漢方相談 昌栄薬品

漢方薬・自然薬が体に効きます、自然の生薬で病気に負けない体を作る
漢方相談 ご来店お待ちしています

慢性頭痛、神経症、高血圧に釣藤散(ちょうとうさん)

2015-03-19 11:09:40 | 日記

昌栄薬品の宮原 規美雄です

 釣藤散について

「釣藤散」は紀元1,100頃中国で編纂された「普済本事方(ふさいほんじほう)」という書物に記載されている頭痛、高血圧に使用する漢方薬です。

普済本事方・眩暈門には以下のように記載されています。

 

「肝厥頭暈スルコトヲ治ス」

肝厥頭暈とはストレスからくる頭痛のことです。

 

 ストレスなどによる自律神経の失調や本態性などの原因により、脳血管を中心とした血管のけいれん・収縮による高血圧症、頭痛、ふらつき、めまい、けいれん(この状態を漢方用語では内風という)に対応するものです。

内風を改善する作用(熄風(そくふう)作用)を有する釣藤鈎、菊花が中心生薬です。

【効能】

体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの次の諸症:慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるもの

 

【処方解説】

構成生薬

釣藤鈎 苦微寒 血剤  

菊花  苦平  血剤  

石膏  辛寒  気剤  

半夏  辛平  水剤  

生姜  辛温  気剤  

陳皮  辛温  気剤  

茯苓  甘平  水剤  

人参  甘微寒 水剤  

甘草  甘平  脾胃剤 

麦門冬 甘平  水剤  

防風  辛温  気剤

 

平肝熄風作用の釣藤鈎、菊花が中心生薬です。平肝とは抗ストレス作用、すなわち自律神経安定作用のことです。

石膏は清熱瀉火の作用があり、清熱瀉火とは炎症又は熱があれば冷ます作用。

釣藤鈎はアカネ科のカギカズラの棘でリンコフィリンという血管拡張、降圧作用のある成分が有名です。

旧カネボウ資料・釣藤鈎は、鎮静、鎮痛、鎮痙降圧作用をもち、自律神経系の興奮をしずめ、けいれんによるふるえを止める。

菊花は解熱、解毒、消炎、血圧降下作用があり、相乗的に作用します。一般用医薬品では希有な高血圧の効能があります。

旧カネボウ資料・菊花は鎮静、降圧作用があり時に目の充血、頭痛をやわらげる。

 また六君子湯が基本処方に配合されているため胃腸の弱い方でも服用可能です。

旧カネボウ資料・六君子湯:人参・白朮・茯苓・半夏・陳皮・大棗・甘草・生姜から白朮・大棗を除いた中の人参、甘草、茯苓は、消化吸収を促進し、機能を高める。

旧カネボウ資料・半夏、陳皮、生姜は、胃腸の蠕動をつよめ、消化管内の水分の停滞をのぞく。

頭痛の関しては、経験的に、明け方、午前中の頭痛や偏頭痛に良いとされています。

最近では、釣藤鈎のセロトニン受容体親和性促進作用を利用して、アルツハイマー型に代表される老人性痴呆症にも使われています。

 

【臨床応用】

 神経症、不眠症、動脈硬化症、高血圧症、高血圧の随伴症状、頭痛、偏頭痛、めまい、ふらつき、耳鳴り、自律神経失調症、メニエル氏病、更年期障害、慢性腎炎、アルツハイマー型痴呆症、脳血管型痴呆症

 

【高血圧について】

 WHO(世界保健機構)/ISH(国際高血圧学会)(1999年)の分類によると、高血圧とは収縮期血圧140mmHg/拡張期血圧90mmHgのいずれか一方がこえるものとなっています。

ただ、厳密な意味での正常血圧とは収縮期血圧130mmHg/拡張期血圧85mmHgを下回るものです。

高血圧は、原因の明らかな二次性高血圧と原因の明らかではない本態性(一次性)高血圧に分類されますが、90%は後者です。

 

【頭痛について】

 心配のない一過性、慢性の頭痛から脳卒中や脳腫瘍の頭痛まで、原因や程度はさまざまです。

特に重篤な原因の可能性がある場合は以下のような状態です。

○  突然起こる頭痛で嘔吐や意識障害が伴う

○  いつもの頭痛と違い、常備薬も無効な時

○  しだいに痛みが強くなり、耐え難い場合

 

一般的に最も頻度の高い頭痛は肩凝りやストレスからくる頭痛といわれています。

 

ゴールド三養茶

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
 ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。

 

本体価格

250g 8,000円

500g 15,000円

分包品1包1g入り60包3,500 円

1包60円