2008年11月下旬に発生したムンバイの同時テロがようやく制圧されました。
邦人被害者を含む200人近い人達が命を落としたこの大事件。
爆発があったタージマハルホテルは、ムンバイのランドマークの1つで、
約8年前に自分がムンバイを訪れた際、この世界的に有名な高級ホテルの前を通ったこと、同じくテロがあったムンバイの駅を利用した時のことを思い出しました。
(当時自分が宿泊していたのは、タージマハルホテル近くのサルベーション・アーミーというバックパッカー宿のドミトリーでした)
またムンバイはビジネス客も多く、周りの仕事関係の日本人からも、ムンバイに出張してきましたという話を耳にする程、ごく一般的な場所で、今回被害にあった方も仕事の出張での滞在だったとのこと。
本件のテロ実行犯は、今年9月にパキスタンの首都イスラマバードで起こったマリオットホテル爆破事件に影響を受け今回のテロを計画したといったニュースも流れています。
実は今年の10月にラホール、イスラマバード、そしてガンダーラ遺跡(タキシラ)を訪れる旅を計画し、8月に日本へ帰った時に、東京のパキスタン大使館でビザも取得していました。
(即日取得。ビザ代100円)
しかし40名を越す死者を出したマリオットホテルの爆破や、今年に入ってガンダーラの遺跡近くでも外国人観光客を狙ったテロが発生していること、利用予定だったフランクフルトからの直行便が同テロ等の影響で路線廃止になったこともあり、憧れの場所の1つであるガンダーラへの旅を諦め、今回中米の旅に予定を切り替えた経緯があります。
(この秋はガンダーラの遺跡で、ギター片手にゴダイゴのガンダーラを熱唱する!というおバカな計画を立てていました。苦笑)
併せて同時期にタイのバンコクで発生した、反政府団体による空港占拠は、1週間経った今なおまだ解決に至っておらず、今日もバンコクの知人と少しだけチャットして状況を聞いてみましたが、大混乱が続いているようです。
武力で解決しようとしていないだけ、タイの事件はまだ良いとは思うものの、たった1つの国の首都空港で起きた出来事が、世界のあちこちで大きな影響を及ぼすそんな時代です。
戦争やテロというと今なお遠い国の出来事といった感がある我が祖国日本ですが、その影は自分達の生活のすぐ近くまで迫ってきています。
インターネットの普及や、先日からの世界的な株価下落等、今や世界のどこかで起きた出来事が、僅か数日後、数ヶ月後に自分達の生活に大きな影響を及ぼす程、世界は日々小さく、身近になっています。
危ない目にあわないように海外に行かなければいいと言う人がいますが、自分達の身の回りのものも、国内で自給されているものは半分にも満たない現在、鎖国時代のように日本の内側だけみて殻に閉じこもって、世界の出来事に無関心でいられた時代は、残念ながら遠い昔に過ぎ去ってしまいました。
今このブログを書きながら思い出した10年以上の前の話ですが、メジャーレーベルからCDを出すということで、当時の担当プロデューサーに自分が書いた曲を何曲か持っていった際、平和や人類愛をテーマにして書いた曲について、この平和な日本でそんな曲を歌っても誰にも共感してもらえないと散々コケ下ろされたことがありました。
我々日本人は、その気になれば世界の殆どの国へ個人で訪れることが容易にできる、世界の中ではかなり裕福な部類に入ります。
大人になった今の自分にとって、当時のプロデューサーの言葉は的確だったと理解できるものの、一方で日本がいつまでも同じように、世界の出来事に無関心で居続けたとしたら、10年後、20年後、日本は明治以前のように世界から取り残された国に戻ってしまうかもしれないと、そんな危機感を抱いています。
日本が世界の先進国の1つだったのは、2000年を超えるこの国の歴史の中で、たかが100年にも満たないのですから。
栄枯盛衰とは昔からよく言われますが、ギリシャやエジプト、イラン(ペルシャ)、モンゴル(元)等、一時は世界でも1、2を争うほど栄えた国々の現在の状況を考えれば、日本がいつまでも先進国でいられる保障はどこにも無いのです。
何もブッシュのようにテロとの戦いを声高に叫び、積極的に軍事参加をしろと言っている訳ではありません。
ただ自分達がこの地球上でくらす当事者として、この世界の未来を真剣に考え、自分達にできることを1つずつ実践していくことが大切だとそう思っています。
またささやかな願いとして、かつて玄奘三蔵が旅したガンダーラの地で、ギター片手にゴダイゴのガンダーラを熱唱するという超おバカな企画が、気軽に実現できる日が1日も早く来て欲しいと思っています。
