ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝思い立ったが吉日〟だよ!

2021年08月17日 | 俳句

 こちらまたもや雨に逆戻りしています…大きな被害は出ていないようで、ちょっと安心。でももう何日ラジオ体操に行っていないのでしょう。土日は休みでしたから1週間ぐらいにはなるかしら。

 あの日はちょうどいい具合に晴れて、我家に出来たブルーベリーを体操の皆さんにお配りしたんだっけ…。いつも何やかやといろんな方々から頂いたりしていたものだから、今度はお返しするものができてよかった!

 大したものでなくても、要は〝気は心〟ですね。最初は全く知らない人同士…今でも名前や住所は知らない人がいますが…顔見知りになり段々話していると少しづつ分かってきます。

 以前菜園に出来たトマトや胡瓜を、食べきれないからと頂いたOさん…この日お休みだったので帰りに届けると、具合が悪くて寝ていたと…

 この日も毎日取らないと腐って落ちてしまうので、自分で取って帰ってと言われて貰ってきたんだけれど…。その時表札に違う名前があって、何故かしらと一緒に行った人に聞くと、それは彼女の旧姓で、以前お母さんと住んでおられたからだと。

 それがナント私のよく知っている人のお姉さんだったんですよ。言われて見れば…よく似てる…でもその方は男性だったから思いつきもしませんでした。今度会ったらその弟さんの話ができるのにと…まだ雨で会えてないんです。

 人は一人では生きていけませんよね、淋しくって…。こうやってちょっとしたことから親しくなったり、話したりしていくうちに共通の人と繋がったりと、意外と世間は狭いなあと思うことが屡々あります。特に俳句を始めてからはその見えない糸のような繋がりを感じることが多いです。

 もし私が俳句をせずに現在に至っていたら今頃どうしていたんだろうと、よく思います。当然このブログも書いていなかったでしょうし、教室の生徒さん達とも巡り会えなかったでしょう。名所旧跡などの建造物だけでなく自然のあらゆる物との出会いはきっと希薄なもので、味気ないものだったかも。

 何かを始めること…それが何であったとしても、自分を豊かに、心も広くしてくれる…それには必ず人との交わりも付いてきます。長いようでもあっという間の人生です。食べず嫌いで味も美味しさも何も知らずに逝く人生と、目一杯楽しんで美味しかったと云える人生…あなたならどちらを選びますか?

 随分前の「天声人語」(2013年7月14日)に次のような記事が…

…すこし前に退職した会社の先輩と先日偶然会い、立ち話をした。日々の暮らしぶりを楽しげに語ったが、そこには秘訣(ひけつ)があるらしい
▼「キョウヨウ」と「キョウイク」なのだという。教養と教育かと思いきや、さにあらず。「今日、用がある」と「今日、行くところがある」の二つである。なるほど何も用事がなく、どこにも行かない毎日では張り合いがあるまい。かつての同僚から聞かされて実践しているという」また、次のようにも…「▼その同僚も誰かから聞いたというから、かなり流布している教えなのだろう。調べてみると、『頭の体操』で知られる心理学者の多湖輝(たごあきら)さんの著書に行き着いた。一昨年に出した『100歳になっても脳を元気に動かす習慣術』で紹介している
▼多湖さんも100歳に近い大先輩に教わったのだそうだ。「ボケないための頭の使い方」を実に巧みに表現した言葉だと絶賛する。老後をどう生き生きと過ごそうかと誰しも考える。この話はわかりやすく、納得感もあるから、伝言ゲームよろしく広がっていくのも道理だろう。」とも。

 退職や子育てが終りもう年を取ったからと言って、もしまだ何も始めていないというあなた!勇気を出して何かを始めませんか?

 昔から〝思い立ったが吉日〟とか〝今日なし得ることは明日に延ばすな〟とか言うでしょう。英語の諺にも、” You are never too old to learn.(学ぶのに年を取り過ぎているということは決してない)と。

 サミュエル・ウルマンの詩「YOUTH」の〝青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ…〟を、座右の銘としていたのが松下幸之助さん。「青春とは心の若さである。信念と希望にあふれ、勇気にみちて日に新たな活動を続けるかぎり、青春は永遠にその人のものである」と。

 小林一茶の句に、〈笠きるや梅の咲く日を吉日と〉と〈笠きるや桜咲く日を吉日と〉という季語だけの違う句があるんだそうですが、この句をもじって、自分なりに〈〇〇〇〇や〇〇〇咲く日を吉日に〉というふうに、アレンジしてみたらいかがでしょう。例えば〈絵を描くや〉でも〈詩を書くや〉でも何でも…〈穴掘るや〉でもいいですよ。そうすると〈茄子植うる日を〉とかになるかな…(^_^)

 写真は、Oさんから頂いたもの。聞けば彼女も一人暮しでとうに80歳を過ぎたんだとか。とても元気で溌剌とした方…そんな方に育てられた野菜なので、当然新鮮で…美味しく戴きました。ゴチソウサマでした。

 


