9月8日の退院から、義母の在宅介護が始まり、やっと1ヶ月が過ぎました。うう~ん、長かったような、あっと言う間のような…。とにかく主人と私のスケジュールをカレンダーに書き込んで、お互いにやり繰りをしながら一日一日クリアーしていく…そんな生活でしたが、それはある意味では今までになく充実した日々だったと言えるかも…そう、あの共働きと子育てを両立させていたとき以来でしょうか。
ではこの忙しさへの見返りはというと…子供の成長が見られるのと同じでお婆ちゃんの元気になっていく様子だけ。でも結論から言うと、もっと早くから在宅介護にすべきだったということかな。そうすれば、自分のことは自分で出来る生活がズーッと続けられたかも知れないと思うのです。
だって入院前は要支援1だったんですからね。要支援1というのは「基本的に一人で生活ができるが排せつ、入浴、身だしなみ、衣服の着脱などに一部介助が必要な状態」。それが退院時は介護4と…これは「自力での移動ができないなど、介助がなければ日常生活を送ることができないという状態」なんですが、入院してから直ぐにその状態に…いやいや、そのような状態にさせられたというのが本当かも。
今回の経験から、100歳前後の高齢者がもし病気になったとしたら、よくよく考えてどうするかを選択しないと…、安易に病院や施設に入れてしまったら後で悔やむことになるかもしれないということを、私は学びました。在宅介護について余りにも無知だったんですね。
ああ、そうでした。今日のテーマはその在宅介護の成果でしたね。すぐ横道に逸れて…失礼!では、昨日のことから話しましょうか。実はお婆ちゃんが3ヶ月ぶりにTVを見たいと言い出しました。入院中も部屋にはTVを置いてもらっていたのですが、一度も見ませんでしたし、家に戻ってきても興味を示しませんでした。それが、突然見たいと…。入院前日まで野球に相撲、ゴルフにサッカーと、TVを見ない日はなかったのに。入院してしまうとたとえ病気は治ったとしても、今度は心が病気になってしまうんです。これは高齢者には致命的ですよ。生きる気力が全く無くなるようなものですから。
その証拠にお婆ちゃんは今では食欲が出て、よく食べるようになりました。最初は恐る恐るで、メイバランスという栄養のある飲み物やジェリーのような甘い物ばかりを。そのうちおかきが食べたいとか酢こんぶが食べたいなどと。あるときは診療に来られた先生から〝何が食べたいですか?〟と聞かれると、〝にぎり鮨とビフテキ…〟と答えたので、みんなもうビックリ。〝目標は高いほどいいですよ〟と先生から励まされて、その気になったお婆ちゃんです。先ずは卵豆腐からおじやや雑炊、シチュウに茶碗蒸しと…固い具は避けて。今は介護食というのでいろんなものが揃っていて便利ですね。それを次から次に平らげて、それに食べるスピードも速くなりました。そのお陰で以前は水様性の便だったものが固形に…あら、汚い話でゴメンナサイ!でも、これが生きるためには一番大切な事なんですよね。
今日も看護師さんが言われてましたが、人間どんな薬や注射よりも口から食べることが体中の細胞を活性化させる…だから点滴であれほどボロボロになっていた血管が蘇っているわよと。ホント、両手が内出血で真っ黒になっていたのにキレイになっています。そして、食べたら出す…これが基本ですよと。その看護師さんは長く小児科にいたんだそうで、それが良く分りますとも。
更に、食べるなら入れ歯を入れて食べた方がいいからということで入れてみましたが、3ヶ月も入れずにいたので合わなくなっていました。以前は、余程固いものでなければ小さく切って食べていましたのに。入院した途端に入れ歯を外され、食事も殆どが流動食に…挙げ句の果ては後半その流動食も誤嚥性肺炎を起すからと言って食べさせて貰えず…だから弱っていくばかりの義母が見るに耐えられませんでしたもの。今日やっとその気になったというのにもう手遅れなんですよね。これも知っていればそうさせたんでしょうが…残念!
また、手足のリハビリもして貰って、全く曲らなかった膝も90度近く曲るようになり、看護師さんも驚いていました。手はストレッチボールを持たせていつも指の運動を、更に腕の上げ下げやじゃんけんぽんなど、…だから見違えるほど元気になったんです。
看護師さんの中でも若いイケメンのNさんの名前だけは直ぐに覚えたりして…みんなで大笑い!週一の入浴ではこだわりのシャンプーとリンスをと…、お婆ちゃんは全てに前向きなんですよ。それに素直で礼儀正しい…来る人来る人に〝お世話になります〟〝ありがとうございました〟〝次もまたよろしくお願いします〟と。私にだって毎日同じように言うんですよ。そして、帰るときには必ず〝気をつけて…事故を起こさないようにね〟と気遣ってくれます。
これからの目標は、何とかしてお婆ちゃんをベッドから下ろして立たせてあげたい、そして、自分でトイレを使わせたいということ。出来れば車椅子に乗せて外の空気も吸わせてあげたい…と、夢は広がります。お婆ちゃんもその気になってガンバッテいますので、これからも応援よろしくお願いしま~す!
