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生氣通天論篇 第三 第七節 陰と精の意味

2010-01-23 09:40:31 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著鍼灸医学大系黄帝内経素問 生氣通天論篇 第三 第七節

岐伯曰く。陰は精を藏して亟(キョク)を起すなり。陽は外を衛(エイ)して固めを爲すなり。

陰其の陽に勝たざるときは則ち脈流薄疾し、并(ヘイ)するときは乃ち狂(キョウ)す。

陽其の陰に勝たざるときは則ち五藏の氣爭って九竅通ぜず。

是を以て聖人は陰陽を陳(チン)して筋脈を和同し、骨髓堅固にして氣血皆從う。

是の如くなるときは則ち内外調和して邪も害すること能わず。

耳目聰明にして氣立つこと故の如し。

 

陰=気質が寒涼沈滞のもの。

《素問陰陽応象大論》「陰は味と為す。」「味厚きは陰と為す。」「陰味は下竅にづ。」「陰はその精下に併する、下に併すれば則ち下盛にして上虚す。」「気味、酸苦、湧泄は陰と為す。」「陰勝れば則ち寒し、陰勝れば則ち陽病む。」

 

精=人体の構成と生命活動を維持する部分を生殖の精(先天の精)、生命活動を維持するのに必要なものを水穀の精(後天の精)という。

前者は生殖の基本物質であり子孫を繁栄する働きがある。

後者はたえず摂取する飲食の化生により生命活動の維持と代謝に不可欠なものである。

通常、臓腑の精気が充満すれば、腎に帰蔵し、生殖機能の成熟期に当っては生殖の精に変化する。

精気がたえず消耗されると水穀の精の成生、補充をうながす。

精は生命の基礎であり、精が充足すれば生命力は強く、外界の変化に適応し病気になりにくい。

精が虚すれば生命力は減退する。漢方用語大辞典

 

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生氣通天論篇 第三 第七節 原文 読み

2010-01-22 09:11:05 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著鍼灸医学大系黄帝内経素問 生氣通天論篇 第三 第七節

 岐伯曰。陰者藏精而起亟也。陽者衞外而爲固也。陰不勝其陽則脈流薄疾、并乃狂。陽不勝其陰則五藏氣爭、九竅不通。是以聖人陳陰陽、筋脈和同、骨髓堅固、氣血皆從。如是則内外調和、邪不能害。耳目聰明、氣立如故。

岐伯曰く。

陰は精を藏して亟(キョク)を起すなり。

陽は外を衛(エイ)して固めを爲すなり。

陰其の陽に勝たざるときは則ち脈流薄疾し、并(ヘイ)するときは乃ち狂(キョウ)す。

陽其の陰に勝たざるときは則ち五藏の氣爭って九竅通ぜず。

是を以て聖人は陰陽を陳(チン)して筋脈を和同し、骨髓堅固にして氣血皆從う。

是の如くなるときは則ち内外調和して邪も害すること能わず。

耳目聰明にして氣立つこと故の如し。

 

東洋学術出版社 黄帝内経素問 生気通天論

 岐伯曰、陰者、蔵精而起亟也。陽者、衛外而為固也。陰不勝其陽、則脈流薄疾、并乃狂。陽不勝其陰、則五蔵気争、九竅不通。是以聖人陳陰陽、筋脈和同、骨髄堅固、気血皆従。如是則内外調和、邪不能害。耳目聡明、気立如故。

岐伯曰く、陰なる者は、精を蔵して起亟するものなり。

陽なる者は、外を衛りて固をなすものなり。

陰 其の陽に勝たざれば、則ち脈流薄疾し、并すれば乃ち狂たり。

陽 其の陰に勝たざれば、則ち五蔵の気争い、九竅通ぜず。

是を以て聖人は陰陽を陳(の)べ、筋脈和同し、骨髄堅固にして、気血皆従う。

是(か)くの如くんば則ち内外調和し、邪 害することあたわず。

耳目聡明にして、気立つこと故(もと)の如し。

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生氣通天論篇 第三 第六節 訳

2010-01-21 09:40:55 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著鍼灸医学大系黄帝内経素問 生氣通天論篇 第六節

故陽氣者一日而主外。平旦人氣生、日中而陽氣隆、日西而陽氣已虚、氣門乃閉。是故暮而收拒、無擾筋骨、無見霧露。反此三時形乃困薄。

收は収の旧字。

故に陽氣は一日にして外に主る。平旦に人氣生じ、日中して陽氣隆んに、日西し陽氣已に虚しく、氣門乃ち閉づ。是の故に暮にして收拒す。

筋骨を擾(わずら)わすことなかれ。霧露に見(あら)わすことなかれ。此三時にはんすれば形乃ち困薄す。

 

