欧州は冬になり、クリスマスが近づくと皆わくわくして、街はどこか楽しげな雰囲気に包まれます。
その楽しげな雰囲気も新年のカウントダウンでピークを迎えた後は、暗闇と静寂の中で佇むかのように、どことなく重苦しい気分になります。
そして今年も気づけばもう2月。
先週はフランスでゼネスト(ゼネラルストライキ)があったり、ドイツでも一部の州でストライキがありました。
昨年暮れからの全世界的な不況の波が欧州にも押し寄せており、快適な労働条件確保の為のストライキがあちこちで実施されていました。
リストラや拠点閉鎖だけではなく、最近では1人あたりの労働時間を短縮し、業務を共有する「ワークシェアリング」という試みも始まっています。
「マニュアル化ができる業務」には面白い試みだと思う一方、「個人に依存する部分が大きい職種や業務」となると、まだまだ現状では難しい部分もあるようです。
しかし昔の日本も土曜日が平日だったこと、欧州等日曜日に殆どの店が閉まっても生活がなんとか成り立っていることを考えると、例えば金曜日を休日にして、皆が休んでしまえば、それはそれで何とか成立したりもするのかなと思ったりもします。(一部のイスラムの国では、金曜日が日曜日のように休日だったりします)
この不況で、「男達は家庭に帰るチャンスだ」という言葉が、日本のメディアでもよく耳にするようになりましたが、家族との生活を第一に考える欧州では、既に生活に根付いた当然の考え、そして欧州では現在の不況についても、日本ほど悲壮感が無いようにも思えます。
(それは国民性の違いなのか、日本人の中に「仕事が第一」という考え方が根付いているせいなのかわかりませんが、収入や利便性よりも「家族との時間」を最も重要視する欧州では、日本とはちょっと受け止め方も違うようです)
長く暗い冬のど真ん中にいると、まるでこの闇が永遠に続くのではないかと、そんな錯覚に陥りますが、冬の次は春が必ずやってくるし、朝が来ない夜も無いので、今はなんとかしのぐ時期なんだろうと思います。
そういえば今年も来週末からあちこちでカーニバルが始まります。
欧州でもベネチアやニースのカーニバルなど有名ですが、近隣の町ではそろそろお祭りに向け、わくわくし始めた頃でしょうか。
クリスマスやカーニバルのように、厳しい冬こそ楽しく、「ワッショイ、ワッショイ、ソーレ ソレソレ お祭りだ~♪」と日本もお祭り騒ぎをする時なのかもしれないと思ったりします。
これは自分にも言い聞かせているのですが、同じ時間を過ごすなら、辛い辛いと嘆いているばかりではなく、楽しいことを考えてウキウキしながら過ごす方が良いのではないかと。
楽しいことを考えていると、時間はあっという間に過ぎるものだと思いますから。
暗い闇の中で小さく震え、見えない救いの手をひたすら待つばかりではなく、我々もこれまでと「大きく発想を変えて」、各々が自ら、「自分達のあかり」を灯す時なのかもしれません。
写真:ライトアップされた広場のクリスマスツリー(ボローニャ)
その楽しげな雰囲気も新年のカウントダウンでピークを迎えた後は、暗闇と静寂の中で佇むかのように、どことなく重苦しい気分になります。
そして今年も気づけばもう2月。
先週はフランスでゼネスト(ゼネラルストライキ)があったり、ドイツでも一部の州でストライキがありました。
昨年暮れからの全世界的な不況の波が欧州にも押し寄せており、快適な労働条件確保の為のストライキがあちこちで実施されていました。
リストラや拠点閉鎖だけではなく、最近では1人あたりの労働時間を短縮し、業務を共有する「ワークシェアリング」という試みも始まっています。
「マニュアル化ができる業務」には面白い試みだと思う一方、「個人に依存する部分が大きい職種や業務」となると、まだまだ現状では難しい部分もあるようです。
しかし昔の日本も土曜日が平日だったこと、欧州等日曜日に殆どの店が閉まっても生活がなんとか成り立っていることを考えると、例えば金曜日を休日にして、皆が休んでしまえば、それはそれで何とか成立したりもするのかなと思ったりもします。(一部のイスラムの国では、金曜日が日曜日のように休日だったりします)
この不況で、「男達は家庭に帰るチャンスだ」という言葉が、日本のメディアでもよく耳にするようになりましたが、家族との生活を第一に考える欧州では、既に生活に根付いた当然の考え、そして欧州では現在の不況についても、日本ほど悲壮感が無いようにも思えます。
(それは国民性の違いなのか、日本人の中に「仕事が第一」という考え方が根付いているせいなのかわかりませんが、収入や利便性よりも「家族との時間」を最も重要視する欧州では、日本とはちょっと受け止め方も違うようです)
長く暗い冬のど真ん中にいると、まるでこの闇が永遠に続くのではないかと、そんな錯覚に陥りますが、冬の次は春が必ずやってくるし、朝が来ない夜も無いので、今はなんとかしのぐ時期なんだろうと思います。
そういえば今年も来週末からあちこちでカーニバルが始まります。
欧州でもベネチアやニースのカーニバルなど有名ですが、近隣の町ではそろそろお祭りに向け、わくわくし始めた頃でしょうか。
クリスマスやカーニバルのように、厳しい冬こそ楽しく、「ワッショイ、ワッショイ、ソーレ ソレソレ お祭りだ~♪」と日本もお祭り騒ぎをする時なのかもしれないと思ったりします。
これは自分にも言い聞かせているのですが、同じ時間を過ごすなら、辛い辛いと嘆いているばかりではなく、楽しいことを考えてウキウキしながら過ごす方が良いのではないかと。
楽しいことを考えていると、時間はあっという間に過ぎるものだと思いますから。
暗い闇の中で小さく震え、見えない救いの手をひたすら待つばかりではなく、我々もこれまでと「大きく発想を変えて」、各々が自ら、「自分達のあかり」を灯す時なのかもしれません。
写真:ライトアップされた広場のクリスマスツリー(ボローニャ)