カープな毎日

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悔しすぎる24年シーズン

2024年12月31日 21時22分39秒 | 日記
 新井監督の就任2年目となったシーズンは、西川のFA移籍により得点力不足が指摘される中で、末包、田村の成長とシャイナー、レイノルズの新外国人の活躍に期待が高まりましたが、末包は故障で開幕に間に合わず、田村は気負いすぎたのか実力を発揮できませんでした。さらに新外国人2人は開幕早々に故障離脱して、シーズン途中で契約解除と誤算続きでした。
 それでも、小園が開幕から好調を維持して4番を任されるなどシーズン通して打線を牽引し、ベテラン秋山も1番としてチームを鼓舞すると、後半戦は坂倉の打撃状態も上向き、チーム最多の12本塁打を放ち、中軸としての役割を果たしました。
 また、矢野が異次元の守備力で遊撃の定位置を掴み、二塁の菊池と共に何度となくピンチや失点を防ぎ、守備でチームの勝利に貢献しました。
 一方で投手陣は、大瀬良、床田、森下、九里を中心とした先発陣が好投を続け、栗林、島内、森浦、ハーンらの救援陣も奮闘したことで、シーズン途中までチーム防御率はリーグNo.1を誇り、守備力と投手力で得点力不足を補う守り勝つ野球を展開しました。
 さらに、新井監督は前年のシーズン終盤に故障者が続出して優勝争いから脱落した苦い経験を活かして、野手には休養を与えながら起用し、投手陣は先発なら中6日以上、救援陣は3連投を避けるなど、コンディションに配慮した采配により、主力の故障離脱を防ぎました。
 この起用法が奏功して、開幕前の低評価だった下馬評を覆し、開幕から上位争いを繰り広げると、8月下旬には優勝へのマジック点灯も視界に捉え、首位として9月を迎えて、6年ぶりのリーグ制覇が現実味を帯びましたが、優勝に向けてのラストスパートを掛けるタイミングで、打線が極度に不振に陥ると共に、頼みの投手陣も先発が撃ち込まれる試合が続き、中継ぎ陣も失点を繰り返して、投打が崩壊状態となり、9月は5勝20敗の歴史的大失速となってしまい、首位から陥落するだけでなく、CS争いからも脱落して、まさかの68勝70敗5分の4位でシーズンを終えるという、誰も予想しなかった悔しすぎる結末となってしまいました。

 来季に向けては、投手陣では、大瀬良が完全復活し、床田と森下は安定した投球を続けて先発陣を牽引すると、アドゥワや玉村らも結果を残し、シーズン終盤には常廣も頭角を現しました。また、リリーフでは島内が安定感を欠きながらも、栗林、ハーン、森浦、栗原、塹江が安定した投球を続けたことで、先発、救援ともリーグ屈指の強力投手陣を形成しましたが、オフに九里がオリックスにFA移籍し、矢崎も現役ドラフトでヤクルトに移籍してしまい、来季に向けて不安要素を抱えています。
 それでも、2人の抜けた穴は、森や常廣らの若手の成長はもちろん、新人の佐藤柳や現役ドラフトで獲得した鈴木健の台頭で補えると思われるので、来季もリーグ屈指の投手力は維持できるはずです。
 一方で野手陣は、新外国人のモンテロ、ファビアンの獲得とドラフトで鈴木泰、渡邉らが加入した以外に大きな補強はなく、戦力アップという面では未知数な部分が大きいことから、現有戦力の底上げは必須となっています。
 秋季練習からキャンプにかけては、打力アップを目指した厳しい練習が復活し、春季キャンプも例年以上の練習が課されると思われるので、末包と田村はもちろん、伸び悩んでいる林と中村奨、素質のある中村貴と佐藤啓、さらに期待の大きい仲田と内田の中からブレイクする選手が出てくることは当然として、さらに、松山、會澤、田中のベテランが復活を果たさないと、来季も得点力不足に苦しむ可能性は高いと思います。
 
 新井監督は、シーズン終了のセレモニーで「来シーズンはさまざまなことが変化する年になると思います。来シーズンだけでなしに、変わっていかなければいけない、そう考えています」とコメントしており、キャンプだけでなくシーズンに入ってからも、今季までとは違った選手起用や采配があると思われ、今季までとは違う野球になることが予想されます。
 来季は投打ともより多くの選手にチャンスが与えられることは間違いなく、その中からどれだけ多くの戦力がチャンスを掴んで出てくるかが、大きなカギになります。
 来季の下馬評は今季より厳しいものになることは間違いなく、ファンとしても昨季より不安が大きいことは確かですが、新井監督の手腕により、来季そこは7年ぶりのリーグ制覇、そして念願の日本一を成し遂げて、今季の悔しさを晴らしてくれると信じています。
 本年も1年間お付き合いいただきましてありがとうございました。皆様も良いお年をお迎えください。
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