京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

生のビーツでボルシチを作りました。

2016-02-07 09:42:04 | 妻!の料理

ボルシチ、といえば、ビーツ、だそうで・・・

万能なことに、わが大原上野町にはビーツを作ってらっしゃる農家さんが居はります。

前々から里の駅に売ってあるのは知っていたけど、一体どうやって食べるものか知りませんでした。

奇遇にも、わが姉がボルシチ作りのために、ビーツを探していたので、早速購入しました。

大原ではいつでも(畑に)ありますが、巷では缶詰以外はなかなか見つからないそうです。

 

といいつつも、時間がなかったのと、作り方が分からなかったせいで、

一カ月以上冷蔵庫の中で眠ってました。

とうとう本屋さんで煮込み料理の本を買い、他の材料・時間もそろったところで、調理開始しました。

西洋赤かぶとでもいうのでしょうか。

見た目は、日本の赤カブとよく似ています。

買ったときは、大根葉のような大きな葉っぱは刈り取られていたのですが、

冷蔵庫の中で成長し続け、可愛い葉っぱが出来ていました。

ほぼ日本の赤カブと似ているのですが、似て非なるところ、と言えば・・・

とにかく真っ赤っ赤ということです。

レシピ通り、塩を加えた酢水で、丸ごと茹でたのですが、すぐに真っ赤っ赤に。

そのほか刻んだまな板・ビーツを持った指など、真っ赤っ赤に。

そういえば、仕事で使う野菜色素もビーツから作られるのでした。

赤紫蘇どころではありません。すごい色ですよ。

 

あと、多少土臭い風味があります。

一度、日本の赤カブ同様、刻んですぐに調理したら、結構「土風味」がして…

子供は食べてましたし、ほんのりとなんですけどね。

でも、上記の下処理をしたら、(そのせいかどうか分かりませんが)土臭さはなくなりました。

それにしても、15分下茹でしたくらいでは、手で皮がむけるほど柔らかくなりません。

とっても強い野菜です。もしかしたら、育った風土のおかげかもしれませんね。(郷土自慢です

 

さて

今回作るボルシチとは・・・

ロシアの煮込み料理で、ビーツを具材に使ったビーフシチューとでもいうのかな。

作り方は簡単でした。

しかし、食べたことがないので、味が成功したかどうかは分かりません。

(ロールキャベツもピロシキもちゃんとしたものを食べたことがありません。)

学校給食では普通に出てくるそうなので、子供たちの方が詳しいかも。

 

ベースとなるスープは、牛すね肉1K!でした。

ロシアでは、家庭にあるもの、豚でも鳥でも何でも良いみたいです。

鍋に牛すね肉を入れて、水をひたひたの量加えて1時間以上煮込みました。

すね肉は少し臭みのある肉ですが、煮込むと筋がとろけて、コラーゲンプルプルのスープが出来ます。

 

牛すね肉のスープが出来あがったら、煮込み野菜を入れて、煮込みます。

煮込み野菜は、ビーツ(今回は一個)のほかに、玉ねぎ1個・人参1本・ジャガイモ3個・キャベツ半玉を入れました。

すごい量になったので、2つの鍋に分けました。

 

先にフライパンで野菜をいためてから、スープと合わせました。

そうそう、トマトの水煮の缶詰(1缶)も加えます。

イメージでは、もうちょっとビーツから赤い色が出て、赤紫色になる予定だったのですが・・・

様子を見てビーツの量を増やしても良いかもしれませんね。

 

ビーツに寿司用の調味酢を入れて作った簡単ピクルスでは、もう食べるのも戸惑うくらい鮮やかな赤紫色になりました。

まるでインクくらい・・・

もしかしたら、ボルシチでも、こういうピクルス状のビーツを仕上げに入れているかもしれません。

 

でも、まあ、日本的にはウケのいい色合いですよね。

いかにもトマト風味な色のボルシチ完成!

トッピングにサワーソースとディル(緑色のハーブ)

 

ちなみに、サワーソースもディルも初めて使う食材でした。

サワーソースは、ヨーグルトやマスカルポーネチーズみたいですけど、もっと酸味が控えめでした。

酸味というより、クリームでまろやかさを出すための食材、というかんじです。

 

ディルは、見た目通り、バジルやローズマリーに比べると全然控えめな香味で、優しい味がします。

生で食べても平気です。

ただ和風料理には向かない風味ではあるかな。

余ったディルは、スモークサーモンと玉ねぎたっぷりのマリネにたっぷり加えて食べました。

 

で。

出来あがったボルシチを家族で頂きました。

子供たちは、学校のボルシチと比べてどう思ったのか・・・母は気になりますが、

長女はすごく積極的に食べて、お代わりもしてくれました。

味は、野菜たっぷり煮込みトマト風といったかんじですが、サワークリームを加えることでクリーミー感・まろやかさが出て、一気にボルシチっぽくなります。

(一体どういうものがボルシチなのか自体知らないわけですが)

そして、ディルが異国情緒を醸し出してくれました。(笑)

 

余ったボルシチは、次の日の昼ご飯に(大人だけで)食べようと思ったのですが、長女にブーイングを受け、

晩御飯でもう一回一緒に食べることにしました。

 

ボルシチ作りで良かったこと。

それは、うちのある沢山のキャベツ(畑で作ってもらってます)の大量消費が出来ること。

半玉分のキャベツを使い切れるなんて!

そして、私の苦手なキャベツの煮込み臭が全くしないことに感激しました。

これなら、キャベツ一玉分もいけそうです。

白菜でもオーケーかな。(キャベツより白菜の方が沢山ありますので。)

豚肉ベースの白菜ボルシチ、というのもイケるかもしれません。

まあ調子に乗り過ぎると失敗の元ですが・・・

 

とりあえず、一度祇園のロシア料理の店に行って、本場の味を体感して来ようと思います。