3月14日、東京では桜の開花宣言が発表された。当地はどうであろう? 3月16日、手近なところで、智光山公園を訪れてみた。
都市緑化植物園に隣接する駐車場に車を止め、園内へと歩を進める。導入路の左手にある植物園のバックヤード、桃色の小さな花が、満面の笑みで迎えてくれた。
おや、これ、桜木ではないのかえ?
コブシの仲間は薬草園をはじめ、数か所に、いくつかの種類が植えられている。薬草園のシデコブシはすでに落花、このコブシもいまが盛りと咲いてはいたが、あとは散るばかりといった風。
薬草園の花木はいいのだ。時機さえ過たなければ、見え良い花をじっくりと干渉することができる。
問題は草本なのだ。エリアを覗いても、咲いている花に巡り合えないこともしばしばなのである。どんぴしゃの時期に訪ねても、ネームプレートが所在なげにぽつねんとたっているばかり。都市緑化植物園の名前が泣いている。
ひょうたん池の辺には、たくさんの染井吉野が植えられている。だが、まだまだ開花には程遠いかな。
来週から天気も崩れるという。雨ばかりの日が続きそうだ。当地の見ごろは、いつになることか?
桜、染井吉野が撮れないことには、ここ、ひょうたん池では、この時期撮るものが限られてくる。そう、気の利いた被写体としては鳥くらいしかないのだよ。
何が撮りたいのか、池の辺には大砲級のカメラをセットした鳥撮りの方々が待機している。僕のコンデジでは、最大1200mm相当しかカバーできないのでとても太刀打ちはできない。
それよりも、なによりも、風にそよぐ花と、動き回る生き物は、面倒この上ない。そう、鳥など上手く撮れた試しがないのだ。大体、名前もようわからんし。
それでも、尺が足りないという訳で、手近な鳥さんたちをいくつか撮ってみた。「お~い、動くなよ~~~!」なんて、心の中で叫びながら。