昌栄薬品です
平気=へいき
①一般には正常の気候をさす。
<素問至真要大論>「平気とは何ぞや。岐伯曰く、謹みて陰陽の所在を察し、これを調え、平を以て期となす。」
柴崎保三著 鍼灸医学大系黄帝内経素問 至真要大論篇第七十四 第四節 其の二
原文
帝曰。善。平氣何如。
岐伯曰。謹察陰陽所在而調之、以平爲期。正者正治、反者反治。
帝曰。夫子言。察陰陽所在而調之。論言。人迎輿寸口相應若引繩、小大齊等命曰平。陰之所在寸口何如。
岐伯曰。視蔵南北可知之矣。
訓読
帝曰く「善し。平気とは如何」と
岐伯曰く「謹みて、陰陽の在る所を察して之を調え、平を以て期と爲す。正なる者は正治し、反する者は反治す」と
帝曰く。「夫子言う。陰陽の在る所を察して之を調うと。論に言く。人迎と寸口と相應じて繩を引くが若く、小大齊等なるを命じて平と曰うと。陰の在る所、寸口は何如ん」と。
岐伯曰く。「蔵の南北を視て之を知る可し」と。
通解
黄帝申すよう。
「善し。蔵気は平和であるのに、病気をするのはどういうわけか」と。
岐伯が申し上ぐるよう。
「これは、つまり陰陽の気が不調和であるということが原因であります。
故に仔細に陰陽の脈象の変化を考察して、其の所在に随って之を調えて、平の状態とせねばなりません。
熱のある病人に熱象が見われ、寒の病気に寒象が見われるというのは正常な現象でありますのでこれに対しては正治します。
もし熱病であるのに反て寒象が見われ寒病であるのに反って熱象が見われるという場合には、それは反常現象でありますのでそのような病人に対しては反治法を応用して治療いたさねばなりません」と。
黄帝申すよう。
「先生は陰陽の脈象を仔細に観察して之を調えよと申されるが、書物の上では人迎と寸口との脈象が相合って恰かも繩を引き合うように大小等しいものを平と曰うとありますが、陰脈を寸口に於て見るというのはどういうわけであるか」と。
岐伯が申し上ぐるよう。
「蔵気には南政・北政ということがありますので、それを視て知ることができます」と。
<張隠庵注>「平気とは上下の制勝なく、運気の和平なるをいうなり。」
②五運の気に大過不及のないことをいう。
<素問五常政大論>「故に生じて殺すこと勿れ、長じて罰すること勿れ、収めて害すること勿れ、蔵して抑すること勿れ、是を平気というなり。」
③病者の陰陽の気を調えること。
正治=湯液用語で、かかった病気とは逆の薬を用いて治療すること新東洋医学辞書
正治=せいち 一般の定石どおりの治療方法。
疾病の性質・病機に対する正面からの治療方法である。
たとえば、寒証に対しては熱薬を、熱証に対しては寒薬を用いる。
また、実証には攻法、虚証には補法を用いるなどである。
このように、病性と薬性は性質が逆なので、正治をまた逆治ともいうことがある。
<至真要大論篇第七十四第十九節其の二>「逆は正治也。従は反治也。」漢方用語大辞典
反治=湯液用語で、病気に仮象が表れたときに病象に応じた薬で治療すること、従治ともいう新東洋医学辞書
反治=はんち 通常の治法に反する治療のこと。
疾病が仮象を呈した時、あるいは大寒証・大熱証に正治法を用いたところ、対抗現象がおきたときに用いられる。
たとえば、病が真寒仮熱に属するもので、正治法を用いて温熱薬を投じると、往々にして拒絶反応を起し、服薬後ただちに吐出してしまい、治療目的を達することができない。
そこで、反治法を用いる。
反治法には二種類あり、一つは、従来の温熱薬を用い、煎じたのち冷めてから服用する。
あるいは寒涼薬を煎じたのち熱いうちに服用する。もう一つは、温熱薬中に少し寒涼薬を加えるか、寒涼薬中に少し温熱薬を加える、これを反佐(主治薬の薬性と相反する薬物を入れて誘導補佐する)という。
このようにして病人に薬物を受け入れさせ、治療の目的を達成することができる。
反治法は従治ともいい、疾病の仮象に従った治法である。
実質上は、反治法も正治法にほかならない。
<素問至真要大論篇第七十四第十九節其の二>「従なる者は反治なり」漢方用語大辞典
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Cちゃんのお姉ちゃん、一昨日9.2℃と電話でした、少し喉が痛いとのこと。
麻黄湯に喉の痛みに用いられるクラシエ薬品荊芥連翹湯を加え服用してもらいました、昨日電話で熱等諸症状は取れたと。
麻黄湯に桔梗石膏は?とお母様から聞かれたのですが、麻黄湯の桂枝と麻黄が組むと発汗作用があります、これに石膏が加わると、大発汗が起こる可能性があり、荊芥連翹湯を加えました。
大発汗の説明はしませんでした。
日中医薬研究会レーダーグラフより
麻黄湯の薬性
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気剤 |
血剤 |
水剤 |
脾胃剤 |
温剤 |
寒剤 |
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証の数 |
1 |
0 |
2 |
1 |
3 |
0 |
||
百分率 |
25.0% |
|
0.0% |
50.0% |
25.0% |
60.0% |
0.0% |
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温剤と言って温める作用が在る薬剤が60% 冷やす作用のある薬剤は0%
荊芥連翹湯の薬性
|
|
気剤 |
血剤 |
水剤 |
脾胃剤 |
温剤 |
寒剤 |
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証の数 |
3 |
11 |
2 |
1 |
13 |
-14 |
||
百分率 |
17.6% |
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64.7% |
11.8% |
5.9% |
46.4% |
50.0% |
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温剤が46.4% 寒剤が50%でやや冷やす作用があり、炎症があれば冷やします。
荊芥連翹湯には冷やす作用のある黄連解毒湯が含まれています。
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税込価格
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分包品1包1g入り60包3,500 円
1包60円