kebaneco日記

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読書

2005年08月26日 | 旅行記&その他
昨日は台風のおかげで時間が出来たので、美容院に行った。

いつもは、置いてある雑誌を読む。でも今回は、去年の暮れに半分読んで以来挫折していた、岸宣仁の「ゲノム敗北」を読み終えるべく、持参。

この本は、仕事でゲノム関係の資料を読みまくっている頃に、時間調整のためにふらっと入った本屋さんで見つけた。「日本人に独創性がないのではなく、日本という国に独創性の芽を摘んでしまう風土がある」という帯に書いてあった文言につられて買った。

少なくともアメリカより5年は先に走っていたであろう、日本のDNA解読技術と構想を、当時の官僚・学者の先見性のなさと縄張り意識と横並び意識とその他もろもろの「日本的なるもの」が、いかにして潰してしまったかが、膨大な取材に裏打ちされる形でつぶさに記されている。その結果、国際ヒトゲノム計画での日本の貢献度はたったの6%におわってしまい、いまや後ろを振り返るとポストゲノムでは中国がヒタヒタと詰め寄ってきている、という、読後感が妙にひんやりする本。

本当は夏休み中に読みたい本は、他にもあったんだけどな~。適度に忙しくないと、時間の有効活用を考えない私は、なまけものなのよ~ん。

それにしても、マロは、新聞がすきなのか、新聞を読んでいる飼い主を邪魔するのがすきなのか・・・

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