いよいよ最終日です。
もちろん朝風呂からのスタート。昨夜入らなかった人も一緒に4人で混浴へ、〝みんなで入れば怖くない〟と。朝は5時からでしたので、あまり人はいませんが、アベックが2組入っていました。だから、私たちおばさんには全く関心がないので安心です。まあ、3回も入って霧島温泉を堪能しましたよ。
朝食はバイキング。品数も豊富でなかなかのものでした。第一陣の車は長崎を巡って帰るというので、9時30分出発。後の2台は時間があるので、霧島神宮に寄って帰ることにして、10時出発ということになりました。
〝百年杉庭園〟は、江戸時代末期このホテルの(昔は霧島館)初代当主が治山のため植林を始め、代々大切に育成されてきた庭園で、季節によっては野生のシカ・ムササビ・テン・イノシシ・タヌキ等の動物が現れたりするそうです。
また、このホテルにゆかりの歌人や文豪が霧島を詠んだ歌碑が建っています。時間があればゆっくり散策したかったのですが…ちょっと残念!名前だけ挙げると、椋鳩十・若山牧水・斎藤茂吉・妙好人・八田知紀・海音寺潮五郎・野口雨情・与謝野晶子・与謝野鉄幹で、俳句関係はわが水原秋櫻子先生の句だけでした。
高千穂の霧来てひびく鵯の声
ところが、この庭の碑には「高千穂の霧来てひびくひよどりの声」となっていました。「鵯」は「ひよどり」と読みますが、普通俳句で詠むときは「ひよ」と使います。秋櫻子先生も漢字で書いて「ひよ」と読ませたのだと思います。韻律にはとても気を遣って作られていましたので、下五を字余りにするはずがありません。もしかしたら、俳句を知らない人がわざわざ「ひよどり」と仮名にして書いたんでしょうか。当然こういう句碑などにする時は、原句のままにするべきだと思いますが。
ちなみに、明治書院の『季題別 水原秋櫻子全句集』で調べてみましたら、この句は「鵯」の季題に収録されていました。「霧」も秋の季語ですのでそれがメインかとも思いましたが、この句の場合はやはり「鵯の声」の方が印象が強かったのでしょうね。句集は『幻魚』所収。
ホテルを予定通り出発して霧島神宮へ参拝。以前来た時と少し違っているように思いましたが…駐車場とかが広く整備されていたからでしょうか。樹齢800年の杉のご神木は変らずにありました。
もう少し時間があるというので、ミヤマキリシマが見頃かも、ということで高千穂河原に行ってみました。
ここは標高970mで、高千穂峰、中岳、新燃岳の登山基地となっており、この日もお天気が良くて駐車場は満車、多くの人であふれていました。誰かが「ちょっと登ってこようか」などと、冗談を言えるぐらい山が近くに見えました。
「いやに山肌が赤いねえ~」というので、「あれが全部ミヤマキリシマなのよ」というと、知らなかった人はびっくりしていました。本当に登れたらどんなに美しいことでしょう。(望遠でないので色がよく分らないでしょうが…)
そろそろ飛行機の時間もあることだし、みんな心を残しながら帰途に着きました。
この三日間、いろんなハプニングもありましたが、とにかくお天気に恵まれ、楽しい、楽しい旅でした。感謝!感謝!
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