昨晩帰宅した直後、父から電話がかかってきた。「7時半のNHK(クローズアップ現代かな?)を観て、自分たちが二人揃ってここに入れていることが、いかに恵まれていることかよ~く分かった。こないだは変なことを言ってすまなかった」とのこと。電話の向こうで母の「ず~っとここにいるからね~」という声がする。
父の話はあたしもその番組を見たというベースで進んだ。「今帰ってきたばかりで見てない」とは言えず(苦笑)、相槌を打ちながら聞いたところによると、施設に入れない老人があふれていて、一人で両親の介護をせねばならない50代の男性がテレビで紹介されてたが、それはそれは大変そうだった。来年介護保険制度の見直しがあるので、要支援しか取れていない自分は一度出たら二度と施設には入れないだろう。すでに入居していれば、制度改正後も要支援は出て行けということにはならないと思うけど不安は不安だ。ということらしい。その上で、自分たちが夫婦で今の施設に入れていることが、どれだけ幸運なことかを身にしみて感じた、そうである。
あたしが、「しっかりした年金制度のある会社にいて、一生懸命働いて蓄財も励んだからよね。80歳過ぎて子供から一切支援を受けないで、夫婦の分の入居費用をまかなえるなんて、すごいことだと思う」と伝えると「そんなふうに言ってくれるなんて嬉しいよ」。なんでも就職先選びの時に祖父から「恩給制度のしっかりした会社に就職せよ」とだけ言われたらしく、「おじいちゃんに感謝せねばなるまい」だって。とにかくあたしをパニックに陥れたあの会話からは想像できない、覚悟のほどを感じる穏やかさ。実は施設に入ってることを、完全に納得してなかったんだな、と罪悪感も感じたけど。
とるものもとりあえず義妹に「朗報」と題して状況を伝えたら、「ありがとうNHKって感じです、家族が色々いうより説得力があったかも、ですね」と返事が返ってきた。お互いすぐにドタバタしなかったことを「それも良かったかもしれませんね」と褒め称えあう我田引水も忘れずに(苦笑)。それにしてもテレビ番組の威力、恐るべしである。
そういえば、こないだのフィギュアスケート。羽生選手のアクシデントの後「羽生選手は滑るべきではありません」と松岡修造さんはリンク脇で断言した。羽生選手が滑りそうだ・滑り終えたら「アスリートだと感動した」とトーンが変わった、放送席でのアナウンサーと佐野実さんのトーンは「男だ」とか「伝説になる」とかいうものだったので、それに合わせたのかもしれない。番組全体のトーンと同じく、帰国後のニュースでも批判的なことは聞かない。が、やっぱりあたしは松岡さんの最初の一言が「正解」だったと思う。もしも脳震盪だったら選手生命を脅かすのみならず、一生苦しむことになる。あんな暗いリンク脇でちゃんとした診断ができたのか不明だ。帰国後の検査で異常無しと診断されたのは不幸中の幸いだが、正しい声が興行にかき消された感のあるあの中継に、テレビの怖さと威力を感じた。
写真はそのテレビ番組の威力よりは劣るけど、頑張っていい仕事をしてくれた、ほぼ抜け殻に近い状態の大根様。おかげで「声が出ない人」から「しゃがれ声の人」に昇格(?)っす。
父の話はあたしもその番組を見たというベースで進んだ。「今帰ってきたばかりで見てない」とは言えず(苦笑)、相槌を打ちながら聞いたところによると、施設に入れない老人があふれていて、一人で両親の介護をせねばならない50代の男性がテレビで紹介されてたが、それはそれは大変そうだった。来年介護保険制度の見直しがあるので、要支援しか取れていない自分は一度出たら二度と施設には入れないだろう。すでに入居していれば、制度改正後も要支援は出て行けということにはならないと思うけど不安は不安だ。ということらしい。その上で、自分たちが夫婦で今の施設に入れていることが、どれだけ幸運なことかを身にしみて感じた、そうである。
あたしが、「しっかりした年金制度のある会社にいて、一生懸命働いて蓄財も励んだからよね。80歳過ぎて子供から一切支援を受けないで、夫婦の分の入居費用をまかなえるなんて、すごいことだと思う」と伝えると「そんなふうに言ってくれるなんて嬉しいよ」。なんでも就職先選びの時に祖父から「恩給制度のしっかりした会社に就職せよ」とだけ言われたらしく、「おじいちゃんに感謝せねばなるまい」だって。とにかくあたしをパニックに陥れたあの会話からは想像できない、覚悟のほどを感じる穏やかさ。実は施設に入ってることを、完全に納得してなかったんだな、と罪悪感も感じたけど。
とるものもとりあえず義妹に「朗報」と題して状況を伝えたら、「ありがとうNHKって感じです、家族が色々いうより説得力があったかも、ですね」と返事が返ってきた。お互いすぐにドタバタしなかったことを「それも良かったかもしれませんね」と褒め称えあう我田引水も忘れずに(苦笑)。それにしてもテレビ番組の威力、恐るべしである。
そういえば、こないだのフィギュアスケート。羽生選手のアクシデントの後「羽生選手は滑るべきではありません」と松岡修造さんはリンク脇で断言した。羽生選手が滑りそうだ・滑り終えたら「アスリートだと感動した」とトーンが変わった、放送席でのアナウンサーと佐野実さんのトーンは「男だ」とか「伝説になる」とかいうものだったので、それに合わせたのかもしれない。番組全体のトーンと同じく、帰国後のニュースでも批判的なことは聞かない。が、やっぱりあたしは松岡さんの最初の一言が「正解」だったと思う。もしも脳震盪だったら選手生命を脅かすのみならず、一生苦しむことになる。あんな暗いリンク脇でちゃんとした診断ができたのか不明だ。帰国後の検査で異常無しと診断されたのは不幸中の幸いだが、正しい声が興行にかき消された感のあるあの中継に、テレビの怖さと威力を感じた。
