kebaneco日記

日々の出来事、考えたこと、行った場所、見たもの、なんかを記録してます

説明責任

2009年03月31日 | 折々の話題
ここ数日気になっていることをまとめてみた。

まず、小宮山議員が27日の民主党代議士会で(小沢代表に対する)「国民の声を真摯に聞いて欲しい」発言したことについて。じゃぁ自分に投じてくれた有権者の票を無視して鞍替えしたあんたは、一体なんなのさ?!と思うておりまする、あたし。

小宮山議員に関しては少なからずかかわりがあるので、ここでちょいと書くと・・・。1999年に、大学(というか彼女が出たのはうちの大学の前身)の大先輩の赤松良子元文部大臣が女性を政治に送り込もうと女性候補を支援するための募金ネットワーク団体WINWINを作った。仕事の大先輩からも「もしもこういうことに興味があったら」と情報を貰った。あたしはノンポリだし、そもそも女性の敵は女性だってことはよくあることなので、女性議員が増えることこそが女性にとって暮らしやすい社会への近道とは思えず、数だけでいえば男性議員で女性に理解のある議員を増やしたほうが早道では?などとしばらく無反応でいた。

でも、その後その先輩からその団体での活動の話を聞いたりしているうちに、年会費1万円ならいいかも?と思うに至り、2001年ごろ参加した。それ以降候補者が有権者に配るプロフィールやその他資料なども、資金提供候補者が出るたびに送られてくるようになった。政治に資金を出すっていうことはこういうことなんだと思って、ある意味おもしろかった。自分の生活とは全く関係ない選挙区の候補者の資料なども届いて、不思議な気がしたことも確か。

支援候補者選定にはきちんとしたルールがあり、選定委員(だったっけな?)が候補者と面接しているという話も聞いた。組織としてはきっちりしていた。ちなみに赤松さんはワシントンDCに本拠を置く、民主党支持の非営利女性候補者支援資金集め団体エミリーズ・リストを参考にWINWINを作ろうと思い立ったのだった。そして発起人や賛同者を集めて立ち上げた。このエミリーズ・リスト(EMILY'S LIST)という団体の名前は、Early Money is Like Yeast の頭文字からきていて、イースト菌でパンが膨らむように、早期から選挙資金を提供することで一人でも多くの女性候補が選挙に勝ち残れるように支援しましょうという思いが込められている。

で、小宮山議員が2003年5月の補欠選挙で衆議院に鞍替えするに当たり、WINWINが資金支援をするという決定をした。WINWINとしては小宮山議員が参議院に立候補したときには資金提供していないものの、そのときに彼女に清き一票を投じた有権者があっての「いま」。それなのに鞍替えのために任期途中で捨てて選挙に出るのを支援する。前回支援していなかったから直接は関係ないし、資金提供基準には抵触しないけれど、そうだとわかっていて資金提供するのは、私は良いことだとは思わないし納得できないということを仕事の先輩に伝えた。

ちなみにその後小宮山議員は当選し、WINWINに資金提供の感謝のメッセージを寄せたものの、なぜ鞍替えしたのか?などについて会員に対して書面その他による説明はなかったと記憶している。党内の戦略として必要だったからとか、一言言ってくれれば納得できたかもしれないと思う。いずれにせよ、資金提供を仰ぐなら「あなたの資金を踏みつけにしません」という説明と透明性に対するコミットメントはしてしかるべきだと思う。なので、あたしはその翌年にWINWINを辞めた。WINWIN自体には今でも親近感持ってるけど。

まぁ、とにかく、そういう「過去」がある人が、カメラの回っているところでだけ優等生的発言をするのってどうなのよ?って思ってる、極めて個人的な意見ですけど。

とはいえ、小沢代表には多額の政治資金をどう使ってきたのか、このさいエクセルのパイチャートにでもして(笑)説明していただきたいものだと思っている。作り方わかんなかったら、keba、教えてあげますから~~(爆)

二つ目は週末行われた世論調査の結果について。日本経済新聞社とテレビ東京が27―29日に共同で実施した世論調査で、小沢代表は「辞任すべきだ」が64%で「続投は妥当だ」の22%を大きく上回ったと伝えている。同じ調査では、麻生内閣の支持率は25%で、不支持率は67%だったらしい。

