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血液検査の詳細結果が出るので主治医の話を聞こうと、診察時間終了直後にアニホスに電話した。主治医は執刀中だったので、終了してから電話を下さるということになった。
しばらくしてかかってきた電話で小一時間いろいろと話をした。今回のことが落ち着いたら次のステップを考えねばならないので、備忘録としてエントリーする。
結果からいうと、今回のマロの症状は膀胱炎であるという診断になった。つまり、結石ではないので、尿路を拡張(または短縮)する手術は直接の解決策とはならない。それどころか、尿路拡張によって細菌感染リスクが拡大し、膀胱炎再発のリスクも高まる。
主治医は私と話しながらカルテをチェックしていたのか、去年4月にアニホスに連れて行く前から膀胱炎らしき症状を示していたことを指摘。マロの場合は問題は膀胱炎であろう、尿路拡大手術はあくまでも尿路結石の再発防止策なので、飼い主がそのライフスタイルから「マロの急変に気付かない可能性」が心配なのであれば、その解決策にはなりうるから、選択肢として全く排除すべきとは考えていない。が、膀胱炎の治療ではないし再発予防策でもないと指摘。
マロの場合尿のpHは6.5と、本来ストラバイトが問題を起こすような値ではない。にもかかわらず尿にはストラバイト結晶が存在し、さらに膀胱には細菌が存在し、尿には血液成分が検出(ストラバイトが膀胱の内壁を傷つけている)された。
治療食が奏効しておりpHがコントロールされているにもかかわらず、ストラバイトが問題になるマロのような場合の理由は、尿の濃度が高いことが考えられる。これまで以上に水分補給への配慮が必要。また、膀胱炎は細菌感染(その経路は、マロがシンボルを舐めることで口中の雑菌が膀胱に達するというルート)によって発症するので、マロが尿路・シンボルに違和感を感じないようにしてやることが予防策となる。くわえて、トイレの砂の交換のとき少しでも尿の量に変化が認められるようであれば、通院するといった対応が大事に至る前の処置を可能にする。
今後も特に鰹節のようなpHをアルカリ化する食材を避け、療法食プラスさらなる水分補給策で、尿濃度を下げる努力が必要。また、1年に一度より高めの頻度での尿検査を推奨。
また、現在膀胱炎を発症しているにもかかわらず抗生剤を途中で休薬したので、膀胱内の炎症・細菌の存在は継続しており、マロは違和感・不快感を感じている可能性があるので、シンボルを舐める頻度が高まる可能性大。次善策として処方された2剤のうち消炎・止血剤のトラサミンだけでも処方量を消費することが望ましい。ただしトラサミン再投与でマロが食欲不振を再発するようであれば、無理せず投与中止すること。そして、尿路拡張手術を行う・行わないとは別に、現在膀胱内に存在する細菌を「たたいておく」必要があるので、今週または来週、マロが安定したことを確認した後で、一日一回処方の別の抗生剤を投与することが望ましい。
これからすること
1 トラサミンの投与再開
2 別の抗生剤の購入・投与・様子見(その前に滝野川クリニックで処方された抗生剤がなんだったか調べておく必要あり=奏効しなかったことがわかっているので)。何種類も薬を変えて耐性ができないよう要注意。
3 ごはんに注意
4 定期的に尿検査
5 結石を再発するようなら、手術のことを現実味のある選択肢として検討する
主治医の先生はとても丁寧に、私の質問に答えてくださった。要は尿道拡張手術自体を否定するものではなく、万能薬ではなく長所短所ある治療法であることを理解したうえで判断して欲しいということだった。やみくもに「切りましょう」といわれるのではなく、今までのマロの既往や神経質な猫であることを知っていて、その上でのアドバイスだっただけに有難かった。
多分どの猫にも当てはまるであろうことをいくつか。。。
猫は見栄っ張りなので、飼い主の前では健康そうに振舞う。だから調子悪そうなときは本当に悪い、ってゆ~か、かなり悪い。
衛生を考えるとトイレの砂は大幅に変えたほうが良いのだけど、あまり毎回変えすぎて自分の匂いがしなくなると、猫は安心して自分のトイレで用が足せなくなる。
猫は鼻と目の間にヘルペスを持っていることが多く、涙目や赤い目やにが出る=バランスが崩れているということなので、なにかの兆候と思うべし。
