しぶとく咲いていたゲンノショウコだが、次のステージへと移りつつあるようだ。
よく見ると、右側の燭台はまだ花が終わったばかりのようで、萎れた花被片が姿をとどめている。
この辺りは、惨憺たるものだった。ベランダに続く南側の小庭、ただでさえ陽当たりはきつい。それが、今年の未曽有の酷暑で、ホトトギスや、サクラタデでさえ息絶えてしまったのだ。
「イソギクもダメかな?」、そう思っていたのだが、ツバキの根元で息づいていた。
「これだけか?」--ふと、フェンスの外を覗き込むと、たくさんのつぼみを付けたイソギクが誇らしげに枝葉やつぼみを展開させていた。
そう、そう、このエリアには、平野の森から綿毛を摘んできて根付いたコウヤボウキも棲息している。
やはり、今年はあまり機嫌がよくないようだ。それでも、いくつかのつぼみが付いて、ほころび始めているようだが・・・・・・。