では、そろそろ出かけようかな。
家を出てすぐ左の道路沿い、そこに小さな林が残っている。その林縁に生えているセンダンの木を見上げると、たわわな実が見て取れる。
ここを通るたび、いつも気にして見上げるのだが、いまだに花を見たことがない。木があまりに高くて目に届かないのかな。
ちょっとした失敗。
存じ寄りのお方の庭にも、このセンダンが生えていた。
知ったかぶりっ子して、
「そうですか、あの栴檀は双葉より芳しのセンダンですね!」
なんて。
ご存知の通り、あの栴檀とこのセンダンは大きく異なる。
枝葉や材から芳香を醸すあの栴檀は、ビャクダン科ビャクダン属の半寄生の熱帯性常緑樹ビャクダン(白檀)を指す。
このセンダンは、センダン科センダン属の落葉広葉・高木であるが香りを発しない。
中国では、白檀を栴檀(センダン)と呼ぶこともあるとかで、なんともややこしい話なのである。
📷2021/12/12
30mにもなるというセンダンの木。たわわな実が見て取れた。
今日は、あの平野の森の辺りを辿って小・中学校の辺りに出、もう一つのミッションであるコープへと向かおうというもの。
そんな森の北辺で、とても構成要素の多い一隅に迷い込んだ。
背景には平野の森が展開している。センターに据えたのは万両だ。右手にはヤツデが、左手前には一重のマリーゴールドを配する。
朱であったり、黄や緑であったり、色と色とがぶつかり合い、鎬を削っている。
いや、いや、鎬を削るなんて、そんな物騒な構図ではないよね。それぞれが寄り添い合って、相乗効果出してるって感じかな。
📷2021/12/12
要素は多いけど、喧嘩はしてないね。いい味出してるもん!
10月27日、あの日の日記ではまだ色が乗り切っていなかったソヨゴであったが、この日、いい色味を出していた。
帰途には、さして目につく情景はなし。重い荷物を肩に担ぎ、こちらのミッションも無事アカンプリッシュメント!
📷2021/12/12
いい発色だなぁ~! 時が、すべてのことを解決することだってあるってことだ。
2016年12月12日、この日も僕は街を彷徨っていた。
では、今日も、「5年前のあの日、あの時の写真」で締めくくろうかな。
一枚目はアネモネ(キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)かな、二枚目はサザンクロス(ミカン科クロウエア属の低木)。いずれも通りすがりの路傍やお宅での撮影(クリックすると大きな画像が開きます。{戻る}ボタンを押すと前のページに戻ります)。
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📷2016/12/12:瀟洒なお宅の玄関先、奥様に断りを入れて撮影 |
📷2016/12/12:クロウエアとも言うが、南十字星のほうが素敵 |