写真:期限切れになったパキスタンのビザ
邦人被害者を含む200人近い人達が命を落としたこの大事件。
爆発があったタージマハルホテルは、ムンバイのランドマークの1つで、
約8年前に自分がムンバイを訪れた際、この世界的に有名な高級ホテルの前を通ったこと、同じくテロがあったムンバイの駅を利用した時のことを思い出しました。
(当時自分が宿泊していたのは、タージマハルホテル近くのサルベーション・アーミーというバックパッカー宿のドミトリーでした)
またムンバイはビジネス客も多く、周りの仕事関係の日本人からも、ムンバイに出張してきましたという話を耳にする程、ごく一般的な場所で、今回被害にあった方も仕事の出張での滞在だったとのこと。
本件のテロ実行犯は、今年9月にパキスタンの首都イスラマバードで起こったマリオットホテル爆破事件に影響を受け今回のテロを計画したといったニュースも流れています。
実は今年の10月にラホール、イスラマバード、そしてガンダーラ遺跡(タキシラ)を訪れる旅を計画し、8月に日本へ帰った時に、東京のパキスタン大使館でビザも取得していました。
(即日取得。ビザ代100円)
しかし40名を越す死者を出したマリオットホテルの爆破や、今年に入ってガンダーラの遺跡近くでも外国人観光客を狙ったテロが発生していること、利用予定だったフランクフルトからの直行便が同テロ等の影響で路線廃止になったこともあり、憧れの場所の1つであるガンダーラへの旅を諦め、今回中米の旅に予定を切り替えた経緯があります。
(この秋はガンダーラの遺跡で、ギター片手にゴダイゴのガンダーラを熱唱する!というおバカな計画を立てていました。苦笑)
併せて同時期にタイのバンコクで発生した、反政府団体による空港占拠は、1週間経った今なおまだ解決に至っておらず、今日もバンコクの知人と少しだけチャットして状況を聞いてみましたが、大混乱が続いているようです。
武力で解決しようとしていないだけ、タイの事件はまだ良いとは思うものの、たった1つの国の首都空港で起きた出来事が、世界のあちこちで大きな影響を及ぼすそんな時代です。
戦争やテロというと今なお遠い国の出来事といった感がある我が祖国日本ですが、その影は自分達の生活のすぐ近くまで迫ってきています。
インターネットの普及や、先日からの世界的な株価下落等、今や世界のどこかで起きた出来事が、僅か数日後、数ヶ月後に自分達の生活に大きな影響を及ぼす程、世界は日々小さく、身近になっています。
危ない目にあわないように海外に行かなければいいと言う人がいますが、自分達の身の回りのものも、国内で自給されているものは半分にも満たない現在、鎖国時代のように日本の内側だけみて殻に閉じこもって、世界の出来事に無関心でいられた時代は、残念ながら遠い昔に過ぎ去ってしまいました。
今このブログを書きながら思い出した10年以上の前の話ですが、メジャーレーベルからCDを出すということで、当時の担当プロデューサーに自分が書いた曲を何曲か持っていった際、平和や人類愛をテーマにして書いた曲について、この平和な日本でそんな曲を歌っても誰にも共感してもらえないと散々コケ下ろされたことがありました。
我々日本人は、その気になれば世界の殆どの国へ個人で訪れることが容易にできる、世界の中ではかなり裕福な部類に入ります。
大人になった今の自分にとって、当時のプロデューサーの言葉は的確だったと理解できるものの、一方で日本がいつまでも同じように、世界の出来事に無関心で居続けたとしたら、10年後、20年後、日本は明治以前のように世界から取り残された国に戻ってしまうかもしれないと、そんな危機感を抱いています。
日本が世界の先進国の1つだったのは、2000年を超えるこの国の歴史の中で、たかが100年にも満たないのですから。
栄枯盛衰とは昔からよく言われますが、ギリシャやエジプト、イラン(ペルシャ)、モンゴル(元)等、一時は世界でも1、2を争うほど栄えた国々の現在の状況を考えれば、日本がいつまでも先進国でいられる保障はどこにも無いのです。
何もブッシュのようにテロとの戦いを声高に叫び、積極的に軍事参加をしろと言っている訳ではありません。
ただ自分達がこの地球上でくらす当事者として、この世界の未来を真剣に考え、自分達にできることを1つずつ実践していくことが大切だとそう思っています。
またささやかな願いとして、かつて玄奘三蔵が旅したガンダーラの地で、ギター片手にゴダイゴのガンダーラを熱唱するという超おバカな企画が、気軽に実現できる日が1日も早く来て欲しいと思っています。
写真:期限切れになったパキスタンのビザ