東洋学術出版社 黄帝内経素問 生気通天論

故陽気者、一日而主外、平旦人気生。日中而陽気隆。日西而陽気已虚、気門乃閉。是故暮而收拒、無擾筋骨、無見霧露。反此三時、形乃困薄。

 

故に陽気なる者は、一日にして外を主り、平旦にして人気生ず。

日 中して陽気隆す。

日 西(かたぶ)きて陽気已に虚し、気門乃ち閉ず。

是の故に暮るれば而(すなわ)ち収拒すし、筋骨を擾(みだ)すことなく、霧露に見(まみ)ゆることなかれ。

この三時に反すれば、形乃ち困薄せん。

 

平旦=寅卯の間で午前四時から六時をさす。よあけ。あけがた。平明。

気門=汗孔のこと。毛孔は陽気が散泄する門戸であるところから気門という。

收拒=ばらばらにならぬように収めること。

擾=みだす・乱。みだれる。筋骨を擾す=筋骨を動かすこと。日没後の運動が良くないということ。

三時=農業にたいせつな三季節、種まき、耕作の春、草とりの夏、取入れの秋。

困薄=苦しみが迫る。

明解漢和辞典、漢方用語大辞典、新東洋医学辞書Ⅴ8

 訳

人の陽気は一日中体の外側を主る。

人の陽気は平旦に生じ、正午ごろに最も盛んになり、太陽が西に傾くころになると陽気はもはや無くなりかけ、陽気が無くなりつつあれば、守衛が居なくなるようになり、門は閉ざされてしまう。

これゆえに、日が暮れれば陽気を収拒し、筋骨をゆるがす(運動・スポーツ)ことなくし、霧や露に当ることのないようにすべきである。

陽気も三時(耕作・草とり・取入れ)と同様にこの三つの運行の法則に反して行動すると、体に苦しみが迫りくるようになる。

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生氣通天論篇 第三 第五節 訳

2010-01-20 09:29:05 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著鍼灸医学大系黄帝内経素問 生氣通天論篇 第五節

 陽氣者精則養神、柔則養筋。開闔不得、寒氣從之、乃生大僂。陷脈爲瘻。留連肉腠。氣化薄。傳爲善畏、乃爲驚駭。營氣不從、逆於肉理、乃生癰腫。魄汗未盡、形弱而氣爍、穴兪以閉、發爲風瘧。故風者百病之始也。清静則肉腠閉拒、雖有大風苛毒、弗之能害。此因時之序也。故病久則傳化、上下不并。良醫弗爲。故陽蓄積病死。而陽氣當隔。隔者當寫。不亟正治、粗乃敗之。


 人の陽気が、
雑物を去った、純粋なようであれば、神を養うことができ、おだやかな状態では、筋を養うことができる。

腠理(体液の滲み出る所であり、気血を流通する門戸であって、外邪が体内に侵入するのを防禦するはたらきがある・毛穴)の開閉がその調節機能を失うと、皮膚が寒を受け寒邪が侵入して、陽気は傷つけられ、温めることが出来ず、大僂となる。

このときに寒気が経穴から侵入して蔵府に陥ると、瘻となる。

肌肉腠理に停滞し連なれば、兪気は本来の役割を変じてしまいう。

役割を変じてしまうとよく(なりがち)畏れるようになり、驚きやすくなるという精神不安の状態になる。

営気が寒邪などの影響を受け順調でなくなると、栄養が行き渡らなくなり、肌肉(脾の働きが弱くなり肌肉も弱る)が弱り癰腫(肌肉が弱いと化膿しやすくなる・アトピー性皮膚炎、皮膚の下の肌肉まで影響を受けると化膿という状態になり、補中益気湯・参苓白朮散といった健脾の剤が必要となります)となる。

汗が出たが完全に出尽さないで、身体に疲れがあるとき、気が焼かれるようになるとカッカとなり、兪穴が閉じてしまい、虐を発するようになる。このように、風寒が体を侵襲すると次々と発病するようになるので、風は百病の始まりといわれる。

人が身心ともに清浄であれば、陽気も安定し、病邪にたいする抵抗力も安定しており皮膚からの侵襲に対し閉じて防禦し、大風(風邪のはげしいもの)やひどく体に害を与える病が流行したりしても体を害することはできない。

これはその時の予防等に因るものである。

それゆえに病が長期化すると、内に伝わり病状も変化する。

陰陽という上下の兼ね合いが乱れてしまうと、良医といわれる先生でも匙を投げてしまう。

陰陽のバランスが取れていれば健康でいられる、ところがこのバランスがくずれ、陽気だけが蓄積されそのままにしておくと病死してしまう。

なぜその様になるかというと、陽気が経脈中をめぐる気を遮ってしまい、通るのを邪魔をするようになる。

通るのを邪魔するものは写法を用いる、すみやかに正しい治療をせず、粗雑なことをしていると命を落とすことになる。

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生氣通天論篇 第三 第五節 語句の意味

2010-01-19 09:38:49 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著鍼灸医学大系黄帝内経素問 生氣通天論篇 第三 第五節 語句の意味

