ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

二百十日

2018年09月01日 | 俳句

 今日から9月です。私にとって9月というのは何となく気の重い月。きっと二学期の始まりという、教師時代の名残の重さでしょうか。まだまだ残暑は厳しく、台風も来るし…夏休み中の体が怠けた分だけ付いていかない。それなのに入試の追い込みには入ってくるし、日々の目まぐるしく動く時間の流れに乗れずに…調子が出るまで重い毎日を過ごしていましたから。

 ああ、そうだ、そうだ!リハビリの時ウォーキングマシーンを使って歩くのですが、その時についスピードを上げすぎると足が付いていかない…そんな感じなんですよ。私にとってこの9月という時期は。

 立春から数えて210日目。そうです、今日は〝二百十日〟の〝厄日〟なんですが、「防災の日」「震災記念日」とも。全て秋の季語になっています。中でも〝二百十日〟というのが一番古いと思うのですが、いつ頃から言われるようになったんでしょう。ちょっと調べてみましょうか。

 立春から数えて210日目の日。太陽暦の9月1日ごろにあたる。古来、台風襲来の時期でイネの開花期にあたり、農家の厄日として注意を促すため暦に記載される。渋川春海(しぶかわはるみ)が漁夫からこのことを聞いて1686年(貞享3)の暦から記載するようになったといわれているが、それ以前に伊勢(いせ)暦には1656年(明暦2)の暦から記載されている。立春から数えて220日目を二百二十日(にひゃくはつか)というが、暦には記載されない。[渡辺敏夫]

 農家では台風による風水害に注意するが、統計的にはこの日がとくに台風が来襲しやすい特異日ではない。近年、気候の変動により、本土に影響する台風は二百十日以前のほうが多くなっていることは注意すべきことである。二百十日のさらに古い記載は、1634年(寛永11)に安田茂兵衛尉重次(もへいのじょうしげつぐ)が著した『全流舟軍之巻』のなかで述べられたものがあり、そこには「野分と云(い)ふ風の事。是(これ)は二百十日前後七日の内に吹くもの也(なり)」とある。この記載はおそらく倭寇(わこう)などの影響のもと、中国でいわれていた105日の風雨の厄日を、ちょうど2倍にして考えたものではないかといわれている。俳諧(はいかい)では秋の季語である。[根本順吉]   出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

  二百十日日も尋常の夕べかな    与謝蕪村

  枝少し鳴らして二百十日かな    尾崎紅葉

  遠嶺みな雲にかしづく厄日かな   上田五千石

  釘箱の釘みな錆びて厄日なる    福永耕二

 写真は〝灸花〟。花がお灸のもぐさに似ているので付いた名ですが、正しい植物名は〝屁糞葛〟(へくそかずら)。アカネ科多年草の蔓草の花で、全体に悪臭があるのでこの名があるのですが、花を見る限りはこの名はとてもカワイソウ!誰が付けたの~

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 八月尽 | トップ | 類想・類句 どうしたらいい? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

俳句」カテゴリの最新記事