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25日のイタリア総選挙の投票分析

2022-09-28 19:24:34 | 政治
Corriere della sera  28 settembre 2022 (modifica il 28 settembre 2022 | 09:12)

FdI sfonda tra operai, insegnanti e commercianti. M5S primo tra i giovani e il Pd regge tra i laureati


25日のイタリア総選挙の投票分析の紹介

FdIはブルーカラー、教師、商業従事者からの支持、M5Sは若者からの支持、PDは大卒からの支持を得ている。

今回FdIは富裕層や中間層でもPdより獲得している。特に南部地域と18-34才の若者層で顕著だ。FdIは前回2018選挙に比し6百万票を増やした。ブルーカラー層の34.6%を獲得、続くのはM5S 16.4%, Lega 13.4%, そのあとにPdが続く。

失業者からの支持が多いのはM5S。総獲得投票数は対前回6.5百万票減だが、失業者層では15.6%を獲得した。Conteの南部での集中演説(現金給付と最低賃金に集中)が効いたかも。

Legaの落ち込みが顕著だ。対前回3.2百万票減。特に商業、手工業者からの支持はわずか4.7%だった。支持はFdIに流れたと思われる。FdIが商業部門で30.2%を獲得。

FdIは中間層、下位層からもっとも支持された政党だが、富裕層からも23.4%の支持を得ている。数週間前までは富裕層の支持はPdが一番だったが、メローニの人気で急上昇したと思われる。とくに、RenziからDi Maio,そしてSalviniの最近の急速な崩壊がある。こうした環境下でメローニが大幅に支持を伸ばしたということだ。事務職、教員は民主党の固い基盤だったが今回もっとも多くの割合がFdIに投票した。その結果、この層での民主党支持は21%まで落ちた。

18-34才の年齢層の支持は1位がM5S 20,9% 、次いで Pd 18,7%だ。M5Sは若者に人気が高いが、これは幻想を見ているのだろう。関心の中心は所得と最低賃金だ。だが、そんな若者たちは投票に行っていない。投票をしなかった者の42.7%が若者たちだ。この結果、全体の投票率も63.8%という歴史的な低投票率になった。その中で得票率では1位FdI28.2%, 2位PD25.2%, 3位Lega9.2%だった。

メローニがイタリア共和国初の女性首相になるかも知れない。FdIの男女別の支持率は女性24.2%、男性27.8%。教育レベルでの分析としては、大卒の支持政党は、1位Pd24.8%、次いでFdIだった。ただし、Pdは義務教育のみ卒業者からも29%の支持を得ていた。

以上

(本文)
https://www.corriere.it/elezioni/22_settembre_28/fdi-sfonda-operai-insegnanti-commercianti-m5s-primo-giovani-pd-regge-laureati-4019a99c-3e9c-11ed-a7d0-8fb77372b6c6.shtml