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この秋で議員生活を終えるナンシー・ペロシ下院議長。もともと対中強硬派なんだけど、最後にすごいことをやらかして政界を去っていく。
火遊びすると自らも焼けちゃうぞとか、色々と恫喝してみた中国も、訪台を止められなかったので「今日はこの程度にしといてやるぜ」的台湾を海上封鎖する軍事演習をやるらしい。長老たちが「ねぇねぇ、もうそろそろ交代したほうがいんじゃない?」という雰囲気になりそうだった中国の政界、この秋の第20回党大会で異例の3期目を目指す習近平主席にとっては「周辺有事の際にはこれだけのことができるボクちんが国家主席じゃないとダメっしょ」を示せるいい機会になった、という穿った見方もある。
習近平主席とバイデン大統領は7月末に5回目の電話会談を行なっている(同盟国である日本との会談回数とどっちが多いのかなぁ?)。記事になっているやりとりは、記者が入れる冒頭部分のあたりさわりのないやりとりと、「こういう言い方で会談の成果を記者発表しましょう」と会談中に両者が合意した内容(これすら会談が始まる前にドラフトができてたりする)だけなので、見えてない部分でどういうやり取りが交わされたのかは不明。中国はアメリカの最大の債権国でもあるし、これって表でやってることと裏でやってることが全然違ってるって可能性だってゼロじゃない。
額面通り台湾問題で中国を怒らせて政界を去るだけなのか、習近平の3期目就任に向けたバイデン大統領の「塩」を届けに行ったのか、いずれにしても排他的経済水域に張り出して中国に軍事演習されることになった日本って、とんだとばっちり。こういうのって、首相がちゃんとした声明を出すべきだし、出しても中国やアメリカを怒らせないだけの根回しのできる外交関係を構築してないとなんだけどなぁ。
それにしても、2日遅く台北入りし、翌3日には立法院や総統府を訪問、夕方次の訪問地の韓国へ、そのあとついでに今晩日本にも。82歳お元気である。が、その元気、もうちょっと別の使い方をしてくれてもよかったんじゃないのかなぁ?っていう気がするのは、台湾と中国の関係がざわざわすると日本にも大きな影響があるからである。どうせ騒ぎを起こすならそっちの裏庭(=ラテンアメリカなど)でやっていただければよかったのに。。。
アメリカは結構、昔から要らん挑発しますね。
排他的経済水域に4発も打ち込まれるこっちのこともちょっとは考えてほしいです