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10 コメント

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こんにちは (ミルク)
2021-08-17 16:44:18
立派なお野菜! ちわきさんに食べていただいてきっと喜んでますね♪
私も、食べきれないので、あちこちに野菜を差し上げているんですよ。
美味しいと言っていただけるのが、うれしいです。

俳句、川柳は、ぼけーっとしている私にとって、
ボケ防止になるかしら~と思いました。
オカリナも休んでから、だいぶたちます。
それも、ボケ防止のために始めたものです。
息を吐くので、マスク出来ないし、入院の関係で
ワクチンの調整が、うまくつかなかったです。
二度目を終えてから、行こうかなとまだ休んでいます。
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Unknown (ちわき)
2021-08-17 19:16:37
ミルクさん、こんばんは!
ボケ防止…要するに脳が萎縮しないように、弛緩と緊張を繰返すこと。それによって脳は、何歳になっても活性化するんですって。使わないと衰えるだけ…、大いに脳を使いましょう。
それが俳句であったり川柳でもいい。だってボーッとしてたら詠めないものね。詩でも同じでしょう。
言葉を紡ぎ出すためには頭の中をかき回して詰まっているものを引っ張り出す…このかき回す作業がいいんですよ。
ワクチンが2回済んでから、オカリナも頑張って下さいね。
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Unknown (信州人)
2021-08-17 20:42:29
ちわき様、こんばんは。
盆休みも今日でおわりです。

午前は田辺聖子の「花衣ぬぐやまつわる・・・」と「ひねくれ一茶」をブックオフで購入しました。
寝る前にゆっくり読んでみます。

昼からは、木枯らしまで風鈴を吊るしていた隣家は6月に引っ越してしまい、仕方がないので、今日は境目の藪をはらったり、疲れました。
毎年これをやるのかとおもうと、もう酒でも飲んで寝ようかと。
しかし、〝思い立ったが吉日〟だよ!を読んで、藪も草も俳句に生かして、句ができれば,それは何よりのご褒美ですね。
せっかくの〈〇〇〇〇や〇〇〇咲く日を吉日に〉と形まで示していただけば,男なら一句読まねばです。
信州の県の花は竜胆なのですが、字余りになるし、補助輪付きの自転車を乗った気分で、ここは師匠の家紋を読みます。
藪こぐや桔梗咲く日を吉日に  信州人

おやすみなさいませ。
返信する
Unknown (ちわき)
2021-08-17 22:30:11
信州人さん、こんばんは!
今日までお盆休みでしたか…大抵の所は16日までと言っていましたから、てっきりそうだと…。
私は久女が大好きで…
〈久女ほどの情熱ほしやほととぎす〉と、英彦山へ行ったときに詠みました。英彦山へは何度か行きましたが、小倉にも行って久女の足跡を辿ってみたこともあります。確かその『放衣ぬぐやまつわる…』を読んで、長野の松本市にあるという久女の墓へも行ったんですが…何だか様子が違っていて不思議に思ったことがありますが…昔の事で…忘れました。
とにかく一茶にしても田辺聖子さんの本は面白い!ゆっくり味わって読んで下さいね。
お隣さんは木枯しの風鈴と藪を残して引っ越しされたんですか…(^0^)
でも、〈藪こぐや桔梗咲く日を吉日に〉が生まれたんですから…許してあげてね。
いいねを差上げましょう。
でも一言…〝藪こぐ〟というのは登山の時に道のないようなところを掻き分けていくのに言いますよ。
ここは素直に〈藪刈るや〉とすべきでしょう。そうすると桔梗も綺麗に咲けますものね。
では、
返信する
Unknown (信州人)
2021-08-18 20:52:42
ちわきさま、こんばんは。

たしかに藪こぎは登山用語でした。
なぜか、頭に残っていたのでした。

今日は久々に青空が出て、気持ちのいい帰り道でした。
帰りは浅間山方向へ運転ですが、正面に一週間ぶりの浅間山、雨に洗われて美しかったです。
今朝秋の眉に迫りぬ浅間山  信州人

昨夜は何も予備知識もなく花衣の序章を読みました。
想像していたものと違い美文でありました。
宿の女将さん、ああ昔の信州女だなあw
久女の句の引用は行を変えて、活字も大きめなのがありがたいです。
序章で好きになった句。
今朝秋の湯けむり流れ大鏡  久女
大鏡かあ、秋の豊かな句ですね。何故か黒田清輝の切手にもなった湖畔を想いました。(子供の頃切手収集癖あり)
〈久女ほどの情熱ほしやほととぎす〉ちわきまの句ですね。
師匠が句に読まれるほど、久女はどんな人生だったのか、その情熱とは・・・
ゆっくり辿ってみます。ほんにゆっくりと。

追記 古本なので、前の持ち主の引いた鉛筆のラインもまた楽しです。またそれが読書の道標にもなっております。
返信する
東京は碧空、良い天気!! (縄文人)
2021-08-19 08:44:32
コロナ禍のマスク、日本列島をすっぽり覆った線状降水帯、
今朝は空が高く碧空です。

