今日は早朝に早起きして、世界中が注目するUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦、レアルマドリード対マンチェスターユナイテッド戦をスカパー観戦しました。
Cロナウド等の世界的なスーパースターが揃うこの世紀の一戦で、我らが日本代表の香川選手がトップ下で先発出場。
サンチャゴ・ベルナベウでチャンピオンズリーグのアンセムが流れる中、香川選手が映し出されると涙がちょちょ切れそうになりました。(笑)
しかし今季不調とはいえ、さすがレアル。香川選手は何もさせてもらえないまま、後半19分で交代
まだまだチームとしても、個人としても、力の差を感じさせられた試合でした。
それでもアウェーゴールを決めてのドローは、チームとしては次につながる上々の結果だったのではないでしょうか。
ドルトムント時代もそうでしたが、香川選手はボランチ等の周りの選手に生かされ、生かしあって、初めて輝ける選手だと思います。
昨シーズンのブンデスリーガでの前半戦もそうでしたが、周りにうまく使ってくれる選手がいないと、試合中に存在感が消えてしまいます。
そして現在のマンUでそれができるのは、同じくトップ下を争うライバルのルーニー位で、バルサでいうところのメッシを生かしてくれるシャビやイニエスタのような選手は、残念ながら現在のマンUには見当たりません。
(香川選手をトップ下で使うなら、少なくともその後ろはフィル・ジョーンズとマイケル・キャリックではなく、トム・クレヴァリーとアンデルソンだろ?と個人的には思いますが)
プレミアでも香川選手が、唯一“チーム”として機能したのは、日本人対決が実現した格下のサウサンプトン戦ぐらいで、しかも同試合でも香川選手はパサーとして周りを生かす側でした。
香川選手にとって、現在考えられる今後のサクセスストーリは次の3つかな?と、個人的に感じています。
1つ目は、個人の力だけで局面を打開できる、メッシやCロナウドのようなスーパースターに成長すること。
2つ目は、より連動性を高める戦術をとる新しい監督とメンバーに、マンUというチームが生まれ変わること。
3つ目は、ドルトムント時代のように、より自身が生きる強豪チームに移籍すること。
残念ながらサー・アレックス・ファーガソンが絶対君主として君臨する、前世紀を彷彿させる古典的なフィジカルサッカーを実践する今のマンUでは、フィジカルに課題を持つ香川選手がフィットするのは容易ではないように見えます。
そして1つ目は当然ながら、今日や明日に突然に確変して成ろうと思っても、簡単に成り得るものでもありません。
しかし28歳のCロナウドも、初めからスーパースターだった訳ではありません。
誰もが何者でもなかった無名時代に、沢山の努力を重ね、大きな運を手にし、良い人との出会いを経て、“その場所”へたどり着くものだと思います。
そういった意味で、もしも1つ目のサクセスストーリを香川選手が実現したならば、日本のサッカーの歴史はきっと大きく変わると思います。
1つ目の選択肢は、まだまだ遠い頂のようにも思えますし、他の2つも簡単な話ではないと思います。
でも香川選手ならきっと何かを成し遂げてくれると、自分は信じています。
まずはレギュラー選手としてプレミアリーグ制覇、そしてCL決勝トーナメントでのレアル撃破を期待しています。
0-0なら勝ち抜けが決まる、ホームのオールドトラフォードで迎える次のレアル戦は、3月5日(日本時間6日早朝)です。