写真は、〝藪蘭(やぶらん)〟。今年は何もかもが…特に秋明菊が全滅です。その近くにこの紫の花がひっそりと…私の好きな花の一つですが、花言葉は「あなたは私を蘇らせる」ですって。この言葉はいいですね!
手厚い家族のお世話とリハビリは、重要な要素のような気がします。回復に向かう様子を拝読させて頂いて、頑張っていらっしゃる様子が目に浮かびます。それと、共働きだったからこそできた、お2人そろってのお世話であるような気もします。何事も無理なさらないでの行動としてほしいと思います。私も高齢者の仲間入りで外出時は、ヘルパーさんのお世話になっております。今の住まいは段差があって不便ですので、段差のない台所のあるサ高住を見つけています。食べること、リハビリの大切さを重視しています。トイレがベットから近いこと、すべての事業所が利用者の思いにかなっていないように思えてなりません。
お身体は大切にしてお過ごしください。 K.M
自分で出来る事を増やすのがいいのですね。物凄く勉強になります。
私も、要介護がその辺り迄来ているような気がします。
物忘れも酷いし、同じことを2回言う。毎日が日曜日なもので、日付の概念が乏しくなりました。
3人の子育てついでに夫の看病と会社、それとイジワルな姑とのバトル、あの頃が一番馬力があったかもしれません。
今は、さざ波一つたたない湖にぷかりと浮いているような生活ですから。これじゃあいけん!ですね♪
何事も頭で考えるだけでは本当のところ何も分かっていないんですね。
自分が体験してみて初めて理解できることがある…というより、それが殆どと言ってもいいかも。
K.Mさんもヘルパーさんにお世話になっておられるとか…そうなってみて分かることがたくさん有ったでしょうね。だから〝すべての事業所が利用者の思いにかなっていないように思えてなりません〟というようなことが言えるのでしょうね。
やはり我が身は自分で守るということが第1かしら。
ある人から聞きましたが、自分が物忘れしたと分かる人は痴呆症ではないと。本当に痴呆になると、そのこと自体が分からなくなるんですよ。自分の出来ることを増やす…いや無理して増やさなくてもいい…維持できさえすればそれだけでも重要なんですね。
そもそも編み物をするような人はスゴいことスゴいこと…自分を誉めてあげて下さいね。
驚きです。みなさんの頑張りが通じましたね(^^♪
お散歩は、いいですね~ おばあちゃま、きっと喜んでくださいますし
ますます元気になってくれると思います。
私も天気の良い日は、近所の散歩に連れて行ったり
車に車椅子を積んで、お花の公園や、
近場の紅葉を見せに 連れて行きました。
ちわきさん、がんばりましたね。
おばあちゃまの、生命力にも驚いてます。
少しずつでも成果が上がるということは何よりも励みになります。
maritosi1152さんのお母様のようにデイサービスやショートステイに預けられるようになるととっても助かるのですが…
とにかく病気をしないことですね。この歳になれば肺炎が一番コワイ…ああ、コロナもですが…
これからは寒くなりますので風邪を引かさないように…お互いに頑張りましょうね。
今年はTVなどで見るのに秋田の話題が多いですね。最近は熊に襲われて大怪我をしたというニュースなど。
ミルクさんも気をつけて下さいよ。油断大敵ですからね。
お婆ちゃんのことは、ホントにこれらが夢で終らないようにしたいです。そのためには風邪を引いて熱などが出たりしないように、気をつけていかないと…病気になるとまた振り出しに戻りそうでコワイんですもの。でも、お婆ちゃんは本当に頑張り屋さんですよ。いつも敬服しています。
はじめまして、サラといいます。
自宅介護をされてるのですね。
私の実家でもまさにこれから父の
自宅介護をすることになりました。
弟が主になりするのですが、
私は反対をしてました。
施設がいいと。
でもブログを拝読し、少し気持ちも変わってきました。
こんなふうに気持ちのこもった介護もあるのだと!
私も弟をささえて頑張れたらと今少し思ってます。
素敵なブログありがとうございました。
義母は102歳ですが、お父様はおいくつですか?
恐らく義母よりはお若いと思うのですが、自宅で弟さんが介護に踏み切られるというのならそれは大賛成!です。
他の方からもよく聞きますが、年寄りを施設に入れたら…病院も一緒ですけどね、絶対ダメよと。
義母は入院前にはあんなに元気でしたのに、入院した途端に介護4になったんですもの。お父様に体の機能がまだまだ残っておられるのなら、また、在宅で看てあげられる環境なら是非そうしてあげて下さい。ただ、そのためには絶対に協力者が必要です。
それをサラさんがしてあげるとしたらきっと喜ばれることでしょうし、貴女自身にもきっと良かったと思える日が来ると思います。
だって義弟夫婦は私たちが忙しい時など、月に2度は京都から来て、4~5日いてくれるんですよ。宇部まで車で来ますから一日がかりなんですけどね。
でもそのお陰で益々兄弟の絆が固くなったような気もします。身体的にはシンドイと思いますが、でもきっと後悔せずにすむと思いますから、サラさんもガンバッテ下さい。