kebaneco日記

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ど~しろっちゅ~ねん

2011年05月15日 | 折々の話題
環境省がクールビズ関連報道発表第二弾として、服装対策を発表した。アロハシャツOK、汚くて破れてなければジーンズもOK、派手じゃなければTシャツもOKだそうだ。環境省のみなさんの私服のセンスが問われますな(笑)。こういう報道発表(節電アクション)に対して批判的な人もいる。でも、あたしは「環境省、いいぞ~!」と思ってる。だって、国も政府もメディアも、来る日も来る日も大気中の放射能濃度の情報を伝え、原子炉内がどうなってるかばかり取り上げて、「国民を原子力工学の専門家にしたいんかい?」みたいな状態。まったくもって意味不明なんだもん。

原子力の専門家でも政治家でも技術者でも自衛官でもない大多数の日本人にとっては、すぐには変えがたいある環境下・条件下で、どうやれば被害や悪影響を最小限に食い止められるのか、という「これから」が問題なのであって、「いまさら」原子炉の中がどうなってるとかいう問題ではないのである。覆水盆に返らずってぇのは、起きたことは起きたこと、それも条件として取りこんで、最善の対策を考えましょうってことだと思う。その昔の人の知恵、活かしてくれぇ~。

大気中の放射性物質濃度が○○である、ならば国民はど~すればいいのか。それを発信するのが国の専門家の義務であり、メディアの役割じゃないのか。ってか、専門知識を持ち情報にアクセスできる人の、人間としての良心の問題でもあると思う。それを、情報開示を迫られたからと言ってアリバイ的に生の数字だけを垂れ流す。それ自体、国民にはなんの意味もない。それで国民の生活の質や福祉が向上するのか?財産や生命が守れるのか?答えはNOである。東京都なんて、膨大なデータ(こちら)を公表しているけれど「現時点においては健康に影響を与える数値ではありませんので、ご安心ください」とか書いてある。みんなが心配してるのは「現時点」の影響だけではない、安心なんてできるかぁ~(怒)。

かと思うと金曜日には、江東区にある東部スラッジプラントという下水処理施設では、3月下旬に採取された汚泥焼却灰から17万ベクレル/kg、大田区と板橋区の下水処理施設でも10万から14万ベクレルという高濃度の放射性物質が検出されていたにもかかわらず、焼却灰は既にセメントなど建設資材に再利用されたという情報が出てきたり、神奈川県産の足柄、真鶴、湯河原の茶葉から規制値を超える放射性セシウムが検出され、神奈川県のお茶の産地である16市町村のうち6市町村で規制値を超えたとの報道があった。新聞では小さな記事だった。本当に小さな記事扱いでよいことなのだろうか?下水処理施設から放射性物質が検出されるって、どういうことなのか?一体それは何所から出たのか?あたしら放射性物質食べたけどなぜだか排泄できちゃったのか(笑)?放射性物質を含んだセメントはどこでどういう使われ方をするのか?どういう人体への影響を及ぼすのか?それらは小さなことなんだろうか?

こういう情報って、どういうふうに咀嚼し、どういう対策をしたらいいのか、誰も教えてくれていないじゃないか。連日原子炉の中の話ばっかりで、実はかなりのレベルの放射性物質が福島から随分離れた所でも検出され、土壌も植物も汚染され、それがいずれ人々の口に入るのだということを誰も報道しないじゃないか。立ち入り禁止区域だけが放射能対策してればいいだけみたいな言い草じゃないか。「日本全部が汚染されている」というイメージを植え付けたくないために、あるいはそういう印象を与えたといわれたくないために、原子炉建屋がど~だこ~だと「一般国民が知ってもどうしようもできないこと」だけを国民に知らせ続けてるだけじゃないか。芸能人がどこそこで炊き出ししたとか、御苦労さまでした、そりゃど~も、だよ。

