蒲原平野に新緑の5月が訪れた。田植えが始まったが、すでに半分以上の田んぼに機械植えされた稲苗がきれいに並んでいる。今年は晴天に恵まれ、ゴールデンウィーク終了と同時に田植えも終えるだろう。コロナウイルス騒ぎで我が家でも、外出せず自粛状態だが、少しストレスも溜まるので周りの田んぼ道を歩いている。今日は特に暑かくて夏日であったので、網戸を準備した。我が家の庭もアカメガシやヤマモミジ・ヤマボウシの新芽が太陽にはえて眩しい。屋根や木々の間をスズメがチュンチュンと鳴き回り元気いっぱいだ。5月はスズメにとっては子育ての季節だ。
田植えが始まり、きれいに植えられた稲苗はまだまだ水に隠れているかのように頼りない(上)。昔は手植えであった田植えも、現在ではすべて機械植えでそれも乗用であり、一回の往復で16条も植えられる(下)。田植えが始まったと思ったら瞬く間に終わってしまうのは、この機械化のおかげだ。稲刈りも同じだ。
農道の土手ではツクシとその親のスギナが同時に見られ(上)、シロツメクサ(下)も新葉が出始めた。もう少しで白い花の塊をみることができるであろう。昔はこの花を寄せ編みして首飾りを作ったものである。
土手ではまた、ハルジオンが花盛りであった(上)。ハルジオンは北米原産の外来種で、貧乏草などともいわれ可愛そうな雑草である。由来は春紫苑と漢字で書くことから春に咲く紫苑(しおん)からきている。この花とそっくりでちょっと見では見分けのつきにくいヒメジョオンはこの後に生えてくる。区別は簡単で、茎を折ってみると、ハルジオンは空洞であるが、ヒメジョオンは白いズイがあり空洞でない。でも花をつんだり、折ったりすると貧乏になるからご注意を(迷信ですがね)。下のキュウリグサも琉璃色の花が畦や土手を覆っている。葉っぱをつんで揉むときゅうりの匂いがすることからこの名があるらしい。似た草に勿忘草やエチゴルリソウなどがあるが、花の大きさが違い、キュウリグサは最も小さい。
5月はスズメの子育ての季節だ。親鳥が木の餌場で子どもを呼んでいた。
子どもは我が家の母屋の上にいたが、親の呼ぶ声を聴いて屋根からまっしぐらに餌場の木の方へ飛び立つ。親と同じ大きさであるが、クチバシのもとが黄色であることからすぐに見分けられる。
口を開けて餌をねだり、口ばし移しで餌をもらう。図体がおおきくてもまだまだ子どもだ。
餌をもらって満足して、親と一緒に竹棒の上で休んでいた。クチバシの根元が黄色である方(左)が子どもですね。
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