AIJの損失で、厚生年金の積立金不足額が、1100億円増えるらしい。
民間の企業年金だけの話ではなくなって来たようだ。
その辺のからくりがどう入り組んでいるのかは解らないが、
【厚生年金基金】が絡むことで、そういう事態になるとのこと。
AIJ運用の積立金 厚生年金最大1100億円損
(朝日新聞) - 2012年3月21日(水)08:30
厚生年金基金の損失のイメージ
2012年3月21日(水)08:30
AIJ投資顧問による年金資産の消失問題で、厚生年金基金が国から預かって運用している年金の積立金に、最大で1100億円の「穴」があく見通しになった。AIJ問題の発覚前の昨年3月末時点では、国が約束した年金を支払うには全国の厚生年金基金で6300億円の積立金が不足していたが、今回の損失が加わると、不足額は7400億円に達する。
サラリーマンが入る厚生年金基金は、企業の自前の年金だけでなく、国の年金である厚生年金の積立金も預かって運用している。
証券取引等監視委員会は23日にも金融商品取引法違反容疑でAIJの強制調査に乗り出すが、AIJは預かった資産の大半を失っているとされ、ほとんどのお金は返ってこないとみられる。
AIJ 「運用まねされる」 詳細説明を拒否
(産経新聞) - 2012年3月21日(水)07:58
AIJ投資顧問は主に3種類のファンドを主力商品として売り込み、いずれも高い運用実績を上げているよう宣伝。一方で「他社がまねをする」ことを理由に、運用方法の詳細な説明は避けていた。
同社が販売していたのは、主に(1)金融派生商品「日経225オプション」の「売り」を中心としたエイム・ミレニアム・ファンド(2)先物やオプション、資産担保証券を組み合わせたミレニアム・ストラテジー・ファンド(3)外国債と未公開株を組み合わせたクレスト・ファンド-の3つ。
資料によると、いずれのファンドも英領ケイマン諸島に設立され、委託額は1口2億円以上。運用資産の大半を失っていたにもかかわらず、顧客に示す月ごとの運用実績ではマイナス運用は多くて年に1、2回で、安定した利益を上げたよう装っていた。
中部地方のある厚生年金基金の担当者が、これらのファンドの安定利回りを不審に思い、同社の浅川和彦社長に具体的な運用方法を尋ねたところ「詳しく説明すると他社がまねをする可能性があるのでお話しできない」と拒否。提示した書面以上の説明はなかったという。
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