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IOCのバッハ会長が「日本は幾多の困難を乗り越えてきたので、こんな難しい環境の中でも日本ならオリンピックを開催できる」的な発言をした時に、過去の困難と今回の困難の違いを科学的に検証もせずいい加減な発言をしおって、と憤ったけど、政治がアホやったからおこった困難が多かったのも確か、っていう意味では今回の困難との共通点もないことはないな、と思って苦笑したkebaです。
そして、幾多の困難といえば、と日本国憲法97条を思い出した。以下に引用。
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は過去幾多の試練に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
自民党が2012年に発表した憲法改正草案では、この条文を全文削除した。たしかに、努力の成果として人類が勝ち取ってきた基本的人権を謳うこの条項は、「先の戦争で負けた」から「アメリカに押し付けられた」ものだから「自分たちの手で憲法を作る」というロジックを真っ向から否定する条文。そりゃ削除もしたくなるよね、とわかりやすい。さすがにこっそり破棄したり改ざんできないから、公開したんだろうけど、アホ満載でツッコミどころがありすぎて、読み進むのがマジ大変だった記憶がある。
しかも、諸外国の良いところを取り込んで対策を打っておけば今頃日本のコロナはこんな状態じゃなかっただろうに、という思いと通ずるような、「先人・他人」の経験から学んでそれを生かす、ってのができないじみんと〜のお家芸的改憲案だ。人類がさまざまな政治体制を試行錯誤して苦労の末手にした権利を、国民を縛るのに不便だから剥奪しようってんだから。さすが自助・共助・公助、のじみんと〜だ。そこは首尾一貫してる(苦笑)。
証拠のお品、上が自民党の改正案、下が現行憲法、一番右に97条削除とある
基本的人権の尊重は、97条がいうには先人の努力の賜物であり、自分たち世代はそれを次世代に繋いでいくために託されている。自分は先人の努力には加わらず享受だけしておいて、預かったこの大切なものを未来の世代には残してあげないってひどいこと、あたしにはできないな。じみんと〜はそういうのが平気な人の集団のようだね、だからまあ今の日本の状況なわけだ、と妙に納得した今年の憲法記念日である。
一番怒ってた時の記事を以下に貼っつけておこ〜っと。
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