奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

私の人生を牛耳るそなた様へ

2012-11-03 | 心詩~こころうた・己
取るに足らない
こんな私(わたくし)の
何を阻止しようと
すべて奪うのですか

小さき私の
ささやかな挑戦は
その存在ごと
消し去られるが如く

取るに足らない
人間ですから
誰の目にも
止まらぬのも道理

それでも……
それでもと言ってしまえば
ただの愚痴に成り下がる
ああ 本当に
そんな程度の私ですが

夢に縋って
生きとうございます
それだけが
私の生存理由なのですから

取るに足らない
小さき人間の
取るに足らない
百年足らずの
取るに足らない
人生の道標(みちしるべ)

……なのでございますから

ドラマの主人公のように

2012-11-03 | 心詩~こころうた・己
ドラマの主人公に学ぶ

人を恐れることなく
真正面からぶつかること
わずかな躊躇もなく
自分の意見を主張できること

できそうな気がする
自分にも
そんな自信がふと芽生える


でも それは
ドラマの世界だけに
許される法則?

現実世界では
出る杭は
打たれてしまうよ

それが怖くて
私は自分を押し殺し
出る杭にならなぬよう
生きてきた

そうすることが
自分を守る方法だと
体が覚えてしまったから


発言行動のいちいちを
いじめの種にされた
子供の頃の記憶が
私をこんなにも
臆病にしたのだろう

目立とうなんて
少しも思わない
ただ
環境に適応し
輪に馴染み
「普通」にしていたいだけ


たくさんの仲間と
楽しく笑い時を過ごす人々
たくさんの仲間と
同じ目標に向かい行動する人々
彼らは決して
自分を押し殺してなど
いるようには見えない

なぜ そうできるのか
なぜ そんなに
生きることに器用なのか
なぜ そんなふうに
自分の居場所を確保できるのか

自分がとことん
情けなくなる


試してみたい
ドラマの主人公のように
自分にも生きられるのかを

許容も批判もすべて含め
一人の人間として対等に
向き合える世界であるのかを

存在を否定される悔しさは
自分の一歩で払拭したい