011年12月13日(火)08:00
【ワシントン=佐々木類】
航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の選定作業が大詰めを迎える中、有力候補であるステルス戦闘機F35に多数の亀裂が見つかったのを受け、米国防総省がF35の開発調達計画を2年間遅らせる見通しとなった。複数の国防総省関係者が明らかにした。同省の諮問機関「国防調達委員会(DAB)」が来年1月の会合で延長を決める方針。
方針を受けてF35の運用開始は、当初の2017年から19年以降にずれ込むことが確実となり、日本のFX調達計画も抜本的な見直しが迫られそうだ。
DABは、F35の開発遅延に関する米国防関係者の相次ぐ問題点の指摘を受けて開かれるものだ。
デンプシー米統合参謀本部議長は9日の講演で、機体に生じた多数の亀裂に加え、英国、イタリア、オランダなど欧州の共同開発国が受けた債務危機の影響で、調達計画がさらに遅れる可能性を示唆した。
この発言は、国防総省で同機の開発計画の担当官であるベンレット海軍中将が最近、「計画変更が度重なり、開発に莫大(ばくだい)な費用がかかっている」と述べたのに続いて、F35開発計画に警鐘を鳴らしたものだ。
加えて、国防総省内には、当初6500万ドル(約48億円)とみられた調達費が「3倍近くになる」(関係者)との見方がある。同省は増加分の負担をめぐり、製造元のロッキード・マーチン社と協議中だ。
国防総省はこれまで、運用試験の開始が「17年春にずれ込む」(ギルモア装備評価担当局長)との見方を示していたが、DABの決定により、19年以降に延期となるのは確実だ。日本政府は16、17年度にそれぞれ4機ずつの導入を予定しているが、「共同開発国でもない日本が16年に導入できる可能性はほとんどゼロ」(米関係者)とみられる。
F35開発延長 FX選定見直し必至 空白埋める代替案必要
(産経新聞) - 2011年12月13日(火)08:00
【ワシントン=佐々木類】
米国防総省がF35の調達計画を2年延長させる見通しとなり、大詰めを迎えた航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の選定作業の見直しが必至だ。米統合参謀本部副議長らがメンバーである国防調達委員会(DAB)の結果を見極めないまま、日本が年内に結論を出すことは「無計画のそしりを免れない」(日本の防衛産業関係者)ためだ。
DABは、国防予算を管理するナン・マッカーディ法の規定で設置が義務付けられており、連邦議会には当初予算比25%以上増額した計画を中止にできる権限がある。DABは来年1月の会議で、F35の2年間の開発延長を決める見通し。
これを受け、国防総省が2月、統合執行運営会議を開くとともに、米空軍、海軍、海兵隊が初期運用能力を決定、実戦配備を進めていく段取りだ。こうした米国の運用見直しを待たずに日本政府がFXを選定するのは事実上不可能だ。
米シンクタンク、新アメリカ安全保障センターのクローニン上級顧問は「米国側に不確定要素が増しており、日本のF35選定後、価格高騰や遅延が判明すれば、野田政権の選定責任が浮上する」と語っている。
日本側には、仮にF35を選定する場合、(1)DABの結果を見極めるためにFX選定を延期する(2)F35を選定した上で、(3年間近く生じる)実戦配備までの力の空白を埋めるための措置をとる-という代替案としての“プランB”の策定が不可欠となってくる。
FX候補でもある米海軍の主力戦闘攻撃機FA18について、飛行隊長を務めたフィル・ミルズ氏は「第5世代というビジネス用語を戦闘機に持ち込むことから最新型のFA18に旧式という誤解が生じる」と指摘。欧州4カ国で共同開発したユーロファイターの英BAEシステムズは「制空能力に加え攻撃力もあり、F35に引けをとらない」と強調する。
米軍はF35について「主力戦闘機として他に選択肢はない」(パネッタ国防長官)との立場。日本にも将来的な配備は不可欠だが、延期で生じる空白をどう埋めていくかが焦点だ。
【用語解説】FX
昭和46年導入で老朽化した航空自衛隊F4戦闘機の後継機を指す言葉。具体的な後継候補は(1)米英などが共同開発中のF35ライトニング2(2)米海軍のFA18E/F(3)欧州共同開発で英独伊などが採用のユーロファイター。防衛省は9月末に提案書募集を締め切り、審査してきた。
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この件に関する【つぶやき】一覧
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【次期戦闘機はF35 機体に多数の亀裂がある開発途上の欠陥機?!】
【産経】F35、開発2年延長 米国防総省方針 日本16年導入困難
