信じられない話だが、尼崎連続変死事件の報道で、NHKを始め各社が
使用していた犯人とされる女性の写真が別人であったことが判明した。
写真を使用された被害者が弁護士を通じて訂正を申し出て判ったと云う。
NHK、毎日、読売、産経、共同通信 など主要メディアが全滅した。
朝日新聞は確証を掴めなかったので、画像を掲載しなかった らしい。
共同通信が配信したことで、多くのローカル紙も流用 したという。
時事通信は配信していないようだ。
おそらく何千万人という多くの視聴者に誤った写真を提示した罪は大きい。
各社の検証報道を見ると、被疑者の複数の知り合いに確認したところ
「似ている」という話だったと云うことで(というのは十数年前の集合写真
から切り取って報道していたから)、確証を得ていた訳ではなかったようだ。
ワイドショーなどでは、この写真を掲げて被疑者を罵倒していたのだから
いたたまれない話である。社会的に抹殺されかねない話である。
誰でも犯人にされる取り調べと言い、マスゴミの餌食にされる報道と言い
人権感覚が社会全体で劣化している日本社会であることか・・・
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写真取り違え、NHK会長が謝罪
尼崎連続変死事件
(朝日新聞) - 2012年11月1日(木)21:37
毎日、共同も謝罪
=顔写真誤掲載で―尼崎死体遺棄
(時事通信) - 2012年11月1日(木)11:32
被告の顔写真誤掲載
否定情報を軽視…本紙検証
(読売新聞) - 2012年11月1日(木)07:04
読売新聞、NHKがおわび
=別人写真を角田被告―尼崎死体遺棄
(時事通信) - 2012年10月31日(水)10:07
「角田被告の顔写真は私」=別人が名乗り出る
―読売掲載、共同も配信・尼崎連続変死
(時事通信) - 2012年10月31日(水)00:43
別人の顔写真報道、メディア各社がおわび 尼崎変死事件
(朝日新聞) - 2012年10月31日(水)19:19
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写真取り違え、NHK会長が謝罪
尼崎連続変死事件
(朝日新聞) - 2012年11月1日(木)21:37
兵庫県尼崎市の連続変死事件で、事件と無関係の女性の写真が角田美代子被告の写真として複数のメディアで報道された問題で、NHKの松本正之会長は1日の定例会見で「あってはならないこと。重く受け止め、今後はできる限り複数のルートで行うなど改めて確認を徹底するよう指導していきたい」と謝罪した。
NHKは10月21日から30日昼まで、全国やローカルのニュースで写真を放送。19年前に美代子被告が住んでいた地域の入学式で撮影された集合写真で、当時の被告を知る複数の関係者に写真を見せて確認したが否定的な指摘がなかったことなどから放送したという。
毎日、共同も謝罪
=顔写真誤掲載で―尼崎死体遺棄
(時事通信) - 2012年11月1日(木)11:32
兵庫県尼崎市などで起きた連続死体遺棄事件をめぐり、複数メディアが角田美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=とは別の女性の顔写真を掲載した問題で、毎日新聞は1日付朝刊で取り違えを認め、「あってはならないミスで、再発防止に努める」などとするおわびを掲載した。
同社は10月31日付朝刊で「(女性からの)指摘を受け、周辺取材を再度進めています」としていた。1日付朝刊では取材経緯の検証記事も載せ、「より慎重に確認取材を行うべきだった」としている。同社社長室によると、関係者の処分についても検討中だという。
共同通信も31日、大阪支社長が女性の代理人弁護士に謝罪しておわびを配信。写真は産経新聞東京本社版の一部や地方紙、スポーツ紙など30紙以上に掲載されたという。
同日付朝刊でおわびを載せた読売新聞は、1日付朝刊で改めて経緯を検証。「否定情報を軽視した。結果的に裏付けが不十分だった」とした。
被告の顔写真誤掲載
否定情報を軽視…本紙検証
(読売新聞) - 2012年11月1日(木)07:04
兵庫県尼崎市の連続遺体遺棄・行方不明事件で、読売新聞は、 角田 ( すみだ ) 美代子被告(64)(ドラム缶遺体事件の傷害致死罪などで起訴)の顔写真として別の方の写真を誤って掲載した経緯を検証した。
入手した写真を角田被告本人と判断して掲載したが、結果的に裏付けが不十分だった。
顔写真は1993年撮影の集合写真が原画で、本紙は10月22日に入手した。角田被告と付き合いがあった提供者は取材に、「角田被告で間違いない。当時はこんな顔だった」と話した。
本紙はさらに角田被告を知る人々に写真を示し、裏付け取材を重ねた。その結果、複数の知人が「間違いない」と断言。旧宅の近隣住民らも「こんな感じだった」「似ている」と答えたため、本人と判断して23日朝刊から掲載した。
ところが29日夜、事件に無関係の女性から「私の顔写真が使われている」との指摘が、弁護士を通じて本紙に寄せられた。
本紙は即刻、紙面やインターネットでの使用を全面的に差し止め、30日に女性に面会。女性は自身が写っている写真として、本紙が入手したものと同じ集合写真や、同時期に撮影されたスナップ写真を示した。
