原子力規制委員会の調査団(5人)が、大飯原発の敷地内を通る断層
「F―6破砕帯」は【活断層】かどうかを現地調査したが、結論が出なかった。
ニュースで見る限り、「活断層」なのか 「地滑りの痕跡」 なのかの
判断が付かなかったようである。
簡単に言えば、「活断層である」と断定できなかったという話。
断定できなかったと云うことは、「活断層」の可能性も否定できないもので、
【変動地形学が専門の東洋大学の渡辺満久教授は、「ここには明らかな活断層が存在するというのが私の結論です。規制委員会としての結論がまだ早いとか慎重にという意見はいらないと思います」と主張しました。】
(NHK-NEWS WEB [大飯原発は止まるか?活断層問題] 11月5日 20時45分)
そうであれば、安全側に判断して、取り敢えずは稼働を停止するべきなのに、
“JAPAN Standard” では、「不確定だから稼働を続ける」と云う安全を
度外視したやり方である。
それと、【活断層なら原発停止で、地滑りだったら稼働を続けるという考えが可笑しいのではないか? どちらにせよ重要な配管を横切って通っている地面のズレが現にあるのであり、危険極まりない!】 (@junsky2010)
福島第1の場合も、震災前から危険性が指摘されていたが、「すぐには来ない」
だろうとの判断で、放置した結果が現在の深刻な状況を招いたのである。
あの事故に何も学ぼうとしない人々が原子力規制庁にたむろしている訳だ。
一部の真面目な学者の提言を無視するならば、やはり『新たな原子力村』と呼ぶ
他はない。
【大飯原発が活断層の上にあるかも知れないという極めて危険な状態なのに、ハッキリ活断層と認定できないからハッキリするまで運転を「停止する」のではなくて「継続する」という危機的思考停止状態!】 (@junsky2010)
【怪しかったらすぐ止めろ!】
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活断層評価、結論出ず=調査の専門家
7日に再会合―大飯原発破砕帯・規制委
(時事通信) - 2012年11月4日(日)19:20
<福井・大飯原発>地層、判断割れ
「活断層ある」「地滑り否定できず」 7日に再議論
毎日新聞 - 2012年11月5日(月)13:00
大飯原発、乏しい判断材料
断層?地滑り?議論は二分
(産経新聞) - 2012年11月5日(月)08:05
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大飯原発、乏しい判断材料
断層?地滑り?議論は二分
(産経新聞) - 2012年11月5日(月)08:05
関西電力大飯原発(福井県)の敷地内を走る「F-6断層(破砕帯)」が活断層か否かについて議論した4日の評価会合では、現地調査で新たに確認された地層のずれが、断層が動いた形跡か、地滑りの痕跡かで議論が二分。「資料が足りない」などの意見が相次ぎ、結論は次回以降へ持ち越しとなったが、専門家でも意見が分かれる難解なテーマに、議論は長期化する可能性も出てきた。
評価会合で最大の焦点となったのは、原発の海側で行った調査で新たに見つかった地層のずれだ。関電が今回の調査で試掘溝を掘ったところ、F-6断層があるとみられていた場所とは異なる、試掘溝の東端部分で新たに地層がずれているのが見つかったのだ。このずれの上にある地層は12万5000年前に堆積したものとみられるが、ずれに合わせて変形していた。
ずれが断層であれば、12万5000年前よりも新しい時代に、断層が動いたことになる。国の指針では、13万~12万年前以降に動いた断層を活断層としており、指針に照らせば、今回見つかったずれは活断層となり、大飯原発は停止させなければならなくなる。
「横ずれに伴う典型的な構図。断層面だ」
東洋大の渡辺満久(みつひさ)教授はそう断言し、大飯原発の即刻停止を求めた。渡辺教授は、最初にF-6断層が活断層である可能性を指摘した人物だ。
一方で、立命館大の岡田篤正教授は「これまで多くの活断層を見てきたが、こういう構造はあまりない。違和感を覚える」と話す。岡田教授は日本活断層学会の元会長で日本を代表する活断層の専門家だ。「海側と山側でもずれ方が違う。むしろ地滑りに見える」との立場だ。
