般若のお面をかぶった爺さんのことです。
この話しは是非聞いてほしいのです。彼らとのやり取りで大変感心した事柄です。
般若の爺さんはユーティリティー、つまり水道、ガス、電気、電話線などライフラインに関する調査を担当していました。
爺さんとの雑談の中で来週、彼らローカルが関連会社に協議に行くことを知りました。
今、計画しているプロジェクトの中に幾つか大きな施設などもあり、資料をきちんと作っているか心配になりました。特に鉄塔などは移設しようとすると結構費用が掛かるのです。その他の小さいものもリストを作り、図面に位置を示したもので協議をするのが普通です。
私は上手く聞けなかったので、プロジェクト推進役の中堅日本人スタッフに「爺さんに声を掛けてほしい」と頼みました。
彼は鉄塔の移設先が心配だ、ということから切り出し、現在までの協議状況、先方のニュアンス、今後の方向性、そして持参する資料の様子を尋ねました。
話し相手の少ない爺さんはセキを切ったように分かっている事を説明しだしました。資料もキチンと出来ていました。知らないうちに少しずつ、若いCADオペを使って作らせていたのです。
私はホッとしました。と同時に仲介してくれた彼の次の一言にしびれました。
「ユアー ミスター ユーティリティー」
般若のお面がニコッとしました。
この話しは是非聞いてほしいのです。彼らとのやり取りで大変感心した事柄です。
般若の爺さんはユーティリティー、つまり水道、ガス、電気、電話線などライフラインに関する調査を担当していました。
爺さんとの雑談の中で来週、彼らローカルが関連会社に協議に行くことを知りました。
今、計画しているプロジェクトの中に幾つか大きな施設などもあり、資料をきちんと作っているか心配になりました。特に鉄塔などは移設しようとすると結構費用が掛かるのです。その他の小さいものもリストを作り、図面に位置を示したもので協議をするのが普通です。
私は上手く聞けなかったので、プロジェクト推進役の中堅日本人スタッフに「爺さんに声を掛けてほしい」と頼みました。
彼は鉄塔の移設先が心配だ、ということから切り出し、現在までの協議状況、先方のニュアンス、今後の方向性、そして持参する資料の様子を尋ねました。
話し相手の少ない爺さんはセキを切ったように分かっている事を説明しだしました。資料もキチンと出来ていました。知らないうちに少しずつ、若いCADオペを使って作らせていたのです。
私はホッとしました。と同時に仲介してくれた彼の次の一言にしびれました。
「ユアー ミスター ユーティリティー」
般若のお面がニコッとしました。
新プロジェクトがスタートしました。と言っても仕事のことではありません。オフィスで超人気のヨハンナのプロジェクトです。
福のりで飲み会があった時の話しです。
ローカルのボスはヨハンナが大のお気に入りです。彼は無理に用事を作り、彼女の居る3階へ行っては仕事のついでの振りをしてベチャラ、ベチャラして戻ってきます。勇敢なバタック人にあるまじき行為です。
酔っ払いの話題は彼女を我々の居る(彼の居る)2階へ席を移動させられないか、という身勝手な話しでした。
「じゃー、代わりに誰か3階に行くか手を上げなさい。給料も上げるから・・。」みたいなノリです。
彼は実際、力がありました。ローカルの人選は全て彼の手中にありました。施主との協議の約束や相談事の仲介役を進んで行なっていました。また、日本人がローカルに対しどんな注文をしているのか、日本人への苦情は無いのか、昼休みの雑談などで情報を聞き出しているようでした。
ネシア人らしからぬ機敏な動きです。
突然、彼は私に話しを振ってきました。久しく話しをしていないので気に掛けていたのでしょう。
「あなたの仕事はイツマデデスカ? イツ日本へ帰るのですか?」
「一ヶ月です。」
「それはハードスケジュールです。一ヶ月でヨハンナを2階へ移動させなければなりません。」
なんのこっちゃ??
プロジェクトYがスタートしました。
福のりで飲み会があった時の話しです。
ローカルのボスはヨハンナが大のお気に入りです。彼は無理に用事を作り、彼女の居る3階へ行っては仕事のついでの振りをしてベチャラ、ベチャラして戻ってきます。勇敢なバタック人にあるまじき行為です。
酔っ払いの話題は彼女を我々の居る(彼の居る)2階へ席を移動させられないか、という身勝手な話しでした。
「じゃー、代わりに誰か3階に行くか手を上げなさい。給料も上げるから・・。」みたいなノリです。
彼は実際、力がありました。ローカルの人選は全て彼の手中にありました。施主との協議の約束や相談事の仲介役を進んで行なっていました。また、日本人がローカルに対しどんな注文をしているのか、日本人への苦情は無いのか、昼休みの雑談などで情報を聞き出しているようでした。
ネシア人らしからぬ機敏な動きです。
突然、彼は私に話しを振ってきました。久しく話しをしていないので気に掛けていたのでしょう。
「あなたの仕事はイツマデデスカ? イツ日本へ帰るのですか?」
「一ヶ月です。」
「それはハードスケジュールです。一ヶ月でヨハンナを2階へ移動させなければなりません。」
なんのこっちゃ??
プロジェクトYがスタートしました。