陽氣は精なるときは則ち神を養い、柔なるときは(則ち)筋を養う。

開闔得ざれば寒氣之に從って乃ち大僂を生ず。

脈を陷すれば瘻を爲す。留すれば肉腠に連らなる。

兪の氣化し薄すれば、傳えて善く畏れを爲し、及び驚駭を爲す。

營氣從わず、肉理に逆えば乃ち癰腫を生ず。

魄汗未だ盡まらず、形弱くして氣爍す。

穴兪以て閉ずれば、發して風瘧と爲る。

故に風は百病の始なり。

清静なるときは則ち肉腠閉拒し、大風苛毒ありと雖も、之を害する能わず。

此れ時の序に因るなり。

故に病久しければ則ち傳化して、上下并せず。良醫も爲めず。

故に陽蓄積すれば病みて死す。

而して陽氣當隔す。

隔するものは當に寫すべし。

(すみ)やかに正治せず、粗なれば乃ち之を敗す。

 

精=外物を除きって、美しくきれいにする。雑物を去った、純粋なこと。神=生命活動。

神気=精気の働きを統べる動力源のことで、神は生命活動、気は正気をさす。

養=そだてる。たべさせてせわをする。養生する。

柔=おだやか。安んずる。

開闔=開くととじること。

大僂=だいろう・背がまるくなることで、俗に駝背・せむしなどという。

陷=落ち込む。痘瘡が平らか、あるいは落ちくぼんでいて突起する勢いのないもの。これは元気が虚弱で、毒を表に出すことができず、あるいは気血が散じて聚まらないためによっておこる。毒邪が体内に深く入りこんで出ないこと。

瘻=ろう・「る」とも読む。頸にできる腫物。るいれき。

留=とまる。とどこおる。停滞する。

肉腠=肌肉腠理・肉は肌肉のこと、腠は腠理。肌肉の間。

兪気=兪穴の精気のこと。

兪穴=穴位のこと。厳密には、「流通する」といった性質をもつ所として「兪」といい、孔隙の部位を「穴」といって古書では使いわけているが、今日では区別なく「兪穴」といっている。五行穴の一つ、または背兪穴のことで、臓腑の気が背部に注入する穴。
兪については柴崎保三著鍼灸医学大系黄帝内経素問生気通天論第三の四百七ページを参照していただきたい。兪穴の意味以外にも兪(丸太と刃物と舟)という字の成り立ちが詳説されています。

化=ばける。かえる。

善=よく。畏=おそれる。

驚駭=おどろく。

営気=飲食物から生じ経脈中をめぐり全身を栄養する精気のこと。

理=すじみち。

癰腫=廱で腫を発するもの。

廱=首・背中・おなかなどに出来る、悪性のはれもの。痛くて、高熱を伴う。

魄汗=汗のこと。肺は魄を蔵し、外は皮毛と相合す。汗液は表皮より透発するので肺気と関係がある。

穴兪=兪穴。

瘧=間歇性の悪性戦慄・高熱・出汗を特徴とする疾病。寒熱往来・発熱と悪寒が交互に現れる病証。往来寒熱。

清浄=よごれた所が少しも無く、きれいな様子。

苛=むごい。きびしい。

毒=どく。人に害を与えるもの。
毒=日本訓では一般に「ドク」という意に解されているが、原義は固有の形を失ってグタグタの溶けたかゆ状のものの謂である。野菜でも肉でも形を失ってグタグタにとけたものは多くは腐敗したものである、そこでそんなものは食べてはいけない。日本語の所謂「ドク」という意味はそこから派生したものである。鍼灸医学大系。

序=序文。順序を追って言ったり書いたりする。

伝化=他の状態に変わること。

并=あわせる。兼ねたもつ。

上下=天と地と。陰陽。

良医=うでがよい医者。

爲=する。行なう。

畜積=たくわえ。蓄積・たくわえる。

当隔=さえぎる。寫=書き写す。物を置く。

亟=きょく。すみやか。速い。あわただしい。しばしば。たびたび。

粗=あらい。こまやかでない。念入りでない。

敗=はい。枯れる。滅びる。

明解漢和辞典・漢方用語大辞典・新東洋医学辞書Ⅴ8

 

ゴールド三養茶

 

ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。

 

簡単にお湯にとけますので、ご家族の健康食として手軽にお飲みいただけます。
 ハトムギの成分を十五倍に濃縮した、ゴールド三養茶をお好みの濃さに合わせて美味しくお召し上がり下さい。

 

 

 

本体価格

 

250g 8,000円

 

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