12月7日の日記でご覧に入れたモミジバフウ、今日(12月13日)訪れてみると、かなり紅みを増していた。 こちらの木は、稲荷山公園北斜面のシンボルツリーといってもいいだろう。 先日もお話したが、この木を囲むように展望デッキが張り出してい、棒ノ折山や惣岳山といった奥多摩の山々、日和田山や物見山などの奥武蔵の山々を遠望することができる。 状況が良ければ、武甲山や赤城山なども見えることもある。 展望デッキとモミジバフウの全体像は、右の画像をクリックしていただくと自明となる({戻る}ボタンのクリックで、元のページに戻る)。 マンサク科フウ属の落葉広葉/高木であるモミジバフウであるが、成長も早く、樹高は25~40メートルにもなると言う。 紅葉の深まりとともに、緑から黃、黄から紅、さらには濃い紫へと色を変えていく葉、その葉を愛でるだけでも眼福を味わうことができるというものだ。 |
📷2021/12/13
稲荷山公園北斜面展望デッキにてAR山ナビ(スマホアプリ)で写す そう、そう、この木にはもう一つ楽しみがあったっけ。それが、ぶら下がり系の実を眺めること。 空の青、モミジバフウの葉の彩り、そして、イガイガの実。花はなけれど、なんとも心和ませてくれる風景だことよ。 📷2021/12/13
ぶら下がり系の実を眺める ここには、ユリノキもある。モクレン科ユリノキ属の落葉広葉/高木だが、この木の冬枯れた姿も印象的だ。 だが、時は無情だ。特徴のある花も、艶姿は艶姿のままに、というわけにはいかない。 チューリップのような花姿はいつしか紡錘形の種子となり、その種子も次第に松笠状となる。 やがてその種子が弾け、再度花開いたかのようになるが、殻は殻以外の何物でもなく、愛おしさは往時の花とは比べようもない。 それでも、あの日、あの時の姿のままで生を全うしたいと思うのか、このユリノキは化生の花姿をとどめたまま朽木の色を深め、そして、萎凋していく。 📷2021/12/13
花後の殻があちこちに、化生の花となりて・・・ この日は、本園である稲荷山公園の方にも足を伸ばしてみた。 園の外周にはアセビが植わっている。すでに小さなつぼみが膨らみ始めているのだね。 📷2021/12/13
アセビも、春の準備に怠りはない 本園を目指したのには理由がある。もう一つ、印象的なぶら下がり系の実を撮るためだ。それがプラタナスである。 スズカケノキ科スズカケノキ属の落葉広葉/高木、別名モミジバスズカケノキ、スズカケノキなどで知られている。 そう、そう、お歳を召した方は、次の灰田勝彦の「鈴懸の径」で、 友と語らん 鈴懸(すずかけ)の径(みち) 通いなれたる 学び舎(まなびや)の街 やさしの小鈴 葉かげに鳴れば 夢はかえるよ 鈴懸の径 また、お若い方々は、AKB48の『鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの』という矢鱈と長たらしいタイトルの歌で記憶にとどめていらっしゃるのではなかろうか。 📷2021/12/13
まだ青さの残るプラタナスの実 |