京都大原紫葉工房便り

京都洛北・大原の里のしば漬屋から、毎日!情報発信。

橘児童公園。

2007-02-20 11:00:30 | 京都観光に役立つ?話
 蒸し返すようですが。
 日曜日の西陣散策の折。
 
 子供たちは、どうも公園に行くらしい、と期待していたようで・・・
 いつまでたっても公園にたどり着かないので、業を煮やしてきました。
 顔はふてくされ、足取りは重く。
 「おーかーあーさん!!!、こーおーえーんーはぁ?」とうっとうしい声で聞いてくる。
 お母さん、怒ってましたが。
 帰ってからの作業を円滑に進めるには、やはり、公園に行っておく方が賢明だと、日々の苦労から知っている・・・
 ので、駐車場まで戻って、公園に行くことに。

 都合よく、車を停めていた智恵光院のすぐねきに、公園があったので、そこに行くことにしました。
 (これが、後々、非常に運の良い場所に駐車していた、と気付くことになります。)

 「橘児童公園」
 何となく入った公園なのですが。
 あつらえがレトロだなあ・・・と感じていました。

 市内にしては、わりと広くて、遊具の揃った公園。
 サッカーや野球、テニスの練習(かなり真剣でした。)をしている親子連れ。
 何かのサークルか?、中高生くらいの集団が、ドッヂボールをして遊んでいます。



 今時珍しく、人で賑わっている公園。
 市内はどこもこうなのですか?

 子供たちは、大きな滑り台で遊んでいました。
 赤子はちょうどベビーカーで寝ていったので、私は公園の写真を撮ることに。
 この公園、なぜだかモデルがたくさん居ります。



 これは何だ?
 意味不明の物体。
 どうも、真ん中の甕のような所から、両側に向かって、水が流れ落ちる仕組みのようです。
 どこに取水設備があったのか分かりませんが、いずれにせよ、今はもう使われていないようです。
 つまりは、遺構というわけで。

 どうもレトロ臭いので、臭いを嗅ぎまわると・・・

 別に臭いがしていたわけではありませんが。
 トイレと、手洗い場。
 (強いて言えば、とても清潔でしたよ。)



 なんだかレトロ。
 現在の常識から行くと、甚だしく手間とお金のかかりそうなシロモノです。
 コンクリートでなく、石製ですし。

 恥ずかしいので、撮るのはやめておきましたが、男性トイレの壁にはイヌの絵飾りタイルがあったり、気遣い?の感じられるトイレでした。

 
 それから。
 画像を間違って消してしまい残念なのですが。
 いかにも古めかしい、「橘児童公園」と書かれた碑がありました。

 ふつふつと沸く疑問。
 「いったい、この公園、いつからあるんだ?」
 それは、自宅に帰ってからもさめやらず。

 ネット検索してみました。(ほんと便利な世の中ですねー。)
 
 出ました。

 一番頼りになりそうな
 「京都府造園協同組合」さんのホームページ。
       http://www.kyoto-zouen.or.jp/syousi/syousi.html

 ちなみに、府造園協・青年部さんは、若!が出向している伝統産業青年会の会員さんです。
 こちらの造園小史も、なかなかまとまった記述で面白いです。
 覗いてみてくださいねー。

 さて、橘児童公園について。
 造園小史から、抜粋させていただきます。(手を抜いてるなー。)

「大正に入り先程述べた東京市区改正条例の全国版である都市計画法が制定されて(同8年)都市公園設置の法的根拠が明確になるのであるが、都市公園の建設は世間の不景気と相俟って遅々として進まず、首都東京においてすら大正12年(1923年)の関東大震災が契機となってようやく本格的な緒についたのである。
 京都ではさらに遅れること約10年、昭和7年から15年にかけて京都市西京極運動公園、船岡山公園や二条児童公園・橘児童公園など各区に児童公園がつくり出された。」

 ということで。
 戦前、第二次大戦が始まる前に、作られたのですね。
 どーりで、古めかしい公園だと思いました。
 うちの両親とほぼ同い年です。(笑)

 しかし。
 こういう事業は、常に景気に左右されるようで・・・
 公園を見ると、その土地の勢いが分かるのかも知れませんね。

 今時のスタイリッシュな施設もいいですが、こういう味のある公園も好きですよー。
 それにしても、日曜だから、たまたまなのか、人で賑わっている公園、良いなーと思いました。




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