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畏れなくなり恐れるようになった

2020-07-05 22:59:13 | 歴史
太古の昔人類は神を畏れた。神への畏れは自然に敬意を払うことになる。
むろんその中には現代人から見れば迷信も多くあった。

市民革命・産業革命以降私たち人類は合理性を重んじ神への畏れは薄れていった。その行き着く姿は共産主義のようにただただ人々を虐げるものになる。もちろん天体・気象・地殻の動きなど科学的に知りうるので人柱をささげたり、天変地異を時の君主や統治者に責任を求めるようなバカげた考えからは解放される。
神への畏れは自然への敬意につながり人間の英知の暴走に一定の抑止力を利かした。

畏れを忘れることで私たち人類は今まで経験したことのない利便性を手に入れた。人類の英知によって勝ち取ったものだった。

しかし、地球温暖化や、それに伴う気温上昇・日照の激化・数百年に一度と言われる豪雨に毎年のごとく襲われるなど文明で得られた利益のツケの支払いを求められるようになった。
そしてメカニズムが分かる気象災害や人類が作り出した経済機構そして大衆の声に恐れるようになった。

人類は自らの英知に酔い、大自然そのものを畏れず、自分たちの英知が生み出したものや自分たちが大自然に入力し続けた行為に対する大自然の出力に恐れを抱くようになってしまった。



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