糖尿病に用いられるクラシエ薬品 八味地黄丸 はちみじおうがん
金匱要略という書物に記載されています
血痹虚勞病脉證并治第六
虚勞腰痛、少腹拘急、小便不利者、八味腎氣丸主之。
虚勞、腰痛、少腹拘急し、小便利せざる者は、八味腎氣丸之を主る。
大塚敬節著金匱要略講話より
大塚 腎気丸の処方は婦人病のところにも出ているのですね。
虚勞ですから、非常に身体が疲れて、腰が痛くて、下腹が突っ張って、小便の出が悪いのは、八味腎氣丸の証である。
したがって、この薬方は、老人性の腰痛だとか、大病後の腰痛、下腹が突っ張って、小便が思うように出ない場合というのですが、小便は出てもいいいですよね。
消渇小便利淋病脉證并治第十三
男子消渇、小便反多、以飮一斗、小便一斗、腎氣丸主之。
男子の消渇、小便反って多く、飮むこと一斗なるを以って小便一斗なるは、腎氣丸之を主る。
〔解〕
大塚 消渇とは何も男と限ったわけではないけれど、今日でも糖尿病は男の患者が多いですね。
咽が渇いて、消渇というのは本来、五苓散の消渇のように、水をどんどん飲むけど小便が出ないわけです。
ところが、これは消渇で咽が渇くけど、「反って」となっていまして、水を一升飲んだら、小便が一升出るわけです。
昔の一斗は今の一升くらいのものです。
腎気丸とは八味丸のことです。
八味丸はここだけでなくて、あちこちに出てきますので、それらの条文を参照して使うわけです。
相見 小児の糖尿病に八味丸を使いましたら、次に病院で検査をしたら糖が少なくなったと云われたと云っていました。
大塚 それは長い間ですか。
相見 長かったらしいのですが、十日ぐらいで糖が少なくなりました。糖が減るのかもしれませんね。
八味丸 トシをとらない漢方薬 医学博士藤平健 薬学博士渡辺武 より
薬学博士渡辺武
男子ノ消渇、小便反ッテ多イ、飮ムコト一斗ナルヲ以テ小便一斗ナルモハ、腎氣丸之ヲ主ル。
消渇とは口渇があって、水を飲むと、その水が小便に出ず途中で消えてしまうから名付けられたのに、この症状は多尿で小便自利で体液として止まらず、飲んだだけ、すぐに排尿してしまうので「反ッテ」と誌しています。
排尿力が無力症になっているので、どんどん洩れてしまう病証ですから、今日の病名では、糖尿病・萎縮腎・前立腺肥大症や夜尿症などにみられるので、そんな泌尿器疾患にも八味丸が応用されてきました。
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