小数意見でしょうが・・・

金メダルを確実視されていた女子スキージャンプの高梨沙羅選手が、表彰台を逃した。今季表彰台に立たなかったのはこれが初めてだという。本人のショックはどれだけだろう。そりゃ、あたしだって取らせてあげたかった、ってか、彼女の金メダルは確実だと疑っていなかった。

この結果、ひねくれ者のあたしは、神様の仕業じゃないかと思っている。

若くして成功し周囲の対応・態度が変わったりその達成感で、その後の人生で大成しなかった人は多いものだ。中学生のときに金メダリストになったあるスイマーは、その後たいした記録も残さず競技人生を終えた。それでもその種目はオリンピックでは不動の種目、日本国内でも競技人口が多い種目だから、すぐに彼女クラスの選手は育つ。日本にスイミングスクールがどれだけあるか知らないし、学校の水泳部がどれだけあるか知らないけど、とにかく女子ジャンプのそれよりも圧倒的に多いことだけは明らか。

高梨選手が「先輩達のおかげ」とことあるごとに口にするのには、理由があるわけだ。そんな絶滅危惧種の日本の女子ジャンプに現れた救世主、そしてこの競技のこれからを背負って立つ選手であり、世界でも追われる立場にある彼女が、「順当」に金メダルを手にし、モチベーションが持てなくなってしまったら、いったい日本の女子ジャンプはこれからどうなってしまうのか？神様は心配で（ってか、日本人が熱しやすく冷めやすく、熱してるときの狂乱ぶりについてよくご存知だからといったほうが正しいか？）、とても彼女に金メダルを取らせる勇気がなかったんだと思う。

水曜日に飲みながら夕食をとりつつそんな話しをしてたら、主人が「いや～、おれもそういう気がしてたんだ」。やっぱあたしたち、ひねくれ者夫婦なんだね～。

いままであれだけ頑張ったんだから、自分の競技が終わっても他の競技の選手を応援したり観戦して、オリンピックを楽しんで、開会式には出なかったから閉会式には出席して、リフレッシュして帰ってきてほしいなと思う。４年後は今よりもライバルが増えてライバルとの差が縮まってるだろうから、今回よりも大変な試合になるだろう。それを勝ち抜いて金メダリストになってほしいな～。頑張れ～