マロはお風呂のお湯を飲むのが大好き(シモベの入浴につきあってお風呂の蓋の上でくつろぎ、湯船に前足を浸してその足を舐める、または直接湯船からペロペロお湯を飲む)。お風呂の湯には雑菌が沢山いるのだけど、それが直接膀胱炎の原因になることは希。とはいえ、お風呂のお湯よりもきれいな洗面器に蛇口からのお湯を入れてあげましょう。
心配事は全てシモベに任せたマロさん、猫団子つくってケバさんとぐ~すか。ぐっすりお休み
しばらくしてかかってきた電話で小一時間いろいろと話をした。今回のことが落ち着いたら次のステップを考えねばならないので、備忘録としてエントリーする。
結果からいうと、今回のマロの症状は膀胱炎であるという診断になった。つまり、結石ではないので、尿路を拡張(または短縮)する手術は直接の解決策とはならない。それどころか、尿路拡張によって細菌感染リスクが拡大し、膀胱炎再発のリスクも高まる。
主治医は私と話しながらカルテをチェックしていたのか、去年4月にアニホスに連れて行く前から膀胱炎らしき症状を示していたことを指摘。マロの場合は問題は膀胱炎であろう、尿路拡大手術はあくまでも尿路結石の再発防止策なので、飼い主がそのライフスタイルから「マロの急変に気付かない可能性」が心配なのであれば、その解決策にはなりうるから、選択肢として全く排除すべきとは考えていない。が、膀胱炎の治療ではないし再発予防策でもないと指摘。
マロの場合尿のpHは6.5と、本来ストラバイトが問題を起こすような値ではない。にもかかわらず尿にはストラバイト結晶が存在し、さらに膀胱には細菌が存在し、尿には血液成分が検出(ストラバイトが膀胱の内壁を傷つけている)された。
治療食が奏効しておりpHがコントロールされているにもかかわらず、ストラバイトが問題になるマロのような場合の理由は、尿の濃度が高いことが考えられる。これまで以上に水分補給への配慮が必要。また、膀胱炎は細菌感染(その経路は、マロがシンボルを舐めることで口中の雑菌が膀胱に達するというルート)によって発症するので、マロが尿路・シンボルに違和感を感じないようにしてやることが予防策となる。くわえて、トイレの砂の交換のとき少しでも尿の量に変化が認められるようであれば、通院するといった対応が大事に至る前の処置を可能にする。
今後も特に鰹節のようなpHをアルカリ化する食材を避け、療法食プラスさらなる水分補給策で、尿濃度を下げる努力が必要。また、1年に一度より高めの頻度での尿検査を推奨。
また、現在膀胱炎を発症しているにもかかわらず抗生剤を途中で休薬したので、膀胱内の炎症・細菌の存在は継続しており、マロは違和感・不快感を感じている可能性があるので、シンボルを舐める頻度が高まる可能性大。次善策として処方された2剤のうち消炎・止血剤のトラサミンだけでも処方量を消費することが望ましい。ただしトラサミン再投与でマロが食欲不振を再発するようであれば、無理せず投与中止すること。そして、尿路拡張手術を行う・行わないとは別に、現在膀胱内に存在する細菌を「たたいておく」必要があるので、今週または来週、マロが安定したことを確認した後で、一日一回処方の別の抗生剤を投与することが望ましい。
これからすること
1 トラサミンの投与再開
2 別の抗生剤の購入・投与・様子見(その前に滝野川クリニックで処方された抗生剤がなんだったか調べておく必要あり=奏効しなかったことがわかっているので)。何種類も薬を変えて耐性ができないよう要注意。
3 ごはんに注意
4 定期的に尿検査
5 結石を再発するようなら、手術のことを現実味のある選択肢として検討する
主治医の先生はとても丁寧に、私の質問に答えてくださった。要は尿道拡張手術自体を否定するものではなく、万能薬ではなく長所短所ある治療法であることを理解したうえで判断して欲しいということだった。やみくもに「切りましょう」といわれるのではなく、今までのマロの既往や神経質な猫であることを知っていて、その上でのアドバイスだっただけに有難かった。
多分どの猫にも当てはまるであろうことをいくつか。。。
猫は見栄っ張りなので、飼い主の前では健康そうに振舞う。だから調子悪そうなときは本当に悪い、ってゆ~か、かなり悪い。
衛生を考えるとトイレの砂は大幅に変えたほうが良いのだけど、あまり毎回変えすぎて自分の匂いがしなくなると、猫は安心して自分のトイレで用が足せなくなる。