地層のずれについては関西電力も見解を示しておらず、他のメンバーからも明確な意見が聞かれないため、原子力規制委員会として調査団に加わった島崎邦彦委員長代理は「今日はこれ以上結論を出すのは無理。事業者の意見も聞くべきだろう」と述べ、結論は持ち越しとなった。
7日の次回会合では関電から見解を聞く予定だが、ずれの正体が断層か地滑りによるものかを判断する材料は乏しい。そもそも今回見つかったずれがF-6断層かどうかも不明だ。追加調査の必要性を訴える指摘も多く、結論はさらに先延ばしになる可能性もある。(原子力取材班)
<福井・大飯原発>地層、判断割れ
「活断層ある」「地滑り否定できず」 7日に再議論
毎日新聞 - 2012年11月5日(月)13:00
関西電力大飯原発(福井県おおい町)の敷地内を通る断層「F―6破砕帯」に活断層の疑いが指摘されている問題で、現地調査した原子力規制委員会の調査団(5人)は4日、東京都内で結果を検討した。敷地北端の調査溝で新たに見つかった地層のずれを、「活断層」とみるか「地滑り」とみるかで意見が分かれ、結論は出なかった。7日に再び会合を開き、関電の意見を聞いたうえで議論する。
会合では、2日の現地調査を踏まえ、新たに見つかった地層のずれが、国の耐震設計審査指針で活断層とみなされる12万~13万年前以降に動いた可能性が高いことでは意見が一致した。ただし、動いた原因が地震に伴う活動か、地滑りかで委員の見解が真っ二つに分かれた。また、このずれが、2、3号機の間をほぼ南北に走るF―6破砕帯と関係するかについても、意見が対立したままだった。
以前から危険性を指摘してきた渡辺満久・東洋大教授は「敷地内に活断層があるのは確実」と指摘。これに対し、重松紀生・産業技術総合研究所主任研究員と、岡田篤正・立命館大教授は「現時点では活断層があるとみなすことはできない」として、さらに調査が必要との見解を示した。
会合後、島崎邦彦委員長代理(前地震予知連絡会会長)は報道陣に「今の段階で活断層か地滑りか、絞ることはできなかった。地滑りなら起こるのは限定的なので、F―6破砕帯とのつながりはなく、問題にならない」との認識を示した。
問題のずれは、敷地北端の台場浜付近の関電が掘った調査溝(トレンチ)で見つかったが、関電は10月31日の中間報告で「地滑り」と主張している。
F―6破砕帯の真上には、非常時に原子炉の冷却用海水を送る重要施設「非常用取水路」が通っているとみられる。国が安全審査で使う手引では、活断層の上に重要施設を造ることを認めていない。大飯原発は、全国で唯一稼働しているが、規制委は活断層と判明した場合、関電に運転停止を求める方針だ。
大飯原発の破砕帯問題は、東日本大震災後、動かないと考えられてきた福島県内の断層が動いて地震が起きた例をきっかけに、規制委の前身である旧経済産業省原子力安全・保安院が全原発を対象に再点検し、浮上した。【岡田英、畠山哲郎】
活断層評価、結論出ず=調査の専門家
7日に再会合―大飯原発破砕帯・規制委
(時事通信) - 2012年11月4日(日)19:20
関西電力大飯原発(福井県おおい町)の敷地内にある岩盤の亀裂(破砕帯)に活断層の疑いが指摘されている問題で、原子力規制委員会は4日、2日に実施した初の現地調査の結果を検討する会合を東京都内で開いた。破砕帯が、活断層とみなされる約12万~13万年前以降に動いた可能性が高いことでは一致したが、その原因が地震活動によるものかどうかで意見が分かれ、結論は出なかった。規制委は7日に再度会合を開き、関電からも意見を聞くことを決めた。
会合では、調査団のメンバーで以前から危険性を指摘してきた渡辺満久東洋大教授が「敷地内に活断層があるのは確実」と断言。一方、重松紀生産業技術総合研究所主任研究員や岡田篤正立命館大教授は、現時点では結論が出せず、さらに調査が必要と指摘した。
終了後、取材に応じた元地震予知連会長の島崎邦彦委員長代理は、破砕帯を含む地層が動いた時期が約12万年前より新しいとの認識で一致したと述べた上で、「活断層ではなく、仮に地滑りであれば(影響は)ごく小さな範囲なので大きな問題にはならない」と説明。「今の段階では、活断層と地滑りのどちらかに絞ることはできない」とした。
規制委が破砕帯を活断層と判断すれば、全国で唯一稼働中の大飯原発は運転停止を迫られる事態になる。
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