Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

アケボノソウの種を採る

2021年12月04日 19時23分46秒 | みんなの花図鑑
  📷2021年6月10日:長旅を終えた野草たち。右側がアケボノソウだ。
  (タップすると元画像が別ウィンドウで開きます)
 アケボノソウが届いたのは、2021年6月11日のことである。
 バアソブやゲンチアナ・テルニフォリア、そして、クサボタンなどとともに猫の額にやってきたのだ。
 しかし、バアソブやゲンチアナ・テルニフォリアは、花を咲かせることなくこの地球上からあえなく潰えてしまった。
 確率は1/2か・・・。
 やはり、猫の額の庵主は、ヘタッピーなのかも知れない。

 希望は、アケボノソウとクサボタンに託された。

 クサボタンはさほど難しい植物ではないと聞く。それでも、三、四年前だったか、都市緑化植物園で催された山野草展でクサボタンの苗を求めてきたのだが、あっけなく☆彡にしてしまった。だから今回はリベンジというわけ。
 アケボノソウに関しては、難しいのではないかと初めから身構えていた。ご存知の通り、こちらもセンブリ同様、リンドウ科センブリ属に分類される二年草の一種である。
 今日の日記は、このアケボノソウの種が採れるまでを追ってみた。

 📷2021年6月11日
 クサボタンのリベンジは遂げられそうかな
 📷2021年7月3日
 なんとも弱々しく感じられるアケボノソウの苗

 9月11日、一足早くクサボタンが開花した。リベンジが一つ成就した。
 クサボタンの開花から約ひと月、アケボノソウの開花も迫っていた。9月下旬、蕾が膨らんできた。そして、・・・。
 きっと一番花は、この種の植物にありがちな頭頂花の一つだろうと思っていた。
 ところが、10月5日、中央部分の枝から伸びた花茎についた一つが花開いていた。

📷2021/9/11
色や大きさこそ違え、あのロウグチ(篭口)のような花姿

📷2021/10/5
曙とは、夜明けにさしてくる太陽の光

 花の盛り、決して短くないよ。1メートルを越そうかという草丈だ。上から下まで咲こうとすると、結構花期が長いことになる。

📷2021/10/14
アケボノソウは五弁花だけじゃない、四弁花だってあるんだ

  📷2021年11月24日:蒴果が熟す頃
  (タップすると元画像が別ウィンドウで開きます)
 やがて、終焉を迎えようとする花たち。そのなかの一つに、このアケボノソウもある。
 一年なんて、早いものだね。

 まず、花弁が子房を囲むように窄みはじめ、次に萼もその後を追う。そう、紡錘形となるのだ。
 その後、季節の深まりとともに、徐々に黄色みを帯び、いずれは焦げ茶色と化す。
 そう、これが蒴果の完成形!
 こうして彼女たちは、その身の裡に微細な種子を生成していくのである。

 採りましたよ。
 採取しました。
 アケボノソウの種!
 種ができると、蒴果の先端がちょこっと開く。
 そんな花穂を切り取って逆さにし、こんな具合にティッシュの上でトントントン。
 微細な種子がティッシュの上に転がり出す。



 📷2021年12月4日
 どう、こんなに小さな種なんだ!
 📷2021年12月4日
 これだけだってかなりの量あると思うよ

 実は、先日種を求めたショップの封書に入ってたんだけど、種の取説の中に「種を播く時期」っていう項目があったんだ。
 それを見るとね、「入手したらできるだけ早く播くこと」ってあったんだ。
 確かに、自然では種ができると、植物たちはその周囲に弾いちゃうよね。それがやがて芽を出すわけだから、これから厳寒の冬に向かうから暖かくなってから蒔きましょ、なんて、余計な人間の謀など必要ないのかも知れない。
 って言うわけで、取り敢えず1/3ほどを鉢に播いてみた。それが、真ん中の駄温鉢。
 さて、来年、よいご報告ができるだろうか?

 📷2021年12月4日
 某社の種の取説
 📷2021年12月4日
 右にはトウチクランの鉢、左にはニリンソウの鉢、
 そして中央がアケボノソウを播いた鉢
コメント (2)
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