今日から寒くなるという予報なのに、今は太陽が燦々と差し込み午後の居間は快適!明日からに延びたのかしら?
ところで、〝三寒四温〟とは、三日ほど寒い日が続くと。その後四日ほどは暖かい日が続くというように、周期的に起る気象現象をいう晩冬の季語です。まさにそんな感じの昨日今日なんですが、これを繰り返すことによって確実に春は足音を高めて近づいてくるのですよ。
四温かなペン胼胝(だこ)一つ芽のかたち 成田千空
私の指にもペン胼胝が出来ていました。40年近くの教師生活…そのうちの半分以上はテスト問題の作成などにガリ版を鉄筆でガリガリといわせながら、夜なべをして作っていましたから。特に国語は問題文が長いときてますので、それを切るのが一苦労。若い人たちにはあの辛さは分からないでしょうね。
鉄筆の胼胝(たこ)を未(いま)だにつづれさせ
この句は、私の第二句集『甘雨』に所収している、平成18年作のものです。季語は「つづれさせ」。コオロギ科の昆虫のことですから、秋の句になります。秋に鳴く虫の中でこの虫は最も普通のもの、人の一番近くで鳴いて秋を感じさせてくれます。リーリーと鳴くつづれさせこおろぎの声を聞いて、昔の人は〝肩刺せ、裾刺せ、つづれ刺せ〟と、冬の到来前に、衣の綴れを刺せと教えているのだと聞いたんだそうです。
秋の夜長にガリガリとガリ版の原紙を切っている、外ではリーリーと虫が鳴いて…そんな若かりし頃の頑張った名残の胼胝です。余りにも力を入れすぎて原紙がビリッと破れたときのあの哀しさは到底忘れられません。退職して時が過ぎてもこの胼胝がそれを想い出させ…虫の声を聞くと今も無性に懐かしくなります。
写真は…お恥ずかしい!私の年季の入った右手の人差し指と中指です。胼胝が分かりますか?昔はもっとでこぼこしていましたが…ホント白魚のような美しい指でなくて、ゴメンナサイ!
同じ時代を生きてきたものにしか通じないことってたくさんありますよね。何も言わなくても、昔のテスト問題を作る話になれば…それだけで蘇りますもの。
さて、今日は26年前に阪神・淡路大震災が起った日。この日は推薦入学の試験日で、私はその準備で早めに登校し、ニュースなど見る余裕もなかったので全く知りませんでした。試験が済んで午後は採点していたんだっけ…別室での作業をしながら刻々と入ってくるニュースにただただ驚くばかり…。その被災の様子がだんだんと分かってくるに従って、死者の数も最初は数十人から何百人へと…そのうち千人を超えていき、最終的には6434人になりましたよね。次の東北大震災の時はもう言わずもがなで…
こういう経験は人生の中で滅多にするものではありません。しかし、被災された方々には申し訳ないのですが、一部の地方で起ったことで体験していない人は沢山いるのです。ところが、今回の新型コロナウイルスの感染騒動は日本の隅から隅まで全国へ…更には世界各国へと、このウイルスの洗礼を受けていない国はほんのわずかという未曾有のパンデミックなんですから。
この記憶は私たち高齢者には勿論のこと若者までに行き渡っていることですので、きっと地球の歴史に永久に刻まれる大事件なんです。
今日17日に東京都が確認した新型コロナウイルスの感染者は1592人。日曜日としては先週の1494人を98人上回り過去最多となり、重症の患者も昨日から2人増えて138人となっているそうです。これで都内の感染者は、5日連続で1000人を上回ったと。
山口県でも16日、新たに37人の新型コロナウイルス感染が確認され、1日当たりの感染数では過去最多となっています。正月3日までは少し落ち着いていましたが、以後断続的に増え続け、とうとう17日には延べ833人にも。
宇部市も12月22日に1人出て(計59人)から年明けの6日までは一人も出ていなかったのですが、7日以後毎日1人か2人と感染者が出て、計71人に。県などは12月22日には474人だったんですからね。わずか1ヶ月足らずで350人以上増えているのです。他の県でも似たり寄ったりかそれ以上でしょうから、このまま全国の感染者が毎日7000人以上増加してゆけば、わずか10日で累計40万人を超えますよ。ああ、この数値はどこまで昇っていくのでしょうか。2月末からのワクチンの接種が本当に心から待たれるところですね。
昨日は、午前中きらら俳句教室、午後からフォーユーの教室とダブルでしたし、一昨日も句会でしたので疲れました。やっと今週は少し余裕が出来ますので、今日は朝からフォローしている方々の記事を拝見したり、コメントを頂いている方への返信などで午前中がつぶれてしまいました。今やっと今日のブログを書き終えて…もう二度と先日のような失敗をしたくありませんので、ここで一旦下書きとして投稿しておきます。それから新たに写真を探して取り込みをし、完成させようと思っていますので、よろしく…。
写真は、年末に玄関のプランターに植えた葉牡丹。赤と白を3個づつ植えたのですが、すぐにこの白だけが葉をみんな食べられてしまって…カワイソウ!