「知らせてもらえれば自己責任の自衛策に使える情報」、「日本国民は一体いま何をすれば禍根を残さないですむのか」を、良心と勇気を持って情報提供する団体と、それを伝える組織が今の日本には存在しないように思える。「風評被害」より怖いのは「実被害」であろうに。そして、原発事故には「想定外」という言いわけが通じたかもしれないけど(想定可能なことをすべて想定してすべてに対策を打ったのか?っていう根本的なところに疑問があり、指摘されても無視し続けてきた会社なので、想定外っていう言葉を軽々しく使わないで欲しいと個人的には思ってるけど)、正確な情報をわかりやすく適切にまとめて発信するという、リスクコミュニケーションの欠如には「想定外」だとかいう便利な言い訳は使えず、後世「人災」として語り継がれると思うのに。韓国の放射線対策をヒステリックだと笑うなら、その根拠を正確に科学的にわかりやすく説明してみせて欲しい。

とはいえ、ヒステリックになったりパニックになるつもりはない。我が一族は幸い人生半分終わってるし(苦笑)、子供もいないし。ただ、神奈川県に放射性セシウムが規制値以上検出されるほど飛んで行ってるってことは、当然東京都上空を通過していったであろうし雨も降ったので、都内の土壌や空気も汚染されているはず。少なくとも、猫らが出て行ってごろんごろん寝転がって、そのあと体をなめまわすベランダは、3月11日以降掃き掃除しかしていない。今日は天気も良かったので午前中主人が出勤してから水とデッキブラシでごしごし。木製の椅子や植木鉢のスタンドも拭いた。きれいになって気持ち良いけど、掃除の理由が理由だけに複雑。。。外から靴の裏につけてなにか持ち帰ってしまうかもしれないので、玄関はちゃんと拭き掃除しようと思った。猫らの体重は2匹合計でも主人の1割(苦笑)。影響の受けやすさからいえば子どもたちよりも大きいはずだもんね。

ちなみに、環境省には以下のようなメールを送った。

スーパー・クールビズの発表、良かったと思います。事故後、メディアが扱う情報が、原子炉内の詳細だったり放射性物質のレベルの生データだけだったりするなか、「じゃぁ国民は何をすべきなのか?」的な情報発信は、すごく有益だと思いました。他の省庁や市町村や企業もまねできますものね。

なので、是非、節電対策用のスーパー・クールビズ情報のみならず、大気中の放射性物質が平時より高まっている現在、予防策として何をしたらよいのかなどの情報発信もお願いします。

東京都に住んでいて、下水処理場から高濃度の放射性物質が出たとか、神奈川県の茶葉が規制値以上に汚染されているという話を聴き、福島原発の放射能の影響は他人事ではないと思って心配になっています。

風評被害との関係で、全国民に向けて「放射能の影響軽減対策」を発信するのは難しいとは思いますし、それは担当が環境省なのか厚労省なのかわかりませんが、どうぞ、起こってしまった事故の詳細ではなく、将来に禍根を残さないため国民は何をしたらいいのか、知識もデータもある国の機関からの「傾向と対策」情報発信をお願いします。


「ただちに影響がある」とは思えないけど(苦笑)。

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2 コメント

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Unknown (ちえみ)
2011-05-18 06:20:37
ジーンズを調べていたら偶然たどり着いたのですが、恥ずかしながらこのニュース知りませんでした…。私の職場はすでに私服(スーツでない)なので、唯一の贅沢服がhttp://www.domyjeans.jp /のオーダーメイドジーンズ!(でもお手頃なのです)。肩の凝らないような服が結局クールビズですね。また記事を拝見しにきます。
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>ちえみさま (keba)
2011-05-18 08:51:07
いらっしゃいませ
オーダーメイドジーンズ、凄いですね。
昨日は日本のジーンズメーカーのボブソンが民事再生、という記事が載ってました。
クールビズでかっこいいジーンズ需要高まるといいですねぇ
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