今年の夏は、酷暑に振り回された。ホトトギスやサクラタデなど、いくつかの草々が堪え切れずに姿を消し、残った花もことのほか精気が感じられなかった。
先日、ホトトギスが北側の小庭で生き存えていたことをレポートしたが、今日(11/27)の昼過ぎ、クリニックから帰って来てフェンスの辺りを覗いてみると、なんと南の小庭では絶滅してしまったサクラタデが咲いているのを発見した。
いずれもが強靭な草だと思っていたが、北側でだけ生き残っていたのには何か訳があるのだろう。
「漆黒の瞳に射竦められた。」--そんな気がして横を向いた。
すると、殻から逃れ出たはずの山椒の実が、いまだ絡め捕られたまま木に止まっている。
この黒くなった球形の種子から粉山椒が精製されるとか、それにしてはあまりにも量が・・・・・・。
11月25日に撮った甘木リンドウ 心美シリーズの舞の姿である。
いくつか残っていたつぼみが膨らんできていたが、まさかほころぶことはないであろうと思っていた。
サクラタデを撮った後、PCに画像を取り込んでアップしようと思っていたのだが、甘木リンドウのつぼみのことを思い出してベランダに出てみた。
咲いていたのだよ、ちょっと控え目だけど、ほわ~っと花びらを広げていた。咲くんだね、こんな時期でも。それほど、本年度の気象は特異な状況にあったということなのだろうか。
いや、いや、今年が特異なのではない。これが、フツーになってしまいそうだね。日本の四季の危機的状況を垣間見た一年であったのだろう。