日本人の「気は心」地で行く言葉
  ▼ 皆さんに「気は心です」ベリーの実

持ちつ持たれつ、もたれて持ちて・・・・。
≫≫  以前菜園に出来たトマトや胡瓜を、食べきれないからと頂いたOさん…この日お休みだったので帰りに届ける・・・。

 ▼ ゴウヤ瓜たくさん穫れたどうしよう
         「貰ってくれて有難うサン」

野菜も穫れるときはこのように上げた方から、「貰ってくれて有難うサン」
・・・ハハハハ~~。
” You are never too old to learn.“(学ぶのに年を取り過ぎているということは決してない)と
 ・ 敗戦日国民学校2年生 (縄)
    後がない、残っているのは、ほんの数センチ後が無い!!
返信する
Unknown (ちわき)
2021-08-19 10:09:17
信州人さん、お早うございます。
〈正面に一週間ぶりの浅間山、雨に洗われて美しかった…
〈今朝秋の眉に迫りぬ浅間山〉…
いつだったか小諸へ行ったときかな…それとも軽井沢だったでしょうか?浅間山を間近に…噴煙を上げていましたが、それを思い出しました。
初秋の山は空が澄んできていますので美しい!その臨場感が〈眉に迫りぬ〉でよく出ています。でも眉がちょっと近すぎたかな…
〈岳は八つ勢揃ひして今朝の秋〉
これは以前に詠んだ八ヶ岳での私の句です。同じ感覚でしょうが…私のは客観写生であなたのには主観が入っていますね。これはいいわるいの問題ではありませんが…
でも素晴らしい環境の所にお住まいですから、今のうちにしっかりと写生を身につけて下さい。俳句はそれが基本になりますからね。そこからスタートすればその後の個性が輝きますから…
ところで、久女の〈今朝秋の湯けむり流れ大鏡〉はどこかの湯宿で詠んだもののようですが…長野の実家に帰ったときなのでしょうか?この〈大鏡〉がなかなか云えない表現ですね。
調べてみると大正9年頃の病中吟らしいです。この頃の久女は俳句に目覚めて水を得た魚よろしく生き生きと句作に励んでいたようですが、父親を亡くし自分も病気になって長野で療養…その間の浅間温泉で詠んだ句のようでした。彼女の気持を想像すると…ただゆったりとした季節感だけでなくその中に焦りのような諦観のようなものを感じてしまいますが…どうなのでしょうか。
古本を…いや人が触れた物全てを毛嫌いする人がいますが、私は潔癖症ではありませんので、却って愛着を覚えます。どんな人が読んでいたんだろうとか、ましてや鉛筆線があったりすると…
でも、そうなると余程のものでない限り商品価値がなくなり…よく売っていましたね。
私などはとってもキレイな本なのに、10円で買ってますよ…送料を300円以上も出して…。アハハッ(^_^)
返信する
Unknown (ちわき)
2021-08-19 10:23:21
縄文人さん、お早うございます。
久し振りに晴れた青空のような縄文人さんの〝おしゃべり〟が心地いいですよ!ありがとうございます。
〈敗戦日国民学校2年生〉…
ナント!そうでしたか…それにしてはお元気な縄文人さんですね。
後がない…そんなことはないですよ。後があるかないかは〝神のみぞ知る〟なんですから。自分で線引きをする必要はありませんからね。
そういえば縄文人さんも野菜作りをなさっていたんですね…
生り物というのは一度に出来ますから…でもそれが一番美味しいときなんですもの。
それをわざわざ人間は商売のために〝時なし〟に。
いわゆる〝旬〟を無くしてしまったということ…これが俳句の季語で一番問題になるんですが…
〝古き良き〟時代が消えていくように。
せめて俳句では本物を残したいと…あがいているのです。
縄文人さん、一緒に頑張りましょうね。
返信する
天声人語 (風の盆)
2021-08-20 14:07:42
天声人語とは造語だろうな
まあ天の声か、ひれ伏すこともあるかな。あるいは平伏さすこともあるかな
しかし文章は上手いな。それと知識が多いな

>随分前の「天声人語」(2013年7月14日)に次のような記事が…

随分前だな
用事と行くところか、小生も覚えている文だ
どこから聞いてきたか知らないが、そういう考えもあるな
それと他者から頼りにされることかな
返信する
Unknown (ちわき)
2021-08-21 04:28:02
風の盆さん、お早うございます。
明日の朝までに仕上げないといけないことがあって、また夜中に起きて…書いてます。(^0^)
確かに、キュヨウとキョウイクがあっても人から嫌がられるということも考えてみないといけませんね。本人は気がつかなくても〝またあの年寄りが来て…困る!〟と、陰口をたたかれているかも。
そうすると〈他者から頼りにされること〉が必要!
ボケかかった人が人の世話を焼くようになって正気?になったという話聞いたことがありますよ。
ボランティアには大抵老人会が出て、清掃をしたり、花を植えたりしています。そういう活動をしている人たちは幾つになっても生き生きしています。
人から感謝されるということもいいかも…
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