おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 八正神明論篇 第二十六
第七節
帝曰。妙乎哉論也。合人形於陰陽四時。虚實之應、冥冥之期、其非夫子、孰能通之。然夫子數言形與神。何謂形、何謂神。願卒聞之。
岐伯曰。請、言形。形乎形。目冥冥。問其所病。索之於經。慧然在前。按之不得。不知其情。故曰形。
帝曰。何謂神。
岐伯曰。請、言神。神乎神。耳不聞。目明心開而志先、慧然獨悟。口弗能言。倶視獨見適。若昏昭然獨明、若風吹雲。故曰神。
三部九候爲之原。九鍼之論不必存也。
語句の意味 3－3
先＝セン。サキ。前。はし。末。将来。過去。先方。先頭。前もって。この前の。はじめに。かしら。マず。先に。だいたい。ともかく。意味が軽い接続詞。サキんずる。サキだつ。先になる。先に行動する。先にとなえる。英国貨幣、先令（シリング）の略。
慧然＝一般には清爽の意に用いられているがここでは神明作用の迅速なること、心の働きの微妙なることを形容するものである。
悟＝ゴ。サトる。迷いがさめる。道理を知る。真理を知る。了解する。感づく。サトり。迷いがさめること。真理を知ること。了解。理解。感づくこと。
弗＝フツ。ズ。アラず、打消のことば、不より強い。ドル(ダラー)
倶＝グ。トモに。ミナ。いっしょに。両方。ともなう。つれだつ。
倶視＝いっしょに視る
獨見＝独り(自分だけが)見る
適＝テキ。あとつぎ。適子。本妻。もっぱら。驚く。テキ。セキ。ユく→行。趣く。至る。嫁に行く。したがう。タマタマ。偶然に。マサに。カナう。思いどおりになる。うまくあてはまる。適切。あてる。あてはめる。タダ。わずかに。楽しみ。
見適す＝そこで本文の「見適す」とは、「間違いなく見える」「そのものズバリに見える」「よくわかる」の意である。鍼灸医学大系
若＝ジャク。ニャク。①〔日〕ワカい。イ)年がわかい。ロ)未熟。ハ)元気がよい。ニ)草木の、まだ十分には成長しない形容。②モし。もしも。かりに。③モしくは(なるべくかな書き)。④ナンジ＝汝。二人称代名詞。⑤シタガう。⑥ゴトし(文)。⑦カく。カクノゴトクく。このように。○ジャ。ニャ。⑧般若。
昏＝コン。クラい→暗。夕ぐれ。黄昏。昏黄。よめとり＝婚。クラむ。乱れる。心が乱れる。昏乱。目まいする。
昏は民の下に日。
民・この字の古形を見ると、金文の字形に明らかなる如く鋭い鍼で目をつきさして、メクラにしたことを示す会意文字である。
逃亡を防ぐためにメクラにした奴隷を民といった。鍼灸医学大系の記載どおり
昭然＝あきらかなさま。広辞苑
若風吹雲＝風が雲を吹き去るように。
原＝ゲン。ガン。ハラ。広くて平らな土地。耕作していない平地。野原。広広したところ。モト→元。みなもと＝源。水源。根もと。元来。もともと。タズねる→尋。本源をたずねる。ユルす→許。
九鍼之論不必存也＝そこで本文の「九鍼の論は必ずしも存せざるなり」とは「九鍼の論は必ずしも大切に保存しなくてもよい」という意である。鍼灸医学大系
漢方用語大辞典、明解漢和辞典
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