写真はそのテレビ番組の威力よりは劣るけど、頑張っていい仕事をしてくれた、ほぼ抜け殻に近い状態の大根様。おかげで「声が出ない人」から「しゃがれ声の人」に昇格(?)っす。
もう年寄りを二人かかえる私としては 先を見せられているようで
身につまされました。
しかし うちも 両親ともに 厚生年金を積んでくれていることに 感謝です。
施設も デイに通っているところで きっと受け入れてくれると思います。
あの番組をみながら kebaさんの風邪が長引いているのは
きっと ご両親のことが いつも頭に気がかりとしてあって 体力を
おとされていらっしゃるんだろうな なんて おもっていました。
ご両親が いいタイミングにあの番組をみていらっしゃってすぐに電話くださったのは
「神よ 仏よ!」です。
ごきょうだいと意見が一致していることも さいわいです。
そうですか、身につまされるような番組だったんですね、
あたしは見られなくてラッキーだったかも。。。
それも含めて神も仏もあるものだ、と思います。
戦後の復興と高度経済成長を支えた世代なのに
どうして年をとるとこんなにぞんざいに扱われるのか、と
国の無策と政治の冷たさを実感する高齢者制度です。
見ていますがこれは見抜かりました。再放送を見ます。
以前父上が家へ帰りたいご意向で 1ヵ月の猶予をもらい
帰る話も検討しているとのことでしたね。
父上も母上も施設でこれからも暮らすことを 押し付けでなく
希望されて良かったです。今は親の年金を当てにして
暮らす 職なしの子がいる始末でお金のかかる施設へは
入れず 家で粗末な扱いに耐えている親もいる現状とか。
老人県高知は施設へ入りたくとも今現在は何年かの
待機が要り
待つうちに亡くなった話を聞きます。母は幸い良い施設に
恵まれ本人も快適に過ごしていますが これも父の
遺族年金があるからの幸せで 本人が掛けていた
わずかな国民年金では支払えない額です。
これからの老後はとにかくお金が必要で お金があっても
あと10-15年したら団塊の世代は入る施設が足りません。
良かったですね ご両親のこと そして蜂蜜大根が
力を発揮しましたね。
見ましたよ。多重介護と言う大変さをこなして
おりました。あの優しさは、どこから来るのか?
私は、父一人を四苦八苦しましたからね。
今思えば...79歳まで一人で暮らし、援助も受けずに
介護生活も1年半程と短く、ありがたかったのかも
と思う日々です。
これからの自分の老後を想像しました。
長生きは、苦しいかも。人間の心模様が、もろに
見えるのですから。
お父さん、お母さんも納得してくれて良かった
ですね。少しほっとしますよね。
納得です
特に80歳代にとってのNHKは、絶対。
母なんかも「ためしてガッテン」信者です
何より良かったのは、言いにくい事を、言わずに済んだことが、ありがたいですね
お父様から納得してくださったのですもの
私の老後も厳しいことでしょうが、
今は、親のことが大事
自分の事は、そのうち何とかなるだろう~~♪よ
姑も義父の恩給とケチして貯めたお金で賄えますので、
何も心配せず、長生きを願えます
一方、今の若い人の事を考えると可哀想です
私も見逃しましたが、長寿社会ともてはやされても
負の面も大きいのですよね。
私達を支えてくれるであろう、今の若者のことも問題山積です。
本心は支えたくないかもしれません。もうこうなると国頼みです。
羽生選手、私も欠場すべきだと思いました。本人の強い希望、と聞きましたがもし悪い結果が出てもだれも責任は取ってくれません。
誰かに言われたからではなく、自分で決めるって大事ですよね。
タイミングって本当に大事だし、神様の思し召しなの?って思える事も多々あります。
お父様の判断力が的確だった事に感激しました。
ちゃんと、お母様も納得なさっている事も嬉しかったです。
誰が何と言おうと(たとえNHKでも)『自分は違う、だって自分はこうしたいのだから~~』と、言い続けたのがうちの母でした。(認知が入ると判断力は本能の赴くままになるんだと痛感)
【大事な判断は元気なうちに納得して】がご本人にもご家族にも一番だと母や夫の両親を見ていて痛感しています。
大根さん、良い仕事をしてくれましたね。
見た目は干し大根のようになっていますがきっと味が抜けていて使い道は無いですよね~~。
父の精神的なもやもやも、ある程度軽くなるでしょうから。
だけど、それも、子供達に介護で迷惑をかけないため、
というのだったら悲しいですけど。。。
蜂蜜大根、頑張ってくれました
今日は1日仕事でかなりしゃべりましたが、声がまだ出ます(苦笑)
が、あたしは甘い飲み物が比較的苦手なので
ちょっと違うグッズを購入しました~
思いっきり働けるように、十分な施設収容力があれば
両親を入居させて自分はバリバリ働けて納税も消費もするだろうし
施設が増えれば雇用も創出される、外国人だって来て貰えばいい。
なんとかして、「年をとること」=「迷惑をかけて周りに負担だと申し訳ない」
っていう方程式が壊れないものか、と思います。
ってか、そういうのを考えるのが政治家だろう、とも思います。
うちなんか、日頃歌謡番組なんて見ないのに
大晦日はなぜだか紅白歌合戦(苦笑)。
そうなんです、この先もっと「言いにくいこと」は発生しますからね
今はまだこのカードを切るタイミングじゃないっていうか。。。
でも、子供のいない我が家は、その「言いにくいこと」を言ってくれる相手もいないんだな~って
自分の老後が不安になる今日この頃です。