ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

さて、在宅介護1ヶ月の成果は?

2023年10月11日 | 介護

 9月8日の退院から、義母の在宅介護が始まり、やっと1ヶ月が過ぎました。うう~ん、長かったような、あっと言う間のような…。とにかく主人と私のスケジュールをカレンダーに書き込んで、お互いにやり繰りをしながら一日一日クリアーしていく…そんな生活でしたが、それはある意味では今までになく充実した日々だったと言えるかも…そう、あの共働きと子育てを両立させていたとき以来でしょうか。

 ではこの忙しさへの見返りはというと…子供の成長が見られるのと同じでお婆ちゃんの元気になっていく様子だけ。でも結論から言うと、もっと早くから在宅介護にすべきだったということかな。そうすれば、自分のことは自分で出来る生活がズーッと続けられたかも知れないと思うのです。

 だって入院前は要支援1だったんですからね。要支援1というのは「基本的に一人で生活ができるが排せつ、入浴、身だしなみ、衣服の着脱などに一部介助が必要な状態」。それが退院時は介護4と…これは「自力での移動ができないなど、介助がなければ日常生活を送ることができないという状態」なんですが、入院してから直ぐにその状態に…いやいや、そのような状態にさせられたというのが本当かも。

 今回の経験から、100歳前後の高齢者がもし病気になったとしたら、よくよく考えてどうするかを選択しないと…、安易に病院や施設に入れてしまったら後で悔やむことになるかもしれないということを、私は学びました。在宅介護について余りにも無知だったんですね。

 ああ、そうでした。今日のテーマはその在宅介護の成果でしたね。すぐ横道に逸れて…失礼!では、昨日のことから話しましょうか。実はお婆ちゃんが3ヶ月ぶりにTVを見たいと言い出しました。入院中も部屋にはTVを置いてもらっていたのですが、一度も見ませんでしたし、家に戻ってきても興味を示しませんでした。それが、突然見たいと…。入院前日まで野球に相撲、ゴルフにサッカーと、TVを見ない日はなかったのに。入院してしまうとたとえ病気は治ったとしても、今度は心が病気になってしまうんです。これは高齢者には致命的ですよ。生きる気力が全く無くなるようなものですから。

 その証拠にお婆ちゃんは今では食欲が出て、よく食べるようになりました。最初は恐る恐るで、メイバランスという栄養のある飲み物やジェリーのような甘い物ばかりを。そのうちおかきが食べたいとか酢こんぶが食べたいなどと。あるときは診療に来られた先生から〝何が食べたいですか?〟と聞かれると、〝にぎり鮨とビフテキ…〟と答えたので、みんなもうビックリ。〝目標は高いほどいいですよ〟と先生から励まされて、その気になったお婆ちゃんです。先ずは卵豆腐からおじやや雑炊、シチュウに茶碗蒸しと…固い具は避けて。今は介護食というのでいろんなものが揃っていて便利ですね。それを次から次に平らげて、それに食べるスピードも速くなりました。そのお陰で以前は水様性の便だったものが固形に…あら、汚い話でゴメンナサイ!でも、これが生きるためには一番大切な事なんですよね。

 今日も看護師さんが言われてましたが、人間どんな薬や注射よりも口から食べることが体中の細胞を活性化させる…だから点滴であれほどボロボロになっていた血管が蘇っているわよと。ホント、両手が内出血で真っ黒になっていたのにキレイになっています。そして、食べたら出す…これが基本ですよと。その看護師さんは長く小児科にいたんだそうで、それが良く分りますとも。

 更に、食べるなら入れ歯を入れて食べた方がいいからということで入れてみましたが、3ヶ月も入れずにいたので合わなくなっていました。以前は、余程固いものでなければ小さく切って食べていましたのに。入院した途端に入れ歯を外され、食事も殆どが流動食に…挙げ句の果ては後半その流動食も誤嚥性肺炎を起すからと言って食べさせて貰えず…だから弱っていくばかりの義母が見るに耐えられませんでしたもの。今日やっとその気になったというのにもう手遅れなんですよね。これも知っていればそうさせたんでしょうが…残念!

 また、手足のリハビリもして貰って、全く曲らなかった膝も90度近く曲るようになり、看護師さんも驚いていました。手はストレッチボールを持たせていつも指の運動を、更に腕の上げ下げやじゃんけんぽんなど、…だから見違えるほど元気になったんです。

 看護師さんの中でも若いイケメンのNさんの名前だけは直ぐに覚えたりして…みんなで大笑い!週一の入浴ではこだわりのシャンプーとリンスをと…、お婆ちゃんは全てに前向きなんですよ。それに素直で礼儀正しい…来る人来る人に〝お世話になります〟〝ありがとうございました〟〝次もまたよろしくお願いします〟と。私にだって毎日同じように言うんですよ。そして、帰るときには必ず〝気をつけて…事故を起こさないようにね〟と気遣ってくれます。

 これからの目標は、何とかしてお婆ちゃんをベッドから下ろして立たせてあげたい、そして、自分でトイレを使わせたいということ。出来れば車椅子に乗せて外の空気も吸わせてあげたい…と、夢は広がります。お婆ちゃんもその気になってガンバッテいますので、これからも応援よろしくお願いしま~す!

 写真は、〝藪蘭(やぶらん)〟。今年は何もかもが…特に秋明菊が全滅です。その近くにこの紫の花がひっそりと…私の好きな花の一つですが、花言葉は「あなたは私を蘇らせる」ですって。この言葉はいいですね!

コメント (10)
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