きのう、【あんくるトム工房】のブログへのコメントとして書いた
私の意見を追記・編集して転載します。
要点は、このブログ記事のタイトルで書いたことです。
その要点は、
九州電力が想定している地震の水平加速度【540Gal】は、
【阪神淡路大震災】や【中越地震】、【東日本大震災】など過去に実測
された経験済みの震度と比べても極めて低い設定である。
破壊強度の2倍も無い安全率も通常の建築や機械設計と比べても、
極めて低いレベルである。
【阪神淡路大震災】などで観測された【1000Gal - 2000Gal】級の
水平震度の地震に襲われたら、九電の原発は全て大破損する。
【1000Gal】前後の強度しか無い、この『ストレステスト』の結果を
原子力安全・保安(不安)院は、「安全である」と認めるのか!?
九電の原発が全て暴走したら、偏西風で日本全土が大規模・高濃度に
放射能汚染される。
直ちに、全原発を停止して欲しい。
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以下、そのコメント(追記・編集版)です。
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西日本新聞Web版(2012.12.14) によると・・・
【九州電力は14日午後、定期検査中の玄海原発2号機と川内原発1、2号機の再稼働の前提となる安全評価の1次評価結果を、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。】
とのこと。
その数値を見て驚いたことには、耐性強度が僅か1000ガル前後しかないのに、あまりにも低い想定の「【540ガル】の1.8倍前後あるから安全だ」というトンデモナイもの。
阪神淡路や東日本大震災をはじめ、各地で1G(980ガル)を大きく超える地震が発生しているにも拘わらず。 2000ガルを超えるような地点も幾つもあるのですから、九電の原発は全て「ひとたまりもありません!」
この程度の『安全性』しか無い『ストレステスト』の結果をもって、原子力安全・保安(不安)院は、「安全である」と認めるのか!?
西日本新聞を引用すると、
【玄海2号機は、現在想定している最大の揺れ540ガルの1.75倍の945ガルまで、
津波は想定高2.1メートルに対し原子炉は13メートルまで、使用済み核燃料ピットは24.6メートルまで核燃料が損傷せずに耐えられるとした。
1次評価の提出は九電では初めて。これまで全国の3電力会社から4基分が提出されているが、複数基の同時提出は初めて。
評価結果によると川内原発は、想定している最大の揺れ540ガルに対し1号機は1.86倍の1004ガルまで、2号機は1.89倍の1020ガルまで耐性があるとした。
津波に対しては1、2号機とも想定高3.7メートルに対し原子炉は15メートルまで、使用済み核燃料ピットは27メートルまで耐えられるとした。】
(西日本新聞 2011年12月14日 21:13 )
九電、1次評価結果を提出 玄海、川内原発(2012.12.14)
フクシマでも 『想定外の』津波に襲われる前に、地震で重要な安全装置が全て破壊されたことがメルトダウンに至ったという説が決定的になっているのに。 (読売新聞も連載中)
このままでは、九州でも、フクシマと同じような事態に成りかねないのです。
既に、『ヒューマンエラー』も含めて数々の事故を起こしたり、隠したりしている九電ですから危険極まりないものです。
「『ヒューマンエラー』だから大したことはない」 という訳ではありません。
チェルノブイリもスリーマイルも東海村も数々の航空機事故も『ヒューマンエラー』が原因だったと言われています。(企業の責任転嫁的な面もありますが)
会長・社長以下、あれだけ無責任な九州電力という会社の体質からして『ヒューマンエラー』による事故は、これまでも多々あったし、あっても隠蔽されてきただろうし、今後も多々起こりえます。
ハインリッヒの法則では、【1:29:300】 の比率で過酷事故が起こると言われています。(軽微な事故:300件、先日の一次冷却水大量漏洩のような中規模の事故:29件に対し、フクシマのような過酷事故1件が発生するという保険会社の統計的法則)
九州電力が過酷事故を起こす可能性は極めて高いと言わなければなりません。
従って、原発は直ちに安全に停止し、廃炉するべきなのです。
再稼働は、九電の裁量で勝手に決めて良い話ではありません。
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九電、1次評価結果を提出 玄海、川内原発
(西日本新聞) - 2011年12月14日 21:13
九州電力は14日、定期検査中の玄海原発(佐賀県玄海町)2号機と川内原発(鹿児島県薩摩川内市)1、2号機の再稼働の前提となる安全評価の1次評価結果を、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。現在想定している最大の揺れは3基とも540ガル(ガル=加速度の単位)だが、玄海2号機は1・75倍の945ガルまで、川内1号機は1・86倍の1004ガルまで、2号機は1・89倍の1020ガルまで、それぞれ耐性があるとした。
九電の1次評価提出は初めて。これまで全国の3電力会社から4基分が提出されているが、複数基の同時提出は初めて。
評価結果によると、津波に対しては、玄海2号機は想定高2・1メートルに対し13メートルまで、川内1、2号機はともに想定高3・7メートルに対し15メートルまで核燃料が損傷せずに耐えられるとした。いずれも福島第1原発事故後に国が指示した緊急安全対策の短期対策実施後の結果。大容量発電機車配備などの中長期対策を行えば、さらに設備の安全性は高まるとしている。
提出を受け、保安院と内閣府原子力安全委員会が数カ月かけて審査する。その上で来春以降、政府が地元の了解を踏まえて再稼働の是非を判断する。ただ枝野幸男経済産業相が、九電のやらせメール問題を機に、九電経営陣のガバナンス(企業統治)を問題視していることもあり、実際の再稼働の時期は不透明だ。
安全評価は、欧州諸国で導入されたストレステスト(耐性評価)を参考に、国が7月に実施を表明した。1次評価は、停止中の各原発でこれまでの想定を超える地震や津波に対して、どの程度安全性を保っているかをコンピューター解析して確認する。
九電の原発は、唯一稼働中の玄海4号機が25日に定期検査入りし全て停止する予定。保安院への提出後、九電の中村明原子力発電副本部長は記者団に「九電は原発が(発電電力量の)40%を占めており、起動は必要と考えている」と述べた。
=2011/12/14 西日本新聞=
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