つん、つん、飛び出した雌しべがアンテナのようだなぁ~!
日本時間1957年10月5日午前4時28分、世界初の人工衛星「スプートニク1号」が軌道に投入された日時とされている。
印象的だったのがつん、つんと伸びたあの4本のアンテナであった。このアンテナは、0.3秒ごとに、周波数20メガヘルツ、および40メガヘルツの 電波信号を送信していたという。
だけどね、僕はまだ生まれたばかり、そんなに詳しく覚えているわけではない(なんて、鯖を読む 笑)。
今日のヒロインであるアカネ科タニワタリノキ属の一つ、シマタニワタリノキは、別名人工衛星の木と呼ばれている。何方が、どう考えたかは存じ上げないが、細長く飛び出した雌しべ(花柱)を人工衛星のアンテナに見立てたものであろうことは容易に察しが付く。
猫の額に飛来してきて2年目、今年もたくさんのアンテナを伸ばし始めたのだが、ここからどんな電波が送信されているかはキャッチしていない。
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📷2022年8月19日 まだ大きさは3ミリほど、練り切りで作ったしべのようだ。 (画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
📷2022年8月24日 花序の一部が茶色に変色し始めた。 (画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
シマタニワタリノキは(あっ、ここでは人工衛星の木とした方がいいのかな)、球状をした花序を枝の先端に一つ付ける。その一つの花序には、数えきれないほどの花が確認でき、それぞれが五裂し、花色は臙脂を帯びる。前述した通り、つんと飛び出したアンテナは雌しべで、5本の雄しべを備えている。そして、葉は3㎝ほどと小さい。
これが、シマタニワタリのプロフィールかな。19日以前にも花序は確認していたが、あまりにも小さくて撮影は控えていた 汗

📷2022年8月26日:全体的に花序の色が変わっているのがわかるだろう。あまりにも変化が速い。
花序の一部が変色し始めてから2日後、ご覧の通り、その花の一つひとつに色が乗ってきた。

📷2022年8月29日:数ある花の一つがぴょんと飛び出した。開花の合図かもしれないね。
なんとも愛おしくなるような光景ではないか。数ある花の一つが、ぴょんと飛び出してきた。これこそが、開花の合図かもしれないね。

📷2022年8月30日:ほら、一つ、二つと開花し始めた。
さぁ~、いよ、いよ、オープニングだよ。こんな機会はめったにお目にかかれない。自庭にあるからこそのベネフィットかも。
この状態であれば、あのアンテナが紛うことなくぴょんと飛び出た雌しべ(花柱)であることだって見て取れないかい。

📷2022年8月31日:ほぼほぼ満開かな。
アンテナが出始めてからわずか一日、ほぼ満開といってもいいだろう。
でもね、花の命は短いものと決まっている。日ならずして一つ、また一つと萎れていく。
花後の切り戻しは強めがいいといわれた。花は新しい枝の先端に付くという。だから、強剪定なのか。必要ないよなんて記述も目にするが、それは地植えの場合なのだろう。
シマではなく、タニワタリノキでも、強剪定がよいとされている。鉢植えでは、極端な場合、半分ほどに切り詰めてしまえっていう記述すら目にする。
何が正しいかは、トライ・アンド・エラー! 自らが導き出さなければならないようだ。