日々雑感

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現在の世相

2009年10月30日 | Weblog
現在の世相

鎌倉時代の昔から、我が国には武士道もののふのみち というものがあった。それは時代と世相を反映しながら、昭和20年の太平洋戦争終結まで
その時代時代に合わせて武士道の精神は受け継がれ、日本国民の体質までになっていた。例えば質素倹約も礼節を重んじることも、恥を知ることも国民一人一人が持っていた。つまり儒教精神やそこから派生した武士道精神などが道徳として国民の間に定着していた。

敗戦の惨めな思いと、アメリカからやってきた民主主義思想が相まって
4,5年の間は思想上の混乱も起きたが、昭和25年に勃発した朝鮮戦争のおかげで、経済は持ち直し、昭和30年代に入ると戦前の経済力をしのいでもはや戦後ではないというフレーズが時代をリードするかに見えた。

太平洋戦争が終わると、時を同じくして世界の冷戦がはじまった。アメリカを代表とする民主主義国家群と、ソ連を形成した社会主義・共産主義国家群との対立である。日本はその狭間にあって経済的には冷戦体制つまり55年体制が終わるまで高度成長を続けた。

2回に亘るオイルショックもうまく切り抜け、GNPは世界第2位になるまで経済的に発展して一時期目を見張るものがあったが、それは経済だけの話で、国民の精神は武士道から離れていった。そしてそれは節制のない自由 へと流れて、日本人の誇りも美風も破壊して現在に至っている。

そして現在何が一番問題なのか。それはモラルの破壊である。
想像すら出来ないような事件が毎日頻発していることをみれば今の世相がいかなるものか、よく分かる。

ではどうすれば日本の社会が良くなるのか。基本的には価値観の修正を試み、今後30年の教育体制を確箇たるものにしたらよいだろう。基本は現代に即した哲学的な次元にまで掘り下げた道徳(人間が生活していく上で絶対に守らなくてはならないもの)を、身につけるようにしつけることである。教育の一環として問答無用でしつけることである。

現状を見るに、保護者と教師  生徒と教師の間には教えるものと 教えられるものの間に上下の関係をはっきりした線をひくのがよい。ルール違反者は有無を言わさず集団再教育所へ入れて間違った性根をただせばよい。一定期間再教育をしてまっとうな人間を作るのがよい。勿論こういう考え方には問題も有ることを承知しての話だが、こういうことでもやらなければ 、現状は改まることはない。いま教師の質について論議されているが、余りにも現状現場を知らないものの机上の空論に 思えてならない。

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2 コメント

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幸福の基準 (ゆきひろ)
2009-10-31 11:50:19
誰でも幸福になりたい。
幸福の基準とは何か?
お金が当然その中に入ってくるだろう。お金があれば快適な生活ができる。美味しいものがいっぱい食べられる。それは間違いない。でも、便利な生活、快適な生活が幸福とイコールではない。人の心をお金で買うことは出来ない。お金があればその人に着いてくる人もいるだろうけど、それはその人の人間的魅力についていくのではなく、あくまでもその人のお金についていくのである。今は人間的な魅力をつけていくことが大切だと思う。そのような人には人は自然とついていく、集まっていくと思う。
高木善之さんの環境に関する講演会のDVDを見ました。便利、快適というのはその瞬間は良いけど、環境には非常に悪い影響を与えているらしい。便利さ、快適さの意味をもう一度考えるのも良いと思いました。
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どんなものでも両面ある (kc)
2009-11-03 05:58:15
快適なものでも、今一度それが快適だけでマイナス面を発生させていないかどうかチエックすることが大切だと思います。特に環境問題については。
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