kebaneco日記

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ど~してなの?

2007年06月24日 | 折々の話題
政府やお役所がやることには「ど~してなの?」と思うことが多いけど、最近一番その疑問が当てはまるのは国民年金の納付履歴情報の統合だか整理だか訂正だかわかんないけど、それ(笑)についてだ。

どうして「義務だから」と徴収しておきながらこんな事態になってることに対して納付してるわれわれに社会保険庁から一言もお詫びが無いのか?

どうして納付者に対して「あなたに関するこちらで把握できている情報は以下のとおりだから、確認して欲しい」という手紙ひとつこないのか?

どうして本人に確認して手元のデータベースにある情報の正確性をあげてから投資という順番にせず、いきなり60億の追加投資で問題解決!とかいうのか?誰のお金だと思ってるの?

どうして住基ネットと連動なんていう話をここで持ち出すのか?これって火事場泥棒と焼け太りの一挙両得じゃないの?

こないだもうひとつの未納率上昇問題をかかえる健康保険から今年の保険料の決定の知らせがきた。「払えよ」「引っ越した先にまで追っかけていくから」「一ヶ月未納したら翌月2か月分徴収するから」とほとんどサラ金の取立てのような(って、知らんけど・・・)文章が山盛りのニュースレターが入っていた。払ってるからこの通知が来てんでしょ、ほとんど使ってないのに膨大な金額を、失礼じゃないの?と思った。でも結局役所ってこ~ゆ~とこなんだという本性を再確認したに過ぎない。そういうところに自分の将来を託すのは不安で仕方ない。こんな態度の人たちから老後の安心は買えるはずがない。

そしてそのような「顧客満足度」が辞書に無いような制度にかかるコストが高すぎやしないだろうか?現役世代の保険料が年金世代の年金になってる制度設計ゆえ、入ってきたものを支払いに使う、要は右から左にお金を移動させ、残った資金は個々の納付者別にではなく総額としてプールして、将来の支払に備えてファンドマネージャなどに委託して運用すればよい。民間の年金商品や401Kとは異なり年金納付者別の資産運用状況を把握する必要はないはずだ。しかも「これだけ納付したらいくらお支払します」というような「契約」関係にはなく、納付は義務だけど給付に関しては金額のコミットなど一切無しだ。

こんな超シンプルな制度なわけだから、役所としてはひたすら納付者一人一人に対して「払ったかどうか」「名前や住所変更があったかどうか」を正確に把握できてさえいればいいだけのことだったんじゃないのだろうか。それすらできてないシステムと職員にいままでいったいどれだけのコストを投じてきたんだろうか?そして60億円も追加投資を正当化できるような高度なことをしているのか?という素朴な疑問を持つ。おまけにいままでだって無駄な箱物ぎょ~さん作ってこられたよ~で、それを二束三文で売却して損してるけど、誰も責任取ってませんがな。。。それもコストなんだから、そりゃも~、納付を続けること自体社会保険庁職員へのカンパとしか理解不能だ。カンパだったらこっちが金額を決定できるんだけどカンパされるほうが金額指定してくるからたちが悪い(苦笑)。

民間企業だったら当の昔に解約騒ぎ、倒産になってるはず。公的制度は税金で成り立ってる、だから潰れてないだけだ。「絶対にこの制度は信用できない」と思っても「払わない自由」を国民に与えていないわけだし。税金は納税者がいて始めて払われる。その納税者の利益に反することをこれだけやって反省も無く「60億の追加投資で問題解決!」って、振り込め詐欺とか多重債務者の債務を整理します詐欺との違いがわからない。ってゆ~か、NOと突っぱねる自由があるだけ振り込め詐欺のほうがマシ(?)な気がする。

ど~して、役所ってドイツもコイツもこ~ゆ~のなんだ?と話しかけて一緒に牙むいてもらった(笑)

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6 コメント

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年金も健康保険も、英語なら“welfare tax” (山梨英夫)
2007-06-24 23:46:59
▼kebaさんへ

社会保険庁は厚生労働省の外郭団体で、政府機関です。これを例えれば、日本軍の中央に対する(旧)満州の関東軍の独走と結果オーライですね。
独断専行、勝手な振る舞い、傍迷惑…。官僚機構の必然的になせる業です。関東軍は満州事変を軍中央のみならず、謝罪したら自らの過ちを認めることになるので…。誤るわけにいかない、というわけで社保庁は絶対に誤らない、国が滅びようとも。

kebaさん、お分かりいただけたでしょうか。
1930年代と変わらない時代様相、「滅びに至る道は広く。命にいたる道は狭い」と。
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先ほどのコメントで誤字がありました~ (山梨英夫)
2007-06-24 23:55:16
▼kebaさんへ

>誤るわけにいかない、というわけで社保庁は絶対に誤らない、国が滅びようとも。

謝るわけにいかない、というわけで社保庁は絶対に誤らない、国が滅びようとも。

お詫びして訂正いたします。
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「納税」が義務なら (keba)
2007-06-25 00:06:19
>山梨英夫さま
「自分たちの行動を客観的に判断できる能力を持った人たちが、ちゃんと効率的に効果的に使う」義務を、税金を使うすべての組織(政治家もふくめて)は負っていると思うんです。

謝らない・原因を明らかにしない・状況を開示しない、自分たちが徴収している納税者や企業が同じことをやったら社会が絶対に許してくれないような対応の不備をことごとく犯しておきながら表に出てこない。それに対して政治も政争の具としてしか使っていない。あたかも、いま謝られて対策を発表されちゃったら選挙で使えないとも思ってるかのように。

いまの「滅びにいたる道は広く。命にいたる道は狭い」を変えてくれると期待を持たせてくれる政党が見つからない不幸を、本当にひしひしと感じます。
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了解っす (keba)
2007-06-25 00:21:26
>山梨英夫さま
訂正のご連絡と私のお返事、ほとんどチャット状態でしたね(笑)

「国が滅びても謝らない」じゃなくて「国を滅ぼしても謝らない」に訂正されなくてほっとしました(爆)
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RE:「納税」が義務なら (山梨英夫)
2007-06-25 00:27:16
▼kebaさんへ

民主国家の原則は民主主義?(というイデオロギカルな概念ではありません)。

デモクラシィとは、単なる“民主制という政治体制に外なりませんが、このデモクラシィに相反する、談合と家産官僚制(腐朽官僚制)がこの国の今のあり方です。ゼネコン、中小土建業の世界だけでなく、全てこの国のルールは談合によって決定されているのです。

国会の審議は談合によってシナリオが決められ…与野党の配役も、演出も予め決められている田舎芝居or歌舞伎、「と・ほ・ほ」な状況です。

マスコミの記者クラブ制が諸悪の根源でありながら、マスコミは社保庁以上に認めない、困ったことです。
・・・・・
あと「納税」と言っている限りダメ。
納税者ではなく“タックスペイヤー”の意識がそろそろ目覚めるかも。
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Unknown (keba)
2007-06-25 00:34:55
>山梨英夫さま
イギリスに住んでたときに「紹介状一枚」で今まで閉ざされていた扉が次から次に開く経験をしたものとしては、日本だけが談合国家とははなから思ってません。でもかの国のメディアがこの国のそれより優れて政治に厳しいことは「救い」でした。

もう他力本願的に「救い」を求めてちゃいけないんですかね、やっぱり「オラが払ってやってんだよ~っ」っていう目で使う人たちの一挙手一投足を見張らなきゃなりませんかねぇ。

私個人的には裁判員制度を、そういう税金の無駄遣い系訴訟とか国や公的機関を相手取った行政裁判に限定的に導入すればいいのにと思ってます。
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