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有力候補であるステルス戦闘機F35に多数の亀裂が見つかったのを受け、米国防総省がF35の開発調達計画を2年間遅らせる見通しとなった。/それでも政府はF35にするつもりか!? 12-13 11:31
【産経】F35、開発2年延長 米国防総省方針 日本16年導入困難
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デンプシー米統合参謀本部議長は9日の講演で、機体に生じた多数の亀裂に加え、英国、イタリア、オランダなど欧州の共同開発国が受けた債務危機の影響で、調達計画がさらに遅れる可能性を示唆 12-13 18:00
【産経】 F35、開発2年延長 米国防総省方針 日本16年導入困難
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日本政府は16、17年度にそれぞれ4機ずつの導入を予定しているが、DABの決定により、「共同開発国でもない日本が16年に導入できる可能性はほとんどゼロ」とみられる。 12-13 18:02
【産経】F35開発延長 FX選定見直し必至 空白埋める代替案必要
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米統合参謀本部副議長らがメンバーである国防調達委員会(DAB)の結果を見極めないまま、日本が年内に結論を出すことは「無計画のそしりを免れない」(日本の防衛産業関係者) 12-13 11:32
【産経】 F35開発延長 FX選定見直し必至 空白埋める代替案必要
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日本側には、仮にF35を選定する場合、(1)DABの結果を見極めるためにFX選定を延期する(2)F35を選定した上で、(3年間近く生じる)実戦配備までの力の空白を埋めるための措置 12-13 18:05
【西日本】次期戦闘機はF35、政府決定へ 12年度予算で4機取得
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政府は13日、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)に、米国主導で国際共同開発中の最新鋭ステルス戦闘機F35を選定する方針を固めた。2012年度予算案に4機分の取得費を計上。 12-13 11:37
【西日本】次期戦闘機はF35、政府決定へ 12年度予算で4機取得
http://t.co/1vL6EuGY
F35は候補の3機種のうち、レーダーに探知されにくいステルス性能を備えた唯一の次世代(第5世代)戦闘機で、最新のレーダーや僚機と情報共有する「データリンクシステム」を備えている。 12-13 17:58
【読売】F35、次期主力戦闘機に…最新ステルス機
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防衛省は12日、F4戦闘機の後継となる次期主力戦闘機(FX)について、米英豪など9か国が共同開発中の最新鋭戦闘機「F35」(開発主体=米ロッキード・マーチン社)を選定する方針を固めた。 12-13 11:34
【読売】F35、次期主力戦闘機に…最新ステルス機
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16日に安全保障会議(議長・野田首相)を開き、正式決定する。2012年度予算案には4機分(概算要求ベースで計551億円)を計上し、将来的には約40機の配備を目指す。 12-13 17:59
【読売】 F35、次期主力戦闘機に…最新ステルス機
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全方位の最新のステルス性に加え、地上レーダーやイージス艦などの情報を統合し、パイロットに伝えるネットワーク力に優れている点を高く評価した。 12-13 18:07
【朝日】次期戦闘機、F35選定で最終調整 米ロッキード社製 http://t.co/yvryImTf防衛省は航空自衛隊が導入する次期戦闘機(FX)について、米ロッキード・マーチン社が製造主体の「F35」を選定する方向で最終調整に入った。一川保夫防衛相が最終決定、14日野田首相に報告 12-13 18:10
【時事通信】次期戦闘機、F35選定へ=第5世代機で「性能重視」―防衛省
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一川防衛相は13日午前の記者会見で「(機種選定が)最終段階を迎えたことは事実だ。選定に当たって、基本的に性能重視ということに尽きる」と強調した。 12-13 18:11
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