鉄筆と言えば印刷機もめまぐるしい変化でした。
しかし、こうした手間が軽減されていく以上にいろいろな課題が増えて現場は忙しくなっていきましたね。
コメント有り難うございます。
鉄筆が懐かしい…ということはもしかしてtappeさんも学校の先生でしたか?fukurouさんも同じ教職だったとか…確か理系だと仰っていらっしゃたような…。tappeさんもですか。
ペンだこもペンを使わなくなったら自然に消滅してしまいますよね。
あの謄写版で刷っていた頃、時間がかかって間に合わないと焦って刷ると原紙がもたなくなって…破れたり…。とにかく孤軍奮闘していました。
一昔前の教師は手間は掛かりましたが、仕事も人にもおおらかな面がありました。また、あの頃はよくみんなで飲みましたね。今時の先生達にはそんな人間らしい付き合いはないようですよ。
何がよくて何が悪いというものではないのでしょうが…
落語を聞いているようだな
懐かしさは懐石にも通じるかな
そうか教師も使っていたか
小生なぞは、学校で恩師と言える者はいなかったな
まあ、不幸かもしれないな
鉄筆、ガリ版、謄写版は学校、小学校、中学校、高校で使ってたな
新聞部、文芸部での部室では必需品だった
これらの部は早熟な子が集まっていた
早熟な子は男よりも女が多かった
早熟、利発、男勝りな娘がいたな
俺は遅熟であったので、部室を眺めながらそうっと通り過ぎて行った
そうか教師も使っていたか
自分で色々考えて、既成の問題でなく自分で考えて自分なりに鉄筆で、あれは強い力がかかるんだな
鉛筆が無くなって、ボールペンの時代になったが、小生はボールペンは力が入るので手が痛くなる、万年筆は軽く持てば字が書ける
まさにファウンテン ペン
墨が湧き水のように出てくる
あれは良き発明であった。
今じゃ太鼓を叩くようだな
ただ叩くだけ。和太鼓は下手に叩くと反動で我にかかってくる。パソコンでは叩くだけ、怪我はしない
半藤一利が亡くなった。反動とも言われたとか
世は広いな
返信を入れておいた
コメントとお返事有り難うございました。
私は鉄筆やガリ版は教師の必需品だと思っていました。
当然学校にはいくつか用意はしてありましたから、学校で使う分には困りませんでした。が、家の帰って使うことが殆どでしたので、自分専用のをすぐに用意しましたね。
最初に家族以外の人間との繋がりが濃厚なのは学校の担任では?
男の子の中には初恋が幼稚園の先生だったり小学校の担任の先生だったとか…よく聞きますもの。
風の盆さんには良くも悪くもそういう心に残った先生がいなかったんですね。不幸かどうかは?
でもそういうときに出会った先生の影響というのは人間形成に大きく響くことが多いような気がします。
そういえば新聞部や文芸部もガリ版で手作りのものを発行していましたね。
私はどちらにも所属していなかったし、教師になって顧問もしませんでしたので…
要するに〝書く(執筆)〟という分野には全く縁の無い生徒であり、教師だったんですよ。
それが今ではこうやって…人の行く先というのは分からないものです。
俳句を始めて書くことが多くなりましたが、なぜかボールペンは嫌いです。水性ペンの方がまだまし…でもこれは濡れたら滲んで汚くなるし…です。
昔大先輩から同人になったらお祝は〝パーカー〟の万年筆よ!と言われて、あこがれたんですが…
結局私は〝ペリカン〟のあの太字のが好きでそれをお祝に貰いましたが…。
今ではインクを入れるのが面倒くさくってそのままに…。
だから今はゼブラのサラサ1.0をもっぱら使っています。
ところで、〈今じゃ太鼓を叩くようだな〉ってどういうことですか?意味が分からなかった~???(^0^)
精力的だな
一日一句
確か久保田万太郎が言ったかな
浅草育ちの
〈今じゃ太鼓を叩くようだな〉ってどういうことですか?意味が分からなかった~???(^0^)
笑いにも色々あるな
絵文字にも色々あるようだ
しかし、これは良い
微笑んでいるんだな
微笑ビショウとも言えるか
60年安保で亡くなった樺美智子も遺稿が人知れず微笑むだっかな
叩くは何の事はない
パソコンを叩くんだな
スマホだと音声入力もあるんだが、触る感じだが、小生はパソコンは叩いてしまう
入力の上手い者、医者などは入力が早い
叩くよりもシャシャと言う感じ
ドラマは洋楽器だろうな
ドラマーは音が抜けるように口を開けて叩く
しかし和楽器、和太鼓は叩くな
叩いても何台もあっても、調和はとれているな
指揮者がいなくても、音楽になっているな
恩師は居ないが、恩師と言える先生は居なかったが印象に残っている、脳裏に残っている先生はいるな
先生とは教えた子供、生徒をずっと覚えているかな
お返事有り難うございます。
昔はワープロで…叩くより打っていました!
今思えばワープロの方が文字変換も良かったし、変換ミスも少なかったような…
それに前回使った熟語は第1音目を入れるとすぐに出できて、繰り返すときはとても便利!
PCはなかなか…覚えが悪い。おまけにゴミが付いていたのか、弱く打っときちんと出てくれなかったりしてイライラしますもの。
やはりPCは打つでなく〝叩〟かないとダメみたい!
精巧な分だけ故障もしやすいでしょうからね。
ワープロは殆ど故障しなかったですが、液晶画面が老化して、だんだん見えなくなって…結局ダメになり、何台も買替えました。
もちろん担任した生徒は覚えていますが…生徒の方が先生の顔をよく覚えているみたいですよ。
だって生徒は大人になっていくから随分顔の変わる子が多いから。
先生はある程度出来上がった顔をしていますからね。(^_^)