自然好きなシニアの部屋

近くの野山を歩いて、植物・虫などを観察し、写真に撮っています。

蒲原平野の自然 2021年7月

2021-07-06 15:51:10 | 日記

蒲原平野も7月を迎えて梅雨の最中、蒸し暑い日々が続いている。コロナウイルス感染数は新潟県としては少なくなってはいるが、まだまだ続いている。我が蒲原では最近感染者はないが、安心はできない日々が続く。蒸し暑い天気が続く中で、運動不足のせいか、私も体調が万全ではない。焦らずにゆっくりと毎日を過ごしていきたいと思っている。下記に紹介する植物は、依然撮ったものを再利用しているのでご了承願いたい。

曇りの天気が続き、蒸し暑い毎日だが、この気候こそが我が蒲原のイネにとっては最適なのだ。上の写真にもあるように、厚い雲に覆われた平野部一面がイネの大平原だ。

 写真にあるようにイネの草丈は30センチを越えているので、あと2週間もすれば稲の花を見ることができるかもしれない。田んぼには水が引いていて、土が見える。つい2ヶ月前に田植えが終わったと思ったら、もう実を結ぶ季節になるのだ。イネの生育の速さには驚くべきものがある。

6月にキイチゴ3兄弟を紹介したが、写真がなかったのでここに載せたい。写真上からモミジイチゴ、中はクサイチゴ、下はニガイチゴである。それぞれ左に花、右に実を載せた。モミジイチゴ(葉がモミジの葉に似ていることから)、クサイチゴ(木本体が草のように地面を這うことから)、ニガイチゴ(実は熟すと甘いが、種子に苦味があることから)、それぞれの名前の由来がある。この他に弥彦角田山系には、クマイチゴ・フユイチゴ・エビガライチゴ等が多く見られる。国上山でクマイチゴを沢山収穫したことがあり、弥彦山の麓でフユイチゴを結構多く見ることがあった。

間瀬から五ヶ峠を通り平野部を走ったとき、まず峠の途中に多くのコオニユリを見ることができる。ユリの仲間ではまずイワユリが角田・五ヶ浜の海岸部で咲き、次にクルマユリとコオニユリが弥彦角田山系の山中や海岸部で咲く。最後にヤマユリが咲く。コオニユリはオニユリより小さく腋にムカゴガないので見分けがつく。

五ヶ峠を越える前に海岸部で、バシクルモンを見ることができる。北海道で発見され、新潟県が南限の植物と言われる貴重な野草だ。名前はアイヌ語に由来し、アイヌ語「カラスの草」から命名されたらしい。いずれにしろ変わった名の植物だ。

峠を越えて平野部に入ると、角田山の麓に越王柿栽培の団地がある。この団地と田んぼとの境の湿地にハンゲショウ(半夏生)を見ることができる。白い葉が美しい。半夏生の頃(7月2日頃)に花を咲かせることからこの名があるらしいが、別に葉の一部を残して白く変化することから「半化粧」とする説もあるらしい。