猫は鼻と目の間にヘルペスを持っていることが多く、涙目や赤い目やにが出る=バランスが崩れているということなので、なにかの兆候と思うべし。
マロはお風呂のお湯を飲むのが大好き(シモベの入浴につきあってお風呂の蓋の上でくつろぎ、湯船に前足を浸してその足を舐める、または直接湯船からペロペロお湯を飲む)。お風呂の湯には雑菌が沢山いるのだけど、それが直接膀胱炎の原因になることは希。とはいえ、お風呂のお湯よりもきれいな洗面器に蛇口からのお湯を入れてあげましょう。
心配事は全てシモベに任せたマロさん、猫団子つくってケバさんとぐ~すか。ぐっすりお休み
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なんという主治医の丁寧な説明と、それを納得し忠実に文章化されているkebaさんに敬服。
その場で聞いているような臨場感があり、よく状況が解りました。
細菌が増殖しないように気をつければ、尿路拡張手術はしなくて良かったのですね。
リンはシンボルの周りの毛はカットして時折ガーゼで拭くように言われています。これも細菌に感染しない為でしょう。
マロさんの回復を願ってます。
本当に~~。
わかりやすくて私の頭にもすんなり入ってきました。
>心配事は全てシモベに任せたマロさん
ホッとして、ケバさんと丸まってる姿が可愛いですね。
どうぞ、お大事に
私が自分のメモ用にと書きなぐったために、誤解を招いてしまったみたいです。
>細菌が増殖しないように気をつければ、尿路拡張手術はしなくて良かったのですね。
は誤解です。
尿路結石で排尿ができなくなる猫ちゃんにとっては、尿路拡張手術は間違いなく解決策なんです!しかもそういう猫ちゃんって結構沢山いるんです。
ただ、うちのマロの今回の排尿困難ぶりは、尿路に石はあったけど詰まってはいなかった。でも「おしっこ出にくい・残尿感がある」とトイレに頻繁に行くようになったので病院につれていきましたが、膀胱は空っぽで雑菌がいた。明らかに膀胱炎でした。去年4月も尿路閉塞にいたる過程が膀胱炎の悪化ではないかと主治医が疑っているので、マロは結石組ではなく膀胱炎組。
で、膀胱炎の猫にとっては尿路拡張手術は直接の治療ではない、だから今回はすこし慎重に様子を見ましょう、ということになったわけです。
リンちゃんの場合がどちらに当てはまるか分からないし、ましてやあたしは獣医ではないので断定的なことはいえません。
でも、リンちゃんのドクターが、リンちゃんの既往歴・そのときの症状・処置の緊急性・解剖学的所見・年齢など総合的に判断されて、治療戦略をおつくりになったと思うし、
全身麻酔をしての手術は命をリスクにさらすことなので、先生が気軽にそんな重大な手術をされたとは思えません。
なので、「気をつけてあげられれば、不要だった」という「あれか、これか、どっちかひとつ」という問題ではく、手術も・気をつけることも、両方が必要な状態だった中での選択だったと思います。
いうなれば、リンちゃんは刑務所でのお勤めを終えて(ごめん~~)仮釈放中の身、マロは証拠不十分なので監視つきで保釈中、証拠が揃えばムショ暮らしの身です。
4月に入院したときも、いろいろと電話でやりとりしましたし、今回も小一時間話をしていただけたので、安心できました。
ペットのケア=飼い主の心のケア、というポリシーが感じられる対応で、信頼できる医療チームです。そんな病院にめぐり合えて、我が家の猫らはラッキーだったし、あたしたちシモベにとっても有難いことだと思ってます。
しかし・・・
マロは錠剤を飲んだふりすることを覚えちゃいました。中途半端に賢いのも考え物です
はマロさんの事を言ったつもりでしたが、私の言葉足らずでした。ゴメンなさい。そしてご配慮ありがとうございます。
リンはあの手術で命が助かったし、今回も異常なしとの診断を受けたので良かったと思っています。
>リンちゃんは刑務所でのお勤めを終えて・・・・・
本当に上手い例えですね~。もう感心を通り越して感嘆してしまします。
マロさんに「コソッと錠剤を出したりしたらムショ行きになりますよ」って伝えて下さいな。
とんだ勘違いシリーズですねぇ、すみませんです
>マロさんに「コソッと錠剤を出したりしたらムショ行きになりますよ」って伝えて下さいな。
うひひ、そういって脅しておきます