ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝捨てる神あれば拾う神あり〟ですよ!?

2023年05月25日 | 俳句

 一昨日からいやな事が続いて起こり少々気が滅入っています…といっても、ちょっとした行き違いから起きたこと。この際しっかり自分の言動を見直して改めなくてはと、これをいい教訓として肝に銘じましょう!

 そんないやな気分を払拭してくれたのは…〝捨てる神あれば拾う神あり〟という諺。そうなんですよね。人生には良いときも悪いときも必ずありますもの…

 だから今日はその〝拾う神〟の話でも。当然それはいい話に決まっていますが…実は20日の土曜日のことです。この日は朝から〝きらら俳句教室〟、午後からは〝宇部馬酔木句会〟と、非常に忙しい日だったんです。ここでもちょっといいことがありましたが、それはまた今度にして…このダブル句会の後の夜にも集まりがあったんです。

 それは嘗ての職場の後輩が同僚たちとの焼肉パーティーへ誘ってくれたこと。コロナもやや収まったので久し振りに集まって飲もうと。もちろん私の出版の祝も兼ねてると。総勢11人…でも私が知っているのは3人だけで、後は初めての人ばかり。でも、全く心配はいりませんでした。みんな国語の教師という共通の話題がありますので、あっと言う間に打ち解けられましたもの。

 自己紹介もそこそこに肉がどんどん焼けてきて…積もる話もあったりして食べるのが追いつきません。楽しい時間があっと言う間に過ぎて、お腹も満ち足りた頃、お花のプレゼントが…。あれ、二つもくれるの?と思ったら、若い女性のO先生も出版されたのだとかで…ふたりへのお花でした。ピンクと黄色の花…ピンクは若い人にと、私は黄色を頂きました。皆さまありがとうございました。

 しかし、私が本を差し上げたのは3人だけ…でもその人たちが宣伝してくれていたおかげか…是非読みたいと。中にはAmazonで探したんですよという先生も。アリガタイことです。〝じゃあ、差し上げますから読みたい人は手を挙げて…〟と言うと、全員がハ~イと…。みんな若いんです。羨ましい!

 特に、俳句を是非やりたいという先生や授業の中で取り入れたいので指導して欲しいという先生もおられて…ウレシイ悲鳴を上げました。何だかとっても楽しみ!最近はまたあちらこちらの教室でも新しい方が増えてきたりして…。

 というわけで、昨日『目からウロコ』を8冊ほど学校へ届けてきました。読んで下さって少しでも生徒たちへの俳句指導に役立てていただけたら…幸せです。

 更に、文學の森「俳句界」5月号の〝この本この一句〟のコーナーでは、拙著『目からウロコ』が採り上げられていました。書いて下さったのは、かしまゆう先生。お名前しか知りませんでしたので、調べてみましたら「まがたま」主宰、俳人協会会員、よみうりカルチャー横浜講師/句集『Tシャツ』ということが分かりました。折角ですので、その文章を備忘録としてここに掲載しておきたいと思います。

 本書はブログ「ちわきの俳句の部屋」から抜粋したエッセイ集。ブログ「ちわきの俳句の部屋」は、「馬醉木」の若手投句欄「あしかび抄」の選者に任命された作者が年々減ってゆく若手の投句者を増やすべく平成二十九年二月に開設したもので、出版までの五年余りの更新回数はなんと二千回超、現在も更新中であるという。

 あとがきに、「ブログには『俳句の部屋』というタイトルを付けていますが、俳句以外の日々の出来事や地域の行事など種々入り混じっていますので、その中から俳句を学び始められた方々に〝目からウロコ〟と思って頂けるような部分を中心に抜粋したつもりです」とあるとおり、平明な話し言葉で季語や俳句の基本について丁寧に綴られており、この一冊が歳時記であり、俳句の入門書でもある。常に読者を近くに感じながら書かれた文章はいずれもあたたかで、俳句の知識のない人も気軽に楽しく読める好著。

 特に印象に残ったのは、「怪我の功名」の章。作者の句〈時雨雲一握の空持ち去りぬ〉は「まるで人生の負の時代がまとめて押し寄せてきたよう」であった時期の作で「大袈裟にいうなら〝絶望感〟というものを詠んだ」ものだという。災いを象徴する「時雨雲」、しかし時雨だからすぐに過ぎ去っていく……ここに希望がある。そして「一握の空」の詩情の豊かさ。これこそ詩の力と思う。しかし作者は「この時の私の偽らざる心境をただ必死に五七五にしただけで、季語も深く考えずに即けて詠んだような」もので、この句の手柄については「知らず知らずのうちに身についてきたものだったのでしょう」と実に謙虚。日々の精進の大切さを説き、読者へエールを送る。

 このように立派に書いて頂き身に余る光栄と、心から感謝、感謝です。本当にありがとうございました。やはり〝捨てる神あれば拾う神あり〟でしょう。皆さまもどんなに辛く苦しいことがあっても、この気持ちを持って…ほら〝夜の明けない朝はない〟とも言うし…、頑張りましょうね。

 今日の写真は、〝紫露草〟。花言葉は『ひとときの幸せ』『尊敬しています』『快活』などです。しかし、〝露草〟なら秋の季語として例句もたくさんありますが、紫露草では歳時記には載っていないんです。そこで例句でもないかしらと検索してみると、なんとトップに出たのが2018/09/13付の私のブログ「俳画〝ムラサキツユクサ〟」だったんですよ。そこにこの花のことは詳しく書いていますので、よろしかったらどうぞ。

  では、今日はこれで…オヤスミナサイ!


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