また角田被告の弁護人が同日、本紙の取材に「『自分ではない。集合写真が撮影された場にはいなかった』と言っている」と回答を寄せ、義妹の三枝子被告(事件の行方不明者らに関する窃盗罪で起訴)の弁護人も報道各社に「別人」と三枝子被告が話していることを明らかにした。
これらの事実を踏まえ、本紙は、女性が顔写真の人物に間違いないと判断、31日朝刊におわびを載せた。
取材の過程では、最近の姿しか知らない人々から「 面変 ( おもが ) わりしている」「違うのでは」といった声もあった。しかし本紙は、以前からの角田被告を知る複数の関係者が、間違いないと断言している点を過大に評価、明確に否定した人もいなかったため、角田被告の弁護人などから本人であるとの確証を得る作業を怠り、掲載してしまった。19年前の撮影であることを考えると、さらに慎重を期すべきだった。
山岸徹也・読売新聞大阪本社社会部長の話「誤って顔写真を掲載してしまった女性、ご家族、関係者の方々に、心からおわびいたします。読者の皆様にも、申し訳ない気持ちでいっぱいです。確認取材、掲載判断をさらに厳格にし、再発防止に努めます」
◇
他のメディアで間違った写真を使用したのは、毎日新聞、産経新聞(東京本社版)と複数の地方紙、共同通信、NHKのほか複数の民間放送。それぞれ30日夜~31日におわびや訂正を行い、共同通信も加盟社に写真の削除を求めた。毎日新聞と産経新聞(同)は11月1日朝刊でおわびを掲載する。
読売新聞、NHKがおわび
=別人写真を角田被告―尼崎死体遺棄
(時事通信) - 2012年10月31日(水)10:07
読売新聞は31日付朝刊に、兵庫県尼崎市で起きた連続死体遺棄事件の記事で、別人の顔写真を角田美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=として掲載したことについて、「あってはならないミスであり、本人確認が不十分でした。おわびします」との謝罪文を掲載した。
角田被告として写真を掲載された尼崎市の女性(54)が30日夜に記者会見し、「写真は私」と抗議していた。同社によると、同被告側の弁護人からも写真は本人でないとの指摘があったという。
また、この写真を角田被告として報道したNHKなどテレビ各社も31日までに、「別の方の写真でした。おわびします」などと番組内で謝罪した。
「角田被告の顔写真は私」=別人が名乗り出る
―読売掲載、共同も配信・尼崎連続変死
(時事通信) - 2012年10月31日(水)00:43
兵庫県尼崎市で起きた連続変死事件に絡み、角田美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=として読売新聞に掲載された顔写真について、同市在住の女性(54)が30日夜、大阪市の弁護士事務所で記者会見し、「掲載された写真は私」と名乗り出た。同じ写真は共同通信社も配信しており、地方紙など複数の加盟社が使用した。
女性や同席した弁護士によると、女性は23日、購読している読売新聞に美代子被告として掲載された事件関連記事の顔写真を見て、「自分に似ている」と思った。その後にテレビでも同じ写真が放映され、「私と確信した」という。
女性は、掲載写真と同じものという写真を自ら持参。1993年4月、尼崎市の小学校入学式で撮影され、児童が保護者と一緒に写った集合写真という。女性は入学式の時に長男と一緒に写ったものと説明した。
読売新聞大阪本社によると、写真掲載は今月23日付朝刊から29日付朝刊まで計9回。美代子被告側の弁護人から本人でないと指摘があった。
共同通信社によると、入学式の写真は23日、美代子被告の長男の同級生の母親から提供され、同被告かどうかの確認作業をした上で配信したという。
読売新聞大阪本社広報宣伝部は「改めて取材したところ間違いと分かった」とコメント。31日付朝刊におわびを掲載するという。共同通信社総務局は「別人の可能性が極めて濃くなったので、写真を取り消した」としている。
美代子被告について、女性は「記憶にない」と説明。弁護士は「写真がこれ以上広まらないようにしてほしい」と述べた。
別人の顔写真報道、メディア各社がおわび 尼崎変死事件
(朝日新聞) - 2012年10月31日(水)19:19
兵庫県尼崎市の連続変死事件で、複数の新聞やテレビで角田(すみだ)美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=として掲載、放送された顔写真が、事件とは無関係の尼崎市内の50代女性の写真だったことがわかった。各社は10月30日深夜から31日昼にかけて相次いで誤りを認め、紙面や放送でおわびを表明した。
朝日新聞は同じ写真を入手していたが、美代子被告ではない可能性があったため、紙面に掲載していない。
女性と、女性から相談を受けた弁護士によると、23日付読売新聞の記事やその後の読売テレビの番組などを見て、自分の写真が使われていると気づいたという。女性側は、美代子被告として一部で報道された写真は、女性が19年前の式典に参加した際の記念写真だと説明。同じ服を着て撮影した別の写真も示し、報道された写真が自分のものであると訴えた。女性は「ふだんの生活ができず、憤りを感じている」と話した。
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