班目春樹内閣府原子力安全委員会委員長は、先日までの
「再稼働には、より突っ込んだ安全確認が必要だ」との考えを撤回し、
「1次評価は、炉心損傷が起きた場合への対策などについては評価していないため、速やかに評価し、より一層の安全性向上に向けた継続的改善に努めるべきだ」
と意見書で指摘するだけに留めたようだ。 腰砕けもいい処。
大飯原発3、4号機の耐性検査を了承…安全委
(読売新聞) - 2012年3月23日(金)13:15
で、結局関西電力、保安院の結果をトレースしただけのことであった。
所詮『原子力村』村民の一員に過ぎないことを改めて示したものであろう。
その上、原子力安全委員会としては、評価した「原発の安全性は評価しない」
判断は政治が行うべきものと責任放棄。
「安全委員会」が「安全」を評価しないで誰が行うのか?
原子力の素人集団である政治家に判断させるとは責任回避でしかない。
このことについては、NHKの夜のニュースやニュース解説でもキャスターが
「班目原子力安全委員長が何を言いたいのか解らない。無責任である」旨
『厳しく』(婉曲表現であったが、はNHKとしては最大限?)批判していた。
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この腰が引けた安全委員会の無能をいいことにして(?)保安院は、
【四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)に関する同社の評価結果を「妥当」とする審査書を取りまとめ、実質的な議論を終えた。】
と云う。
伊方3号機も「妥当」=耐性評価で保安院
(時事通信) - 2012年3月19日(月)21:01
何をか言わんや!
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大飯原発3、4号機の耐性検査を了承…安全委
(読売新聞) - 2012年3月23日(金)13:15
内閣府原子力安全委員会( 班目春樹委員長)は23日午後に臨時会議を開き、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の「ストレステスト(耐性検査)」1次評価について、経済産業省原子力安全・保安院が「妥当」とした審査書を了承した。
各原発で実施されているストレステストの結果について、安全委が判断を示すのは初めて。これで大飯原発3、4号機の再稼働に向けた技術的な評価は終了した。今後は野田首相と関係3閣僚の政治判断にゆだねられ、近く開く閣僚会議で安全性を確認した上で、福井県に出向いて説明する方針だ。
1次評価は、原子炉の炉心損傷が起きるまでの設計上の余裕がどの程度あるのかを評価するもので、定期検査中の原発を再稼働させる前提条件。安全委は臨時会議で、「原発の地震や津波への余裕度が確認されたことは重要なステップ」として、保安院による1次評価の審査手法におおむね問題ないとする意見書をまとめた。一方、1次評価は、炉心損傷が起きた場合への対策などについては評価していないため、意見書では「速やかに評価し、より一層の安全性向上に向けた継続的改善に努めるべきだ」と要求した。
伊方3号機も「妥当」=耐性評価で保安院
(時事通信) - 2012年3月19日(月)21:01
原発再稼働判断の前提とされるストレステスト(耐性評価)で、経済産業省原子力安全・保安院は19日、専門家の意見聴取会を開き、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)に関する同社の評価結果を「妥当」とする審査書を取りまとめ、実質的な議論を終えた。
保安院が審査書をまとめたのは、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)に続き2例目で、計3基となった。月内にも国の原子力安全委員会に提出する方針。
安全委と保安院は4月以降、原子力規制庁に再編されるが、安全委の班目春樹委員長は「安全委は3月末で廃止と考えており、審査は時間的に厳しい。対応は提出時に考えたい」としており、審査をめぐる状況は不透明だ。
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