辞任すべきを不支持率、続投妥当を支持率とすれば、ほぼ拮抗しているのであって、メディアがこぞって小沢代表が辞任すべきだとか、民主党内の小沢代表に距離を置く人ばかりに取材して党内が分裂しているような雰囲気をかもし出すのってどうよ?なぜそういう一方的な報道ばかりが目立つのか、メディアも説明責任を果たして欲しい。

まぁ、記者クラブ制度などある国ですから(そういえばこないだの小沢代表の代議士会への説明の場には記者クラブに加盟できないフリーの雑誌記者なども入れたそうで、情報開示への努力という意味では自民より民主に軍配が上がると、朝生で言っていた)、新聞・テレビなど伝統的媒体は大本営発表垂れ流しだと思って聞いてないとやっていけない。だけど、かのヒットラーも「嘘も百回言えば事実になる」というヨーゼフ・ベルスのプロパガンダ理論を活用していたことは有名。これだけある色に染まったニュースをどのチャンネルでも日々流していると、選挙までの間に国民の脳がみぃ~んな同じ色に染色されてしまわないとも限らず、恐ろしいものを感じる。

そして最後、三つ目は森田健作新千葉県知事。はっきり言って、石原都知事を再選させてしまった時には都民であることを恥ずかしいと思ったけど、千葉県民がこの方に圧勝を許したことで、まだ都民のほうがいいかな~と思ってしまった(苦笑)。

それにしてもおいくつなんでしょうか?この方?よそんちの首長の選挙なので全くフォローしておらず、どれだけひどい状態なのか全く知らなかったせいもあるけど、記者会見を聞いてひっくり返りそうに驚いた。羽田空港と成田空港を結ぶリニアモーターカーなどのマニフェストの実現可能性を問われて「恋愛するときにフラれることを考えないだろ。夢と希望を持たなきゃ」とお答えになったらしい。まさに、これこそ、箱物行政推進にうってつけのコンセプトじゃぁありませんか。さすが隠れ自民党!

そして現在も森田新知事が自民党東京都衆院選挙区第2支部の代表を務め、その支部が2007年に約1850万円の企業・団体献金を受け、同支部が森田氏の後援会に1160万円を寄付していたことを指摘されると、近く同支部を解散すると表明し、無所属で出ると決めたときに支部の活動は停止したと眉間にしわを寄せて釈明したらしい。そしてさらに「支部が資金集めをしたことは?」と追及されると「してないって!」とブチギレてしまったのだそうだ。自民党であることが自分の選挙活動にとって向かい風だってことは判断できるのに、それについて説明を求められたらどうしよう?って考えられなかったのかな?そういうのって説明責任以前の問題か?こういう人に圧勝を許しちゃいかんわね・・・

写真はスポニチから拝借しておる

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
千葉県民です (小豆)
2009-04-01 18:52:22
森田さんは圧勝でしたね。
マスコミで千葉県をPRしてくれる人にみなさん票を投じたのかな?とちょっと思っています。
しかし、ニュースで森田さんを見るたびに、不安になってきます。千葉の行く末は大丈夫かしらって。

私は違う人に票をいれたので、その方に知事になっていただきたかったな。
返信する
小宮山議員は (ちらり~ん)
2009-04-01 21:40:55
いけしゃぁしゃぁとという感じを持ってTVを見ていましたが、そんないきさつがあったのですか。

>伝統的媒体は大本営発表垂れ流し・・・
>国民の脳がみぃ~んな同じ色に染色・・

本当にはがゆさと恐ろしさを感じますね。
でも、kebaさんがこうして書いて下さるので、ホッとするのと同時に思考力も勿論ですが表現力がすごいなと感心しています。
返信する
心配ですね(苦笑) (keba)
2009-04-02 06:41:55
>小豆さま
学歴詐称より重たい気がするんですけどね、
隠れ自民党の事実。
総理や都知事に会うより先に、有権者への説明をしてはいかがかと思うあたしです。
返信する
鞍替えは事実でも (keba)
2009-04-02 06:45:18
>ちらり~んさま
書いたことは個人的感想なので、
違う角度から見れば違う絵なのでしょう。
ただ、私は当選してしまったら有権者の代表という意識が消え、
説明責任を感じるどころか、自分の意見を通したいときだけ「国民」という言葉を使う、
っていうセイジカは、その立場にたつべく適格性を欠いていると思っているので、
あまり優しいことは書けないです。
返信する

コメントを投稿