昌栄薬品です
杞菊地黄丸に含まれる、枸杞子(くこし)とはどのような生薬なのでしょう
渡辺武著『平成薬証論』より
枸杞子 クコシ 枸杞子 〔薬味薬性 苦微寒 水剤〕地骨 杞根
味は苦く少し冷やす作用がある水剤です 別名 地骨 杞根
枸杞子の水製エキスには、抗脂肝作用と肝機能保護作用が、また動物実験で顕著な血圧降下作用が確認されており、さらに血糖値降下作用もあります。
枸杞の葉も民間療法として根強い人気がありますが、葉は甘寒、枸杞子が苦微寒、根皮が苦寒となります。
枸杞子も枸杞葉も漢方処方にはあまり使われませんが、根の地骨皮は後世方によく使われます。
随分昔の話ですが、ある年の夏、非常に厳しい残暑で弱っている人が多いので、何か一般の人が使える薬草療法はないかと、朝日新聞が取材に来たことがあります。
暑い夏には、ことに水ばかりのむので水滞が生じ、お腹を冷やす人が多くなります。
そこでハトムギとハチミツの話をして、最後に『内傷(ないしょう・体内で臓器を損傷させる原因となるもの、または打撲・捻挫など臓腑や気血を損傷するもの、内損ともいう)』や『強陰(腎精(腎の中に蓄えられた精気)を強化する効能のある薬物をさす)』などに効のある枸杞の話をし、枸杞は河川敷に沢山生えているので葉を採ってきたらいいと答えたのです。
この記事が新聞に載ったら、一日で道修町の枸杞の値段が倍になり、河川の土手に生えている枸杞を根こそぎ引き抜くので、淀川をはじめ、各地の河川敷の枸杞が瞬く間に全滅してしまったのには驚きました。
それ以来、枸杞を使った色々な自己治療などの投書が一年間も続きました。
〔基源〕 ナス科 クコ
各地の原野、路傍、海浜に自生し、土手や崖地、垣根などに栽培される落葉低木。
果実を枸杞と称し、解熱・強壮薬とし、根皮を地骨皮と称し、清涼(せいりょう・熱のあるものに用いる)・解熱・強壮・強精薬として煎用または薬用酒とする。
一日六~一五gを用いる。若芽は食用にする。
民間薬としても肺結核・腎臓結核に根皮を一日五~八gを煎じ用とし、口内炎には根皮の煎剤でうがいをし、保健の目的にはクコ茶に胡麻塩を一匙加えて飲むと効果があるとされている。
〔成分〕
果実、根皮ともベタインを含み、果皮の紅色色素はゼアキサンチンである。
枸杞子 新東洋医学辞書より
Lycii Fructus
[基原]ナス科(Solanaceae)クコLycium chinense Miller又はL. barbarum Linneの成熟果実を乾燥したもの.
[出典]神農本草経 上品
[別名]枸杞(くこ)《神農本草経》、杞子(こし)、枸杞果(くこか)、地骨子(じこっし)、甘枸杞(かんくこ)、甘杞子(かんこし)
[成分]カロテノイド:Zeaxanthin, Zeaxanthin dipalmitate (Physalien), Cryptoxanthin, b-Carotene, (8R)-Mutatoxanthin, (9Z)-Zeaxanthinなど、アルカロイド:2-Formyl-5-(hydroxymethyl)-1H-pyrrole-1-butanoic acidなど、その他:セレブロシド、グリコプロテイン、Vitamin B1, B2, C, Nicotinic acid, 、β-Sitosterol, Linoleic acidなど。
[効能]補腎益精・腎と精力を補う)、養肝明目(ようけつじゅうかん・血を滋養し、肝機能を高め、視力を良くする)、コレステロール低下作用
[用法]肝疾患、虚労(きょろう・疲労しやすく体力が衰えた状態)、腰膝の疼痛、無力感、目がかすむ、視力低下、頭がふらつくなど
[性味]甘、平
[処方]補肝散、杞菊地黄丸、枸杞丸
[産地]中国、日本
肝のグループに作用する生薬です
カスミ目と左の目の赤みがクラシエ薬品杞菊地黄丸で取れた。左目の炎症は取れカスミ目もすっきりしはっきり見えるようになったと
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