鴨着く島

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「巨大地震注意」が発表される

2024-08-11 19:15:07 | 災害
8月7日の午後5時前に起きた「日向灘地震」はマグニチュードが7を超えたので、気象庁は専門家による検討会議を経て聞きなれない「地震情報:巨大地震注意」というのを発表した。

7年前に起きた震度7の熊本大地震を受けて、マグニチュード7.0を上回る大きな地震が起きたら、専門家による検討会議を開くことになったそうだ。

その結果として「問題なし」、「巨大地震注意」と「巨大地震警報」の3段階に区別して検討結果を公表することになったが、今回の日向灘沖地震はマグニチュード7.1と7を超えたので検討がなされ、その結果「巨大地震注意」と判断された。

この日向灘は南海トラフの発生域に含まれており、今回の地震が南海トラフ由来の大地震につながる可能性は捨てきれないということだったのだろう。

巨大地震注意の内容だが、今後1週間くらいは同じような規模の地震が起きる可能性があるという認識と、起きた場合に備えて対象の各市町村では防災に関する警戒レベルを上げておく対策が要求されている。

すでにあの東日本大震災を経験しているから、各自治体では防災を施政の一つの柱に立ち上げている所が多い。

あとはいつ巨大地震が来るかだが、8月8日には神奈川県の内陸部で震度5弱の地震が起きたし、今朝(8月11日)の7時過ぎには同じ日向灘沖でマグニチュード4.8、震度3(宮崎平野部)の地震が起きた。

これらは余震とみられるが、南海トラフの震源域の東西の外れで続けざまに起きた地震が何を意味するのか、注視しなければなるまい。

「天災は忘れた頃にやってくる」は物理学者寺田寅彦の箴言だが、1995年に起きた阪神淡路大震災以降の日本では、「天災は忘れないうちにやってくる」を通り越して「天災は明日にでもやってくる」となった。

備えあれば憂いなし。大難を小難に、小難を無難にして行きたいものだ。