蒲原平野も3月に入り、あちこちに早春の香りを感ずる季節になった。新潟県のコロナウイルスは毎日5人前後の感染者数があり、まだまだ勢いが止まらない。幸い西蒲原はここしばらくは感染者数がないのがありがたい。でもそのお陰で外出がままならない。3月1日新潟の病院で定期検診があり、久しぶりに外出したので車で少し平野部を走ってみた。弥彦山の山麓林道やスカイラインはまだ開通していないので、山々の様子を紹介できないのが残念だ。
今回も海岸道路を通って新潟へ行く。松野尾〜越前浜を経て海岸道路に入る。道路脇の木々(上)はまだまだ幹と枝だけの状態だ。砂丘地帯から見た角田山(下)はどっしりと平野部(一部耕耘が始まっている)に鎮座し、頂上部や谷間にはまだまだ積雪がある。
越前浜集落に入る手前に現在利用停止状態の県立青少年研修センターがある。ここは昭和40年代に旧巻農業高校の遠隔地農場あり、生徒たちがマイクロバスに乗って行き、実習を行ったところだ。牧草やスイカ・メロン・大根などを栽培していた。その後に青少年研修センターが建てられたのだが、時の流れか、これも現在は利用休止状態になっている。この研修センターに入る手前の道路から砂丘地の蒲原平野を撮ってみた。右に角田山、正面に松野尾集落、ずーっと向こうに粟ヶ岳や守門岳、五頭山や飯豊連峰の山々が見える。
海岸道路に入った。上の砂丘畑はまだまだ作物の姿を見ることはないが、今月の20日過ぎから少しづつタバコやスイカ・メロンなどが植え付けられていくだろう。反対側の日本海(下)では波は静かで、春の海を感じさせる。遠くに見える佐渡は、ドンデン山などの山々はまだまだ積雪が見える。例年、5月の連休にはこの道を除雪して観光活動が始まるのだ。コロナウイルスが終わり、観光の佐渡の到来を願うばかりだ。
帰りは山の林道がまだ通行不可なので、平野部を走った。弥彦・角田の山々には頂上付近にはまだ雪があり、平野部も褐色の稲株状態だ(上)。反対側の粟ヶ岳などの越後山脈は、まだ深い雪に覆われている(下)。写真は、上も下も弥彦〜岩室の道路から撮ったものである。
画像は、弥彦・角田山系に多く見られるコシノカンアオイという山野草である。山道付近にあったものでその花を見ることができた。上の紋入りの葉がそのまま冬を越し、下の長楕円形の目立たない花を咲かせるが、これは蕾状態で少し開きかけている。この葉は、ギフチョウの食草となるもので、4月にはこの蝶をたまに見ることができる。コシノカンアオイの名前の由来であるが、葉が花の葵(あおい)に似いていることから付けられたものである。新潟県(越)で、それも寒い冬〜早春に咲くことから、「越の寒葵」と言うことか。
上の福寿草は我が家の庭で咲いていたもので、2月中旬から咲いている。今はめったに見られないが、私の子供の頃には角田山にはたくさん見ることができた。下の写真は椿の仲間サザンカで、ヤブツバキやユキバタツバキなどに似ているが開花(11月〜2月)が早い。ツバキは3月下旬ころから4月が花盛りである。これは誰かが